Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2013年1月30日水曜日

ファンのつぶやき 「ブレハッチお大事に!」

English

ラファウ・ブレハッチの演奏会キャンセルで、ファンの方々の、残念・でも彼の体が一番大切、というコメントを、直接にいただき、また、ツイッター上でもとてもたくさんのつぶやきを見ました。
いくつかピックアップしてみます。他の方々のつぶやきを見ることで、私自身も大いになぐさめられたからです。

引用させていただいた方に、心からお礼申し上げます。
(っていうか、半分ほどの方は、勝手に引用させていただいてます。使わないでほしい、という場合、こちらにお知らせくださいませ。)


○今回は残念ですが、またの機会に楽しみを取っておきます。ラファウさんの一日でも早い回復をお祈り致しております。

○久々の来日でしたのに...本当に残念ですが、ラファウさんが一番お辛いことと思います。 充分静養して元気に活躍して下さるのを祈っています。

○ブレハッチお大事に!

○ブレハッチ楽しみにしてたのにインフルとは(つд`)OMG!彼も人間だから仕方ないね。ゆっくり休養とってまたの来日を楽しみにしてます。お大事に。

○本当に残念ですが、 ゆっくりお休みされて1日も早いご回復を祈ります。

○楽しみだったブレハッチ来日中止。残念だけど、彼は誰かと違って仮病じゃなくてインフルだとか。わが友邦ポーランド人だもんね。お大事に。

○うそでしょ…!泣いていいかな!?ブレハッチの演奏会中止だって… インフルだって(;_;)インフルのばかぁ!もう知らない!

なつかしいビデオ。2010年横浜フィリア。ラファウ部分の日本語訳


○今回のキャンセル、実はご本人が一番辛いのではないかと、心配していました。 勇気あるご英断を重く受け止めたいと思います。 また体調が落ち着かれたら、また次の計画もできると思うので、 これからの発表楽しみにしています。

○後半はまだ未定と書いてあるけど、10日のとかもきっとないんだろうなぁ…ブレハッチさん…。でも、こじらせたりしたら大変なので、体第一。また来日してくれるのを待とう

○今日は何作ろうと思ってたんだか忘れちゃったよブレハッチ、早く治りますように。

○ブレハッチ残念。インフルエンザのバカ~

○2/2にブレハッチ氏の公演に行く予定でしたが、インフルエンザのため中止と、メールと電話でお知らせが来る。残念だけど、まずは早く回復しますように。。。

○ええーびっくり(゚ロ゚)ブレハッチもインフルなるんだねw彼も同じ人間だったのね

○ブレハッチが中止になって、大ショックを受けて、一日黙々と仕事をしたら何故かいつもよりはかどった~_~; 母と慰め合って、立ち直りましたo(^_-)O 今度来日するのを楽しみに又頑張ろう!ブレハッチご本人はもっと辛いはず。

○心待にさせていただいただけに大変ショックですが、ラファウが一日も早く回復され、また世界の人々に演奏を届けてくださることをお祈りしたいです。

○えええええっ! それは残念!でも日本に来てから具合が悪くて動けなくなるよりも未だ来てなかったのは良かったです(>人<;) 早く良くなることを心から祈ります。

@横浜フィリア2010年10月









○本場のシマノフスキとスケ3楽しみにしてたので残念。早く良くなられますように!ブレハッチ

○ブレハッチ、インフルエンザだなんてかわいそう(/ _ ; )京都公演はまだ中止かどうかわかんないけど、無理はしないでほしいな。

○今年いちばんの楽しみだったラファウ・ブレハッチのリサイタルがインフル罹患により中止になってしまった。かれはピアノ界の至宝だと思うので、快癒を祈念するばかり。ショパンの分も長生きして欲しいし。


○(そして私は、一緒に演奏会行きを約束していた同僚2人にメールで、)キャンセルの落ち込み終了。その日時で、茅場町のポーランド料理に、行きませんか?


