Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2012年11月28日水曜日

「ショパン名演集」ラファウ・ブレハッチ、ビクターより1月30日発売

「ショパン名演集」ラファウ・ブレハッチ、ビクターより1月30日発売。2枚組。

ビクターのウェブサイト

amazon.co.jp

7netshopping

ほかのオンラインショップでも、予約受け付けてます。

2005年のショパンコンクール実録CDのリニューアル版のようです。

2012年11月27日火曜日

畏怖と賞賛の拍手~ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア

11月26日、ラファウ・ブレハッチは、スペイン領ラス・パルマス・デ・グラン・カナリアの El teatro Pérez Galdósでリサイタルを開きました。(日本時間の27日早朝。)聴衆の反応は畏怖のレベルに達し、後半のショパンでは一曲ごとに喝采とブラボで大いに盛り上がったそうです。





2012年11月23日金曜日

オビエドでのリサイタル


11月22日、ラファウ・ブレハッチはスペインのオビエドにあるプリンシペ・フェリペ公会堂にてリサイタルを開きました。熱意にあふれる聴衆から大きな喝采を受け、アンコール2曲(ショパンのワルツ・マズルカ)で返礼しました。今日は通常のショパン無しプログラムでした。


「驚くべき演奏!21世紀のピアノの到来だ。」(聴衆のパブロ・アルバレスさん)

パブロさんのレビュー記事




Program booklet

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もう一件、レビューが出ました。


A review posted on ocio.lne.es
titled "An exceptional Polish piano"











今、時間がとれなくて、訳せませんが高評価です。。!

2012年11月22日木曜日

スペイン・パンプローナでのリサイタル

11月21日、ラファウ・ブレハッチはスペイン・パンプローナのバルアルテホールでリサイタルを開催しました。アリカンテと同様、最近にはめずらしく、ショパン有りプログラム。熱狂的な拍手に応え、アンコールを2曲演奏しました。
SNSでも、非常に多くの聴衆の書き込み・感動の声を見ました。私が最近見た中で、最高の盛り上がりだと感じます。

(例)
"Todos los pianistas tienen técnica; alma, pocos. Pasará mucho tiempo antes de volver a ver algo así. Maravilloso". (Mariano Jiménez)

↑(訳)
「技術あるピアニストは多いが、魂あるピアニストは稀だ。このような演奏を次に聴けるまで、随分長く待たなければならないだろう。なんと素晴らしい・・!」
(マリアノ・ヒメネス、音楽家・大学教授。)

「このホールで再び演奏いただける日がすぐに来ることを願っています。最高のリサイタルでした。」
(バルアルテより)


リサイタル・プログラム・ブックレット
Baluarte Pamplona様より







ラファウ・ブレハッチは翌日(22日)はスペインのオビエドでリサイタルです。その練習を、当日(21日)にパンプローナでしたそうです。演奏会を終えて、サインを求める聴衆に応じて、そのあとに。夜中に。

2012年11月20日火曜日

アリカンテのリサイタル

11月19日、ラファウ・ブレハッチはスペイン、アリカンテのテアトロ・プリンシパルでリサイタルを開催しました。スペイン・ツアーの2番目の演奏会も観客の熱い拍手を受けました。アンコール1曲。


Preview
".....Rafał Blechacz is a prestigious Polish musician who has participated in music festivals and competitions around the world, rising as the winner in many of the most prestigious ones. The victory of 2005 in Warsaw opened the doors of the most famous concert halls. Among others, he has been at Royal Festival Hall and Wigmore Hall in London, Berlin Philharmonie, Herkulessaal in Munich, Alte Oper in Frankfurt / Main, Stuttgart Liederhalle, Vienna Konzerthaus, Zurich Tonhalle, Concertgebouw in Amsterdam, Salle Pleyel in Paris, Palais des Beaux-Arts in Brussels and Avery Fisher Hall in New York".


