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2013年3月15日金曜日

「バッハこそ私の初恋でした。」ラファウ・ブレハッチのインタビュー(スイス)

English

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のツアーで5回にわたりソリストとして演奏したラファウ・ブレハッチですが、ツアーに先立ち、彼のインタビューが、同楽団の雑誌MAGAZIN (2013年2、3月号)に掲載されました。表紙も彼の写真で、「ラファウ・ブレハッチ、ベートーベンの協奏曲第2番を演奏。」となっています。

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団MAGAZINのウェブサイト
4,5ページが、ブレハッチのインタビューです。ドイツ語。

(Quote)
もともと私は、オルガニストになりたかったのです。

ラファウ・ブレハッチはこれまでに一度だけ、ディヴィット・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団と共演したことがある。もう6年も前のことだ。今回、この第15回ショパンコンクールの勝者、ピアノ界の魅惑のきら星がトーンハレ管に帰ってくる。ドイツのツアーにも同行する。


ラファウ・ブレハッチさん、初めてチューリッヒで演奏した時のことは覚えていますか?

ええ、よく覚えています。ディヴィッド・ジンマンは偉大な指揮者です。私達はショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏しましたが、ジンマンはルバートにとても繊細でした。ショパンではルバートにとても大切なところがありますが、ジンマンは素晴らしく私についてきてくれました。

今回はべートーべンのピアノ協奏曲を演奏なさいます。レパートリーはどんな基準で選んでいるのですか?

私にとって非常に重要なのは、自分の心に近い曲だけを演奏することです。今は、ベートーベンのピアノ協奏曲の2番と4番がそれにあたり、最近集中して弾いています。時々3番を弾くこともありますが、今シーズンは2番が最も大切です。作曲家がまだ若い頃の作品で、最初の構想はベートーベンのボン時代にさかのぼりますが、すでに、ベートーベンらしいスタイルが聴こえてくる作品です。

トーンハレの大ホールはどのように評価なさいますか?

紛れもなく見事なホールです。加えて、とても質の良いグランドピアノがありますね。だから、こちらでリサイタルを開ける時はいつも本当に嬉しく感じています。ホールの大きさも、とても適切なサイズですから。

年間の演奏会の回数を40回に限っているそうですね。比較的少ないのでは・・・

ただ、今はそれ以上は無理なんです。現在取り組んでいる博士論文を書く時間を確保するために、制約をかけなくてはなりません。小さな本になる予定で、音楽作品の解釈学について、音楽の哲学という視点から書いています。第1章は音楽理論について、第2章はこの音楽理論の枠組みにおける演奏者(解釈者)の自由について。第3章では、私は音楽の形而上学に若干触れています。そして、最後の章ではこれら3つの章に基づく自分の考えや経験について書こうと思っています。演奏者(解釈者)としての個人的な体験という観点から書くつもりです。

あなたの博士号取得をお祝いできるのはいつ頃になるでしょう? 

すべてうまく進めば、2年内には。というのは、30歳になる前に、勉強を終えたいのです。

2005年の第15回ショパンコンクールで優勝されて以来、あなたはショパンの専門家と見られています。これは負担感をともないますか?

実際、自分のプログラムは自由に組み立てていますよ。たしかに、演奏会の主催側と相談しなければならない場合もあります。特に日本では最初の頃、ショパンだけのプログラムが望まれていました。しかし、日本も時がたつにつれ、変わってきました。また、ドイツで初めてリサイタルを開いた時は、すでにショパンのほかに、ハイドンやベートーベンのソナタをプログラムに組んでいました。ますます、ショパン以外の作曲家も合わせるようになってきています。シマノフスキなどもそうですね。次のシーズンにはバッハを弾こうと考えています。

初めての演奏になりますか? 

いえ全く逆で、バッハこそ、音楽での私の初恋だったのです。もともと私はオルガニストになりたかったのです。今でもよく覚えていますが、子どもの頃、両親と近くの教会にでかけ、教会でオルガンを初めてききました。非常に魅せられて、きっとオルガン奏者になりたいと思いました。その後、結局、ピアノを弾くほうに落ち着いたのですが・・・

それは幸運でした!今でもオルガンは弾きますか? 

いずれにせよ、弾いています。

新しいCDのプロジェクトはありますか。ご自身で自由に内容を決められるのでしょうか? 

これまでのところ、いつも自分が望む曲を録音してきました。もちろん、今後もこういう形で続いてほしいと思っています。最新の録音計画は、ショパンのポロネーズ集のCDです。


コンサートツアーの際、ポーランドからご自分の車で出かけているというのは本当ですか?冬でもそうですか?

ええ、出来る限り、そうしています。父が毎回、同行してくれました。

お父様が運転するのですか?

2人で交代で運転します。運転はリラックスできますよ。それから、私はいつも本を身近に置いています。音楽の哲学は本当に魅力的で--音楽学が哲学で支えられている、理想的な様式なんです。

インタビュアー:WERNER PFISTER
(Unquote)

** 28、29ページに、先日ベルリンとハノーファーでジンマンに代わって振った、26歳のライオネル・ブランギエの記事が、トーンハレ管の次期主席指揮者・音楽監督の紹介として載っています。

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