*****
フィリアのビデオで、ワルツの直前にラファウがピアノにすっすっと歩いてきて、客席を見ながらボタンをはずして座る場面、当日客席から見ていたのをよく覚えています。やや音が回りすぎる会場、咳が少なく集中して聴いていたお客さん、時間をとってきてくれた友達、いろいろ思い出して、ちょっとぐっとくるものがありました。

*****
トルンに住むファンの方によれば、ブレハッチが住むクヤヴィ=ポモージェ県あたりでは、インフルエンザが非常に流行っているそうです。近郊のポズナンに住むファンの方によると、通常ポーランドの冬に流行するインフルは強力だけれども、今年はとりわけ強烈な症状をもたらすウィルスが同地域で流行し、2,3週間寝込む症例が多いとのことです。

日本の演奏会キャンセルのニュースは、2/13に初めての演奏会が予定されている韓国のファンにも伝わっているようで、心配するツイート、ブログへのコメントがありました。

本当に、はやくブレハッチが全快して、元気な姿が見られるよう、祈るばかりです。






2013年1月29日火曜日

ラファウ・ブレハッチの公演中止について(2/1、2/2、2/3、2/5)

ラファウ・ブレハッチがインフルエンザのため、今回の来日公演のうち、2月1日の武蔵野文化会館での公演を急遽取りやめることとなりました。

1/26に発症、高熱が出てインフルエンザと診断されました。その後も高熱が続いている状態です。

このポストは、初日の演奏会が予定されていた武蔵野文化事業団が、チケット購入者に行なったという連絡に基づいて書いております。

さらに、2月2日のさいたま芸術劇場は、ツイッターおよびHPで公演中止を発表、チケット購入者でお名前が特定できる方には直接連絡されるそうです。

また、2月3日の大阪ザ・シンフォニーホール、2月5日サントリーホールの公演分については、各チケットサイトでの払い戻し手続きが始まっています。

一日も早いご回復を、心より祈っております。

(追記)
ジャパンアーツから、公演中止分について、発表がありました。

ジャパンアーツからの発表



心洗われる、気品あるピアノ

昨日1月28日は、ラファウ・ブレハッチが敬愛する、アルトゥール・ルービンシュタイン(1887年1月28日~1982年12月20日)の誕生日でした。英語ブログにこのようなビデオをアップしました。→

2013年1月24日木曜日

Mostly Classic 3月号から

Mostly Classic 3月号の特集「この先時代るであろうピアニスト」に、ラファウ・ブレハッチも紹介されていました。

Mostly Classic 3月号Web Preview 版
Nextを4回クリックすると、記事がでてきます。

「・・・正統的・理性的でありながら人の心を掴む演奏は貴重だ。その意味でラファウ・ブレハッチは特別なピアニストと言えるだろう。心にそっと触れる音楽を創る人だ。・・・根底には一貫して純粋なるものが流れ、内なる情熱で育んだ音楽が、静かな自信とともに紡がれる。」


** しかし、日頃欧州でのブレハッチの活躍や評価のニュースをフォローしている者として、この記事にブレハッチが含まれていることにやや違和感を感じました。5年前のブレハッチならまだしも。。

*****
あと、レコ芸の「読者による人気投票ベスト・ディスク(だったかな)」で、彼の「ドビュッシー・シマノフスキ」が27位(だったかな?)になっていました。管弦楽等全種類での順位ですので・・・

2013年1月22日火曜日

ショパン名演集 - 伊熊よし子さんのブログより

前にも書きましたが、1月30日にビクターから発売になる、ラファウ・ブレハッチの「ショパン名演集」、伊熊よし子さんがライナーノーツを書かれたそうで、伊熊さんのブログにそのことが書かれていました。



←ジャケット写真(amazon より)


2013年1月20日日曜日

大阪の情報誌より + イェジー・ゴジシェフスキのこと。

大阪ザシンフォニーの情報誌 Sinfonia より。

インタビューも掲載されていました。

内容はこちら。

ジャパンアーツのインタビューからの抜粋プラス大阪へのメッセージが最後の方にあります。

(引用)
Q、ザ・シンフォニーホールでのリサイタルに向けてメッセージをお願いします!