*****
漫画家の長江朋美さんが、また、ラファウ・ブレハッチの絵を描いてくれました。
ハンブルクのあの写真のラファウ・ブレハッチさん




2012年11月19日月曜日

バルセロナのリサイタル・レビュー

11月15日のラファウ・ブレハッチのリサイタル in バルセロナ、とても良いレビューが出ました。
英語にしただけですが、よかったらご覧ください。

2012年11月17日土曜日

ラファウ・ブレハッチのマインツでのリサイタル放送予定、11月20日早朝


ラファウ・ブレハッチのリサイタル@ Frankfurter Hof, マインツ (9月28日) が SWR 2で放送になります。

11月20日午前4:03から (日本時間)


 SWR2はこちらから聴けます。

プログラムのページ
19日、20:03 Abendkonzert (イブニング・コンサート)

 KlassikAkzenteによるプロモのページ


2012年11月16日金曜日

クリスティアン・ツィメルマンの来日公演始まる。


クリスティアン・ツィメルマンの来日公演 が昨日から始まりました。およそ1年のサバティカルの後、室内楽演奏会を除き、リサイタルを再開したのは先月からとのことです。


昨日15日、最初の京都公演があったとのこと、感動と賞賛のブログ記事やポストを見ました。10月から欧州でリサイタルが再開されていましたので、ベルリン、オランダ、ブリュッセル、パリ、それから今月始めの香港での演奏記事やレビューを時々追っていました。8月のザルツブルクや9月のスペイン公演などを全部キャンセル(またはリスケ)したと聞き、少し心配だったのと、日本ではどのプログラムになるのか興味があったからです。コンセルトヘボウでの有力5紙による大絶賛のレビュー、すごいと思いました。

今年はツィメルマンのステージ生活50周年ということで、ベルリン(10月3日)コンセルトヘボウ(10月7日)の演奏会は50周年記念をかねていました。
ジャパンアーツのサイトに、ベルリンの温かいニュースが載っていましたね。

オランダ・香港では、ショパンの曲を除いて、楽譜を置いて(or 使って、特にブラームスで、)演奏されていたそうで、少し気になるところですが、これは心配しても仕方ないこと。

ただ、昨日の京都公演に行った方のコメントによると、演奏会前にツィメルマンのメッセージという文章がアナウンスされ、演奏の録音はしないでほしい、聴衆が無断で録音した演奏がYoutubeにアップされたことが原因で、計画していた録音ができなくなり、訴訟になっている、という内容だったそうです。そういえば、パリのサル・プレイエルの演奏会でも、「演奏の録音を禁ずる」という張り紙がしてあったそうです。これは演奏家にとっても聴衆にとっても残念なことです。ブレハッチも以前、聴衆の違法録音について、「聴衆のそのような態度は受け入れられない。」と明言していました。しかし、違法ビデオをYoutube上から削除させる手続きも、なかなかむずかしいようです。




ブレハッチ、バルセロナにてスペインツアーを開始。

ラファウ・ブレハッチは、11月15日、バルセロナのL'Auditoriでリサイタルを開催、スペインでの5回の演奏会をスタートさせました。

「今夜、ラファウはバルセロナのリサイタルで再び喝采を受けた。前半は演奏し終えるや、聴衆の
拍手とブラボが爆発した。終演時の歓声と拍手はもっと大きかった。彼はアンコール2曲で返礼した。」


L'Auditoriのニュース・リリース
彼が2005年のショパンコンクールで完全優勝を果たしたこと、今年アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」をドイツ・グラモフォンからリリースしたことなどが紹介されています。

2012年11月14日水曜日

リサイタル・レビュー @サル・ポワレル (フランス)


English
フランス語の原文もこちらで。


ラファウ・ブレハッチのリサイタル(11月12日、フランスのナンシー、サル・ポワレル)のレビューです。 estrepublicain.fr に翌日掲載されました。

(Quote)
ピアニスト、ラファウ・ブレハッチが昨日サル・ポワレルでリサイタル

至高のアーティキュレーション

卓越した極めて美しいピアノ、サル・ポワレルでのロレーヌ室内楽協会シーズンの初回演奏会を飾る。


© Denis Mousty, estrepublicain.fr










ラファウ・ブレハッチはバッハのパルティータ第3番イ短調でリサイタルを開始した。フレージングとアーティキュレーションの非常に優れたセンスにより、この舞踏組曲で極めて優雅な解釈をした。夢想に浸ることはなく、かといって、彼の演奏に、冷淡さや硬さはまったくない。

