Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

Blog

2013年3月8日金曜日

演奏会レビュー、ベルリンでのブレハッチとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

English

3月6日、ベルリン・フィルハーモニーホールにて行われた、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏会のミニ・レビューです。ブレハッチはベートーベンのピアノ協奏曲第2番でソリストをつとめました。レビューを書いたコリーナ・コルベは、これまでもブレハッチのインタビューやレビュー記事を書き、彼を高く評価してきました。ドイツのジャーナリストですが、今回はイタリア語でのレビューになります。

オリジナルのレビュー記事


(Quote)
ブレハッチの、モーツァルト的なベートーベン
ピアノ:ラファウ・ブレハッチ

ピアニストのラファウ・ブレハッチとチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ベルリンフィルハーモニーにて

今回チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の指揮台に登ったのは、非常に若いが、決して無名ではない指揮者。ライオネル・ブランギエは、2014/2015のシーズンから、このスイスのオーケストラの主席指揮者就任決まっている。今回のツアーでは、現在の主席指揮者であるディヴィッド・ジンマンがインフルエンザのため、代わりに振ることとなった。フランス人指揮者は一曲目の、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」序曲で、巧みに楽団員を導き、優雅かつ軽やかで活き活きとした音を作り出した。

次に、同様に若いポーランド人ピアニスト、2005年のワルシャワのショパンコンクールの覇者ラファウ・ブレハッチがソリストをつとめた。ベートーベンの初期の第2ピアノ協奏曲で、モーツァルトやウィーン古典派の影響を色濃く感じさせつつ、ブレハッチは卓越した感性でこの曲のカンタービレの性格を歌わせながら、常にオーケストラと完璧に調和していた。ベートーベンは他のピアノ協奏曲ではこのソリストのヴィルトゥオーソ性をもっと発揮する部分を残しているが、(この2番でも)ブレハッチは例えば、アダージョの微妙な変化や装飾を演奏するにあたり、彼の非凡な技術をきかせた。アンコールで選んだのはショパンのワルツop34-2。この優美な曲で、ブレハッチの中にこの作曲家との親和力が再び垣間見られた。

その後はブラームスの交響曲第1番。オーケストラはベートーベンの第9番との明瞭な関係を感じさせながら、感情を込め意気軒昂に演奏した。人の心の奥深くに美をもたらすような、凄い演奏。最後のアンコールとして、ブラームスのハンガリー舞曲第1番がプレゼントされた。
(Unquote)

コリーナ・コルベのブレハッチに関する他の記事:
彼はメランコリーなだけじゃない
He sees sounds as colors. (英語)


** マエストロ・ジンマンが病気ときき心配していたのですが、インフルエンザだったのですね。はやく良くなられますように!今朝放送になった1月のN響との公演でのお元気な姿を拝見しつつ・・

ブレハッチは今回のトーンハレ管のツアーで5回ソリストとつとめることになっていますが、(もうひとりのソリストはユリア・フィッシャー)、ジンマンの降板で3人の指揮者と共演となったため、リハの回数が増え、忙しい日程になっているようです。しかし、ブレハッチは本当に元気になったと、6日のベルリンの演奏会に行った日本、オランダのファンの方の証言もあり、よかったです。3/10追記)



*****
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。