 開館30周年おめでとうございます。もちろん、大阪のことはよく覚えていますし、また演奏できることを嬉しく思っています。たしか初めてリサイタルを行ったのが2006年11月。それと2009年。さらにいちどマエストロ プレトニョフと彼のオーケストラと一緒に、ショパンの協奏曲を演奏しましたよね。2007年のことだったと思います。2010年のショパンの命日にも演奏させていただきました。音響のとても良いホールですので、また演奏できて幸せです。
 雰囲気も、とてもよくて・・・自分のリサイタルのときも、オーケストラと一緒だったときも、演奏者として体感したフィーリングは素晴らしいものでした、あたたかい聴衆のみなさんに取り巻かれて。みなさん、とても礼儀正しいんですね。そして音楽をご存知でいらっしゃる、お聴きになっているときの、皆さんの集中の度合いがよくわかりました。みなさん、本当に、私の演奏を「聴こう」としてくださっていた。伝わってきましたよ。ですので、また皆さんにお会いして、このインタビューで語らせていただいた曲目、ならびに、CDに収録されている曲目を実際にご披露することを、私も心から楽しみにしております。
(引用終わり)


*****
このインタビュー及びモトのジャパンアーツのインタビューををさっと見て気づいたのですが、ブレハッチが11、12歳の頃、初めてシマノフスキの音楽と出会った時の演奏家の名前が抜けています。イェジー・ゴジシェフスキの演奏によって、ブレハッチはシマノフスキの音楽に開眼しました。

ブレハッチは以前にも何度かこの演奏家のことをインタビューで語っています。私も初めてトレーラービデオでこの名を聞いた時、最初は聞き取れず、何度か聞きなおして綴りを調べました。最終的にはポーランドにも確認をとりました。欧米でのインタビューでも、この名が抜けているものを2,3見たことがあります。ブレハッチと彼の音楽にとっては大切な人物名なので、書いておきます。

ブレハッチはこの演奏会を聴いたあと、ゴジシェフスキのシマノフスキ全曲録音を入手して、勉強しました。
ゴジシェフスキのシマノフスキの録音は、日本でも入手できたのですが、今取り扱い終了してるようです。→

ゴジシェフスキのバイオ(英語)、ショパン協会より

*****

大阪(2月3日)はまだ残席あるようです。
(A席:有り、B席:残りわずか、C席:完売、1月20日現在)

名古屋(2月11日)は残り非常にわずかのようです!→


** 関係者の方へ。写真・インタビューの掲載に問題ある場合は削除しますので、こちらまでメールいただければ幸いです。

2013年1月17日木曜日

ラファウ・ブレハッチのリサイタル、ウェブ放送、1月17日夜

ラファウ・ブレハッチのスイス・フリブールでのリサイタル(2011年11月)が、オーストラリアのABC Classic FMで放送されます。

1月17日 21:20 -23:00 (現地時間)、時差は日本が2時間behindだと思います。

ABC Classic FM プログラムページ

このリサイタルはこれまでも、ヨーロッパの各放送局が何度となく放送してきましたが、オーストラリアのメディアがブレハッチの演奏を取り上げるのは珍しいので、アップしておきます。


** 通常のヨーロッパからのウェブ放送と違い、今回は日本の夜のプライムタイムの放送になったので、かなりの人が聴くことができたみたいです(´∀`) 来日公演に向けてエネルギー充電できた地方のファンの方も♫ (1月18日)

2013年1月16日水曜日

ヴィトルト・ルトスワフスキの生誕100年を祝って~クリスティアン・ツィメルマン

今週シンガポールに一泊の出張をした時のこと、夕方会議が終わって、夜の帰国便まで少し時間があったので、ホテルの近くを散策し、このポスターを見つけました。エスプラネード・コンサートホールの入口です。シンガポール交響楽団の2012/13の演目ポスター。クリスティアン・ツィメルマンが1月5日に、ルトスワフスキのピアノ協奏曲を、同オーケストラと演奏したことを知りました。

Straits Times のレビュー

今年はこのポーランドの作曲家 ヴィトルト・ルトスワフスキ (1913-1994) の生誕100年だったと思い出し、興味がわいて少し検索してみたら、ツィメルマンは今年何回か、このコンチェルトを演奏する予定であることがわかりました。



例;
1月20日 ルツェルン交響楽団、指揮:ジェームズ・ガフィガン @KKLルツェルンコンサートホール
1月24日 パリ管弦楽団 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ @サルプレイエル
1月30日 フィルハーモニア管弦楽団 指揮:エサ=ペッカ・サロネン @ロイヤル・フェスティバルホール
2月6,7,8日 トーンハレ管弦楽団 指揮:デイヴィッド・ジンマン @チューリッヒ・トーンハレ
2月14,15,16日 ベルリンフィル 指揮:サイモン・ラトル @ベルリン・フィルハーモニーホール