続くベートーベンのソナタ第7番ニ長調では、ラルゴを痛切に歌い、最終章のロンドでは色彩の微妙な変化に、聴衆は心をとめた。

この若いポーランド人は、クロード・ドビュッシーの「ベルガマスク組曲」の独自の演奏で、経験豊かな演奏者も含め、ピアノを学ぶフランス人に素晴らしいレッスンを与えてくれた。適切なペダリングにより、メヌエットとパスピエを快活に展開し、最も有名な曲「月の光」で夢心地の雰囲気をつくりだした。

カロル・シマノフスキのソナタ第1番ハ短調では、さらに彼の本領が発揮された。最初のアレグロから最終章のフーガにいたるまで、音を壮大に構成したが、ヴィルトゥオーソ性を見せつけることは皆無だ。ただただ叙事詩的な特徴を際立たせたいとの強い思いが感じられた。

大喝采を受け、アンコール1曲目に、若いアーチストはショパンのスローなワルツを演奏、気高い音色が響いた。
(Unquote)


**演奏会を聴いてきた、フランスのファンの方の感想です。(英語)


*****
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2012年11月13日火曜日

ラファウ・ブレハッチ、素晴らしいリサイタル @ナンシー、フランス

ラファウ・ブレハッチは12日夜、フランスのナンシーでリサイタルを開催しました。

「ナンシーのリサイタルも、素晴らしい成功だった。サル・ポワレルでのリサイタル、前半ですでに大喝采となった。最後には嵐のような大拍手とともに、ブラーボ、ブラーボの叫び声がかなり長く続いた。その熱意に応え、彼はショパン2曲で返礼した。」

(注:プログラムは、バッハ、ベートーベン、ドビュッシー、シマノフスキでした。)

2012年11月12日月曜日

ラファウ・ブレハッチインタビュー ( PIANiSTE、フランス)

English

ラファウ・ブレハッチのインタビュー、フランスの雑誌 PIANiSTEの5月号に掲載されたものです。

オリジナル・インタビュー


ラファウ・ブレハッチ - 対比の調和
by Stéphane Friédérich

-- 印象主義が、ドビュッシーとシマノフスキを理論的に結びつけたのですね。

実際、それがこのプログラムの最初の考えでした。しかし、結果的に随分違うものになりました。最初に考えていたのは、シマノフスキの第2期の作品、例えばメトープop.29など、ドビュッシーの印象主義に近いものでした。最終的に選んだのは、2人を対比させること、それぞれ独自の言語を生み出した2人の音楽家の、色彩や気質の違いを際立たせることでした。私が選んだ時代は、印象主義と表現主義の両方を連想させます。ポーランド人作曲家では、フランス人作曲家の「版画」の「グラナダの夕べ」と同様、転調は不意に訪れます。スタイルは違いますが、2人の作品は同じ源流から流れる、近い感覚を持っています。

-- シマノフスキにおける変調の芸術は、ショパンにその起源があるといえます。このことは若いドビュッシーにもあてはまりますか?

もちろんです。ただ、私のドビュッシーの解釈はショパンの作品の影響を受けた、と考えておられるようですが、実際は全く逆のことが起きたのです。ドビュッシーの音楽は、私の音の世界の重要な部分を占めており、だからこそショパンを異なった形で解釈できるのです。さらに過去にさかのぼってみましょう。ドビュッシーの作品の特徴は、主に古典作品を非常に敬愛していたところにあります。「ピアノのために」の「前奏曲」には、古典派の尊重が際立って表れています。この曲を演奏するには、左右の手は完全に独立させる必要があり、また、クァジ・スタッカートであることを考え、ペダルはミリメートルで使わなければなりません。さらに、バッハのパルティータのような明瞭なポリフォニーを意識する必要があります。

-- 音楽における印象主義とは何でしょう?

