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2012年12月17日月曜日

ポーランドラジオ2とのインタビュー、podcast

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12月17日、Polskie Radio2で放送された、ラファウ・ブレハッチのインタビューが、podcastに入りました。12月初旬に収録。

Polskie Radio2 プログラムサイト

(以下は、ポーランドの方々に手伝っていただいて作成した訳です。私達がすでによく知っている内容など:例えば、コンクールでの優勝が自らのキャリアにどう影響したか、ステージでの演奏とCD録音との関係、など、は省いています。)

ラファウ・ブレハッチとのインタビュー、スイス・ルツェルンでの演奏の後に
きき手:Krystyna Nurczyk


(インタビューの冒頭、ブレハッチは12月から2月にかけての演奏会スケジュールについて話しました。イギリス・ドイツ・スイス・ルクセンブルクでのコンチェルトの予定に加え、日本でかなり集中的なツアーもあり、また初めてのソウルでのリサイタルも楽しみにしている、とのことです。)

Q オーケストラとのコンチェルトは、ソロリサイタルとは準備のしかたが違いますか。

そうですね。今回は指揮者もオーケストラも初顔合わせでした(ルツェルン交響楽団、 ジェームズ・ガフィガン)。しかし、もういろいろなオーケストラと数多く共演してきましたし、繰り返し共演している場合もあるので言えるのですが、優れたオーケストラと演奏するのはいつもとても楽しいことです。演奏をしながら一緒にルバートのようにテンポを揺らしたりします。指揮者とソリストが、パーソナリティや解釈、音楽そのものを一緒に調整することによって、あるフレーズを演奏するときに、「同じ空気を呼吸」できるようになることは、非常に重要です。そうすることができれば、オーケストラのメンバーも適切に反応することができ、解釈全体がとても自然になるのです。

[…]

このインタビューとは関係ない写真です
Q 演奏の仕方はどんな風に決めるのですか。

私達が音楽作品の中で何を経験するかは、まず、作品の内容によって違います。感情もとても重要です。しかし、音楽家はまず、自分自身の直感に耳を傾けるべきです。古典派の作品、例えばハイドン、モーツァルト、ベートーベンの作品ですと、ウィーン古典派の様式とは何なのかを知っておく必要があります。そのために古典派に関する本に目をとおし研究することです。さらに、自分の心に耳をすませ、それを聴衆に伝えること、それらを自然に行うことが求められます。なぜなら、解釈の中にほんの少しでもわざとらしさがあると、聴衆はそれをききとってしまいます。しかし、解釈が自分の心や魂の深いところから出てくるのであれば、それは真実のものであり、説得力がでてきます。

Q ブレハッチさんの場合はとても繊細で、ピアノの上に細やかな霧が漂っているかのようです。

どんな曲を演奏するかで随分違ってきますよ。たとえば、今回私が演奏したベートーベンのコンチェルト(2番)ですと、大きな音量や圧倒的なフォルテシモによるダイナミクスは必