ルトスワフスキがツィメルマンにこのコンチェルトを献呈し、世界初演は作曲家自身によって1988年8月のザルツブルク音楽祭だったとのこと(2008年11月、ツィメルマンがこの曲をマエストロ・チョン・ミョンフンと東京で演奏した際のパンフレットより)。

上記の何人かの指揮者やいくつかのオーケストラは、ラファウ・ブレハッチも共演したことがあったり、これから予定があったりします。デイヴィッド・ジンマンは2月後半にブレハッチとツアーをしますが、その直前にツィメルマンと3日通しで共演するのですね。ジンマンは今日本でN響と共演中。今日のブラームスのピアノ協奏曲(ソリスト:エレーヌ・グリモー)や先週のマーラー7番は、行かれたり、FMで生中継されたので、聴かれた方も多いのでは。
(サントリーはやはり音がいいですね。先週のマーラーももしサントリーだったら、と想像/妄想したりしました。マーラーでは音楽ファンの意見が賛否両論に分かれていたようですが、私はジンマンの、複雑さをわかりやすく提示してくれ、かつ繊細さやニュアンスある演奏が好きでした。)

2006年にブレハッチが初めてジンマンとチューリッヒで共演した際(その時はショパンの1番)のリハで、マエストロはトーンハレ管弦楽団に、ツィメルマンと祝祭管弦楽団の1999年の録音を聴くようにアドバイスしたそうです。ブレハッチはツィメルマンの若い頃の録音も聴いていて、1人のピアニストが年月を経て、どんな風に成熟していくのかわかる、と述べています。

「私の解釈は(ツィメルマンの録音に比べて)、良い意味で若々しいです。私は自分自身を表現したかったのです。(または、自分の解釈をしたかったのです。)ツィメルマンの演奏にどんな風に影響を受けたかを言うのはむずかしいですね。ルービンシュタインの録音からは、2曲とも、とりわけ第3楽章で確かに影響を受けたと言えます。他に、アルゲリッチやアラウの録音も聴いています。
(ブレハッチがショパンの協奏曲を録音したときのインタビューより、ポーランドにて、2009年)。

@ Hotel pod Orłem, 2009年7月


2013年1月12日土曜日

日本語表記で思っていること。

ラファウ・ブレハッチ関連の調べ物をする時、以前から疑問に思っていることがありました。
ブレハッチが生まれた、Nakło nad Notecią、日本語で表記すれば、ナクウォ・ナド・ノテチョンになりますが、日本の彼のレコード会社や事務所、音楽雑誌等では、ほとんどの場合、ナクウォ・ナデ・ノテションと表記されています。でもポーランド語の参考書の説明に従えば、ナデ・ノテション、というのはありえない・・

気になって、ポーランドの方々に質問してみました(ポーランド系の方々と、ポーランドに住む日本人の方)。結論は、やはり、ナクウォ・ナド・ノテチョンが最も原語に忠実なのでは、ということでした。ノテチ川沿いのナクウォ、という意味ですね。(nadはナトの方が現実的かも。グーグルマップでは、ナクウォ・ナト・ノテチョンになっていますよ、ときき、見てみたらなるほどそうなってました。nad をナデ というのははたぶんありえなくて、英語の at をアテと表記するくらい変な感じがします)

でもこれは地名だし、気にしなければいいのでしょうけど、来日を前にさまざまな主催者のちらしなどで彼のバイオが紹介されており、そのたびに目に入ってしまうのです。

もうひとつ、気になっているのが、彼が卒業した、ビドゴシチにある国立の音楽大学です。

The Feliks Nowowiejski Academy of Music in Bydgoszcz
(ポーランド語でAkademia Muzyczna im. Feliksa Nowowiejskiego w Bydgoszczy)ですので、

日本語で表記すれば、ビドゴシチのフェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学、になると思いますが、

レコード会社等の「公式」筋では、ナワヴェジスキ音楽大学、と表記されており、音楽雑誌等も皆これにならっています。

Feliks Nowowiejski、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ はポーランドの作曲家・オルガニストの名前で、学校のウェブサイトによれば、1974年に設立された同校は、1979年、この作曲家にちなんで校名を改めたとのことです。