もちろん、絵画における印象主義の聴覚版、ではないですね。印象主義音楽というと、音色の不明確さとか、常にペダルを使うという印象があるようです。ドビュッシーの音楽は、全く逆で、それまで書かれた音楽の中でも、最も精密な音楽なのです。演奏家は実験はしません。つまり、すでに色彩についてよく考えられており、楽譜に明示していないものは弾かないのです。

-- シマノフスキのソナタop.8のメヌエットは、フランス音楽の精神が生きているようです。ラヴェルのソナチネにも非常に近いものがきこえます。

私も同じ意見です。どちらの曲も、、シンプルだけれど非常に豊かな倍音の、ポリフォニックなフラグメントから成り立っています。このソナタは古典派の様式にとても近いです。しかし、ドビュッシーの、例えば「喜びの島」を見ても、やはり非常に古典的なものを組み合わせています。ヴァトーの絵画から感化を受けた作品であることは、いうまでもないでしょう。

-- 古典派の影響に加えて、ドビュッシーやシマノフスキでは異国風の趣が含まれていますね。

アジア的な強い異国情緒については、ドビュッシーの場合、例えばガメランに魅せられたことが知られていますが、私はコンサートで初めて演奏したとき、それを理解することができました。日本で、浜松のコンクールで入賞したときのことです。そのとき、東京や北の方の寺院や塔を訪ねる機会がありました。こうした場所の雰囲気に深く感銘を受けました。その少しあと、今度はスペインのグラナダに行きました。この街では、全く別の異なった文化や音の局面がありました。前後して訪れた、この2つの場所の経験は、私の弾き方に深く影響しました。作曲家が感じていたことが、よりよく理解できました。ドビュッシーはスペインに行ったことがなかったのですが、彼の音楽には信じられないくらい本物のスペインが復元されています。一方、シマノフスキは、第一次世界大戦の前に北アフリカを旅したのですが、彼も未知の文化に大いに影響を受けました。

-- しかし、シマノフスキの場合、ポーランドの民俗音楽の影響が大きいですね。

彼がポーランドの民俗音楽に還り、マズルカを始めたのは、もっと後の、1920年代になってからです。しかし、ショパン同様、シマノフスキも古来の舞踊に感化され、現代の言語に色彩を与えたのです。彼の楽譜は舞踏的なものではありません。

-- ドビュッシーのレパートリーについて、過去のどの演奏家のものを参考にしていますか。

アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、アルフレッド・コルトー、ヴァルター・ギーゼキング・・・コルトーの「子供の領分」は深く感動しました。彼は作品の新たな解釈を行なった巨人たちのひとりです。しかし、私が最もよく覚えているのは、この巨匠たちの、解釈上の各変数を決める、構成のセンスの素晴らしさです。彼らの芸術は広く発展し、哲学的なルールにまでなりました。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリは、知的な探求と、純粋な感情表現を組み合わせるという意味で、確かに最も成功した演奏家といえるでしょう。

-- あなたの受けた音楽教育についておしえてください。

私の家族にはプロの音楽家はいません。しかし両親は音楽が好きで、家にはいつもピアノがありました。初めて音楽に感激したのは、ピアノではなくオルガンでした。子供の頃、教会に行き、オルガニストになりたいとあこがれました。はじめはプライベートなレッスンを受け、その後ビドゴシチの音楽学校に通いました。少し後になってから、初めてポーランドのコンクールで優勝したとき、確かにピアノが自分の楽器だと思いました。プロの音楽家になろうと思ったのはもう少し後ですが、聴衆が感激してくれることが嬉しいことだとわかった時です。オルガンをやめたことはありません。自由時間があって(教会の)オルガンの場所に行ける時には、自分で楽しむために弾いています。もっと若い頃、作曲もしていました。音楽家というものは、ひとつの楽器だけでは満足できないものです。他の芸術表現からも栄養を得る必要があります。長い目でみると、そういうことが不可欠になってきます。私の場合は、小説や音楽の哲学の本をを熱心に読みます。それから映画も大好きです!

--あなたの先生、ビドゴシチの音楽学校のヤチェク・ポランスキ氏とカタジーナ・ポポヴァ=ズイドロン氏には、どんなふうに教わりましたか。

最初の先生、ヤチェク・ポランスキ先生のもとでは、主にバッハを学びました。先生の教え方はとても伝統的なやり方で、ピアノの技術に基づいていました。先生のおかげで、11歳の時に、ゴジュフのバッハコンクールで優勝することができました。チェルニー、クレメンティ、モーツァルトなど、主に古典の作品をたくさん演奏しました。「初めての」ショパン体験は、ノクターンのop.32-2でした。このメロディや和声の美しさは、かなりの衝撃で、ショパンの音楽をもっともっと弾きたいを思いました。次の衝撃は14歳の時おとずれました。シマノフスキの曲を集めたリサイタルを聴いたときです。それから、カタジーナ・ポポヴァ=ズイドロン先生は、素晴らしいショパン奏者なのですが、先生を通じてドビュッシーの作品を発見したのです。

-- キャリアの始めの時期、特にショパンコンクールの後を、どのように過ごしましたか。

最も重要なのは、演奏会と録音、そして鍵盤を離れた生活とのバランスをとることでした。音楽家にとって、自分を振り返る時間や休息、新しい曲を学ぶ時間は、ピアノに取り組む時間と同じくらい大切なものです。そのための時間が必要なので、演奏会のステージに登る回数は制限しています。大体、年に40回から45回に決めています。

-- 今はどんな曲にとりくんでいますか。

今は、いくつかのコンチェルトを練習しています。来年は、ソロリサイタルよりは、オーケストラとのコンチェルトに力を入れます。室内楽も、現在、モーツァルトとシマノフスキの作品を練習しています。2013年の6月に、ベルリンのフィルハーモニーホールで、ベルリン・フィルのソロ・バイオリニストの1人である、ダニエル・スタブラヴァと共演するためです。ピアノのソロ曲としては、タンスマンとルトスワフスキなどの曲に取り組んでいます。ショパンのマズルカを全曲録音するのがひとつの夢です。(マズルカは)2,3曲を弾く事自体は、比較的簡単です。しかし全曲を、しかもそれぞれの時代にあった最も適切な解釈を見つけるのは、もっとずっと大変です。各作品ごとに、異なった楽器や音響を選んでいくことになるでしょう。


-- 楽器の選択は特に重視なさいますか。

楽器そのものよりも、調律、特に調和の方が重要です。しかし、楽器を選ぶ可能性があるなら、ひとつのチャンスです。ドビュッシーとシマノフスキの録音では、これを行いました。とても色彩豊かであり、かつ、特にシマノフスキのために、ダイナミクスが非常に大きいですので大きなパワーのある楽器を使いたかったのです。

-- シマノフスキの音楽にとりくむ、アマチュアのピアニストにアドバイスはありますか。

質問の趣旨がはっきりしないのですが。というのは、シマノフスキの作品には、本質的な技術能力が求められます。この作曲家の第1期の作品は避けた方がいいでしょう。非常にヴィルトゥオーソ的なところが頻繁にありますから。マズルカなど成熟期の作品や、前奏曲op.1は、もう少し弾きやすいと思います。しかし、純粋にピアニスティックな側面以上に、作品の雰囲気や様式が特殊であるという事実があります。作品の2つの側面、一方に技術、もう一方に音楽の再生がありますが、この2つを切り離すことはできません。シマノフスキの作品は、解読から始まって、全てに真正面からとりくまなければなりません。この音楽を熟知した演奏家の演奏を、まずは聴くところから始めるべきですね。これが、様式を見誤らない、唯一の方法だと思います。

-- ヴィルトゥオーソと言う場合、あなたにとってはどんな意味合いがありますか。

ヴルトゥオーソ性によって、自分の手の物理的な状態を判断できます。。それだけです。私の場合は、例えば、ゴドフスキーが「編曲」したショパンのエチュードを弾いているとき、自分を確認することができます。

-- 練習はどんなふうに行っていますか。

コンサートツアーに出ている時は、普段より練習は少なめです。奇妙にきこえるかもしれませんが、心の状態をある意味新鮮に保ちたいし、リサイタルで可能な限りベストの演奏をしたいからです。また、可能な限り、演奏する場所の雰囲気に浸りたいのです。そうでない場合、普段ですと、1日6,7時間ピアノの前にいますが、何回も休憩をはさみます。1日の始めには、現在コンサートプログラムに入れている曲を弾きます。若い頃は、1日の始まりは、ゴルトベルク変奏曲の2,3曲などバッハの曲と、ショパンのエチュードでした。