ノヴォヴィエイスキの作品のいくつかは、日本でも入手できるようです。→HMV

そのフェリクス・ノヴォヴィエイスキにちなんだ音楽学校の名前が、なぜ、ナワヴェジスキ音楽大学と表記されているのか、(この表記は、ラファウ・ブレハッチのバイオにのみ、見られます)わからないのですが、

私の想像では、Nowowiejskiを英語的に発音したものを、カタカナにしたのだろうか・・とも思います。

と思ったのは、今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの時気づいたのですが、指揮者のWelser-Möstはウェルザー=メストとほとんどの場合呼ばれていますが、ドイツ語として発音すれば、Wはヴ、ヴェルザー=メストになるはず、しかし、英語化した音が一般化しています。

よく考えたら、ウィーンはなぜウィーンなんだ?Wien: ヴィーン、ドイツ語、Vienna: ヴィエナ、英語、など、主要言語は皆ヴィの音ですよね。

そういえば、ワルシャワもなぜワルシャワになったのかわからなくて、ポーランド語ではWarszawaヴァルシャヴァ、英語では Warsawワルソウ、やはり、ポーランド語を英語的に発音したのがそもそもの始まりなのでは、と想像します。こういう、今は昔、に定着した例は多いと思います。

いずれにしても、ブレハッチの出た音楽大学の表記は、ポーランドの誇る作曲家の名前にちなんでいるのですから、原語に忠実に表記した方がいいのでは、と思います。それとも、日本ではナワヴェジスキ音楽大学が定訳になっているのでしょうか?もしそうでしたら、ぜひ教えてください。

願わくば、彼の生誕地も、ポーランド語の発音に忠実に、ナクウォ・ナド(ナト)・ノテチョンと、「公式」筋の方々にも書いていただけるとうれしいです。



2013年1月11日金曜日

去年の7月のブレハッチの写真です。

ポーランド系の音楽ファンの方とのメールのやりとりで、去年のフランス・マントンでの音楽祭 のことを話題にしていて、その後なにげにブラウジングしたら、この写真がありました。(音楽祭のFBより)

7月21日の演奏会:マントンにある、サン・ミッシェル教会の前庭にて、 ベートーベンのピアノ協奏曲第2番を演奏。 
演奏:モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団
指揮:ロベルト・アバド


話題にしていたのは、もともと予定されていたヤクブ・フルシャが振らなかったのはなぜか、というようなことで、理由はわからなかったのですが、代役のロベルト・アバドはとても良い解釈をした、ということでした。フルシャとブレハッチの共演が実現すれば素晴らしいだろうな、という日本の音楽ファンの方の希望も最近耳にしたことがあり・・。

2013年1月9日水曜日

ブレハッチのCDがポーランドの雑誌でrecording of the yearに選ばれました。

ラファウ・ブレハッチのアルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」が、ポーランドの雑誌Hi-Fi i Muzykaで、エディターの選ぶ2012年の優れた録音の1枚として選ばれました。

このニュースが出ていたウェブサイト

(引用)
優れた録音
「ドビュッシー・シマノフスキ」
ラファウ・ブレハッチ(ドイツ・グラモフォン)
レビュー:Hi-Fi i Muzykaの2012/2

録音のあらゆる細部に至るまで洗練され、瞬間の雰囲気の、輝くようなオーラを発している。ブレハッチにとってのピアノは、印象主義・表現主義の画家にとっての絵の具・筆と同じだ。アルバムリリースから1年近くたつが、この印象は今も続く。
(引用終わり)

2013年1月5日土曜日

さいたま芸術劇場追加発売

↓予定枚数終了しました。(1月7日)


2月2日のラファウ・ブレハッチのリサイタル@彩の国さいたま芸術劇場は、チケット完売していましたが、関係者枠の放出があり、今日の夕方現在、1月6日午前夕方現在、

4席 3席 1席の残席があります。

1階の中央やや後方の、良い席、音響的には最高です。

もし入手しそびれたり、迷っている方がおられたら、よいチャンスだと思います。

さいたま芸術劇場ウェブサイト

*****
ラファウ・ブレハッチとも縁の深い東京交響楽団( )の本拠地、ミューザ川崎シンフォニーホールは、震災からの復旧工事が完了し、4月からリニューアルオープンするそうです。音響テストも行われ、以前と同じレベルの音響回復が確認されたとのことです。
11月半ばの週にはオーケストラ・ウィークとして、ウィーンフィル、ロイヤルコンセルトヘボウ、ベルリンフィルの演奏会が行われます。(4月に、会員先行予約開始)→
この舞台と聴衆の一体感ある良い音響のホールで、もっとピアノの演奏会が開かれたらいいなあ、と願っています。