-- バッハとショパンといえば、エディションには気を遣う方ですか。

ショパンは、特にワルシャワのコンクールの時は、パデレフスキ版を使いました。バッハについては、今日原典版は避けて通れないですね。私の場合は子供の頃から慣れ親しんでいたペータース版を使っています。

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2012年11月11日日曜日

ウェブラジオ放送予定:ポーランドラジオ2

ラファウ・ブレハッチのリサイタル(@フリブール大学、スイス、2011年11月2日)を、ポーランドラジオ2が放送します。

11月12日午前3時より(日本時間)

ポーランドラジオ2

プログラム モーツアルト 変奏曲ハ長調
ドビュッシー 喜びの島
シマノフスキ ソナタ第1番
ショパン バラード1番他

(スイスのRTSでpodcastになっているのと同じ演奏会です。。)

2012年11月8日木曜日

京都バロックザールでのリサイタル、2013年2月8日

2013年2月8日 京都青山音楽記念館(バロックザール) でのリサイタル、まだチケットあるようです。

京都青山音楽記念館(バロックザール)
リーフレットがとても素敵です。

**さいたま芸術劇場(2月2日)、残席20です (゚O゚)(11/11夜現在)



デュッセルドルフでの喝采

ラファウ・ブレハッチは、11月7日夜、デュッセルドルフのトーンハレで、リサイタルを開催しました。

「ラファウのデュッセルドルフでの演奏会は素晴らしかった。聴衆の喝采は前半も後半も、止むことがなかった。彼はアンコールを2曲演奏した。」


WZ-newslineのプレビュー
明確な勝者
偽りの悲哀感とは無縁、氷河の水のようにクール、透明で混ぜ物が一切ないドビュッシー」


*****
(番外編 1)
今週はじめに出張で浜松へ行き、駅近くのショパンの像を見ることができました。新幹線を待つわずかな時間でしたが、初対面のノリの良い通訳者が付き合ってくれ、ショパンの丘の階段を一緒に駆けました。


ラファウ・ブレハッチが2003年の浜松のコンクールに参加した際、ホテルからこのショパン像を見て、ワルシャワのショパン像とそっくりで、びっくりし、また、心励まされた、という発言をしたのは有名ですね。


私が初めてこのショパン像のことを知ったのは、90年代の後半でした。まだ駆け出し通訳の頃、日本の国際交流団体が招待した各国の高校教師のグループに随行して浜松を訪れ、市のブリーフィングを受けたとき、浜松市とワルシャワ市が姉妹都市・音楽交流都市提携を結び、その関係から、ワルシャワのワジェンキ公園にあるショパン像のレプリカがつくられた、という説明がありました。参加者の中でひときわ若いポーランドの教師ロベルトがすぐに反応し、「ボク、昨日、ショパン像を見ましたよ!ワルシャワのと同じでびっくりしました!」と、うれしそうに発言しました。以来、仕事で当地を訪れる機会があると、可能な限りショパン様に会いにいっています。



(番外編2)
先月東京の日本橋に新装オープンした、ポーランド料理レストラン・ポルスカに、先日行ってきました。
ポーランド料理は以前ポーランドで1、2回食べた程度でしたが、とても優しい味で日本人向きだな、という印象を持っていました。
今回は、ジュレク、ゴウォンプキ(ロールキャベツ)、ピエロギ(上品な餃子風)、ポテト入りパンケーキなどをいただきました。素材の味わいが自然にすべて生かされ、優しく美味しさが広がって、なんだか上手なオーケストラみたい、と内心思いました。お店のポーランド人の方が明るくてとても親切。友人が最初に「パンケーキ」と言いかけると、「それはいけない、まずオードブルから食べなきゃ。」と強くすすめられたオードブルセット、美味しかったです~。

私達の席の横の壁に、ポーランドゆかりの写真がたくさん貼られたパネルが立てかけてあったのですが、その中に、ショパンとラファウが。。!