2012年のインタビューから。

English

「音楽作りとは、音楽作品が求めるものと、自分の芸術的自由との間の正しいバランスを追求することです。」(ラファウ・ブレハッチ)

去年3月にブレハッチがオランダのNRC紙でのインタビューで述べた言葉です。以下のような文脈でした。

(引用)
「・・・コンクールで演奏家を比較することは、音楽の本来の性質とは相容れないと思います。」 自分の個性は、自分にとっては神聖なものだから、とブレハッチは言う。「音楽作品を、パーソナルな冒険として体験し、深めていくことですから。」

音楽の同一性を研究することに、彼は自由時間をあてている。哲学を学び、美学と音楽の哲学に焦点を当てた。ほら見て、と彼は指摘する。ポーランド人現象学者/美学者ロマン・インガルデンの著作はいつもかばんに入っている。

「インガルデンは音楽作品の同一性について、興味深いことを述べています。彼が言及している問題は、音楽家が解釈する際の解釈、解釈学、形而上学の役割などに関して、僕が抱いている問題意識に触れています。なぜですか?例えば、ショパンの幻想ポロネーズop61があります。このような作品は、あるいは他の偉大な音楽作品もそうですが、強い形而上的な(霊的な)感覚を、演奏者と聴き手の両方に要求します。この感覚が自然に湧き上がる場合もありますし、自分の中に必要な感覚を必要な時に呼び起こさせることもあります。

演奏中に思考や感情を明確に識別する必要性は、芸術的な観点から非常に有意義です、と彼は言う。 「インガルデンの生徒であるヴワディスワフ・ストゥルジェフスキは、優れた解釈を見つけることは常に弁証法的なプロセスであり、アーチストの内面の成長と変化に依存している、と書いています。 音楽作りとは、音楽作品が求めるものと、自分の芸術的自由との間の正しいバランスを追求することです。」

そして、ブレハッチは車に戻り、次の演奏会へと向かう。 「とても楽しみにしていますよ。」と言う。「今の生活は、子供の頃から好きだったことばかりです。コンサートでの演奏、特に期待感に満ちた緊張した雰囲気とかね。」と笑顔で言う。「聴衆が僕の演奏を待っている。そして、コンサートホールも大きくなってきました。」
(引用終わり)












** 去年ブレハッチがインタビューで語った内容で、これが私にとっては最も印象的でした。これらの言葉はどれも大切に思え、サマリーとしてまとめることができません。アーチストが目の前で語っているように感じます。


もうひとつ、とても心に残ったのがこれです。ブレハッチが、ポーランドのメディア向けに、ベルリンで話した内容です。2012年1月。


(引用)
「・・・ロマン・インガルデンの著作に感銘を受けています。彼は、音楽体験を知覚する主体としての聴き手の役割は、能動的なものだ、と書いています。これは主に感受性に依存しますが、ある種の知識や態度にも依存します。

もし、音楽を知覚する聴き手からの善なる意思が欠けていたら、つまり、何か美しいもの、あるいは、何か形而上的な経験であると立証できるものを経験したいとの意思が欠けていたら、(演奏家に)良い影響はもたらさないでしょう。

音楽はまた、徳を形成するものでもあります。例えば、バッハのカンタータなど宗教的な作品を扱っている時、聴き手の人格が変わることがあります。音楽作品はこのような力、明瞭な含蓄を持っており、感情を喚起し、ある種の思考や行動を導きます。

音楽を知覚する聴き手の役割は、絶対的に重要です。

演奏家の使命もとても重要で、他の人間のために演奏すること、他者の心、ある意味で他者の人生のために演奏するのだということを、肝に銘じておくべきです。」
(引用終わり)


** もし聴き手にもこのように果たせる役割があり、より良い演奏会となるために知識や態度の面で努力する余地があるのだとしたら、とても嬉しく思います。