しかし、お料理がどれも美味しく、「このソースは何の果物ですか?」とか、「このひき肉は何のお肉?」とか、食べ物のことばかり質問してしまい、不覚にも、ショパンやラファウの写真(=2010年の来日公演のちらし)の話はしませんでした。次回は、是非、来年の来日公演のちらしを持っていこう、と静かに決意したのでした






2012年11月2日金曜日

武蔵野市民文化会館リサイタル

本日発売になったラファウ・ブレハッチ武蔵野市民文化会館リサイタル(2月1日)のチケットは、ネット販売分終了になっています。即日完売。すごいですね。

(インゴルフ・ヴンダー11月27日のリサイタル、完売していましたが、関係者枠が数枚放出されています。関係者ゆえ、良い席。ブレハッチももしかしたら直前に、福、ということがあるかも???)

** 良いコンサートを都心よりも安価で、という、主催者のいつもの方針が、なぜブレハッチのこの演奏会には反映されないのか、むしろ都心より高いのか、個人的に疑問を持っています。背後で何が起きているのか少し心配です。

*****
よく、ブレハッチのチケット価格は、キーシン、ツィメルマン、ユンディ、ランラン等と比べて安すぎる、彼の演奏価値にふさわしくないのではないか、という意見を目にします。そうかもしれませんが、しかし、日本では、欧米に比べてそもそもコンサートチケット代が高すぎます。アーチストの旅費やこの国の人件費等物価の高さを含めても、あるいは、助成やスポンサーなどのサポート体制の違いということを考えても、とうてい正当化できない価格設定だと、しばしば感じます。この秋は「ぼったくり」とも言われている巨匠の演奏会もあり、お客さんの入りがよくないようですが、そういう環境を設定してしまうこと自体、アーチストに対しても失礼だと思います。

経験された方は多いと思いますが、欧米では、チケットを購入する際、寄付をするオプションが出てくることがあります。寄付しなくてもチケットは買えるのですが、少しくらい協力しようかな、って思うときは1クリックで協力できる。あるいは、一度鑑賞すると、寄付のお願いのレターやメールがいつまでも来るところもあります。依頼と一緒に来季の予定とか情報もくっついてくるので、悪い気はしません。シーズンチケット制度も一般的ですよね。この国のコンサート提供側も、全体的に値段を下げて、かわりに聴衆の一部に自主的にサポート側にまわってもらう工夫は、いろいろあるのでは。少なくとも法外な値段のものは、なくしてほしいです。

ブレハッチが他の一流演奏家と比べて割安になっている(というより、他の演奏家が割高になっている)のも、日本特有の現象です。ブレハッチのファンとしては、差をつけられているようで気分よくないわけですが、欧州では、国によって多少の違いはあるものの、このクラスの演奏家はこの価格ライン、というのがあって、ブレハッチもツィメルマンも同等の価格設定にしている主催者が多いです。

一例ですが、今季・来季のサルプレイエルを見ると、ブレハッチとツィメルマン、キーシン、ペライア、ユンディは同じ金額、一番高い席種で100ユーロ。ポリーニ(パースペクティブ)は85ユーロと、日本の3分の1の価格となっています。(ただし、サルプレイエルは他会場、他国と比べると、高いです。ブレハッチのチケットで日本より高いのは、ここが唯一だと思います。他の演奏家は、日本よりずっと安い。)

こういうことに気づいたのは、以前、欧州のブレハッチのファンの方とメールで話していて、ブレハッチのチケットはツィメルマンの半分位の値段、という話題になったとき、大いに驚かれたためです。なんで倍もちがうの?って。


以下は、あるクラオタの方のコメント
「・・・共感してくれる方がいて良かったw 演奏会の目的なんてひとつ。演奏家が聴かせたい音楽を、一人でも多くのそれを楽しみしてる聴衆に届ける。そして演奏家も聴衆もどちらも幸せになり帰途に着く。これに尽きます。」
(以上、11/11に追記)

フランスの雑誌でのインタビュー

Pianisteの5月号に掲載された、ラファウ・ブレハッチのインタビューと、CDレビューのリンクです。

インタビューなど(フランス語)

ちら見しただけですが、魅力的な内容のようです。繁忙期につき訳す時間がとれるかわからないのですが、興味のある方はどうぞ。。

インタビュー英語にしました
11月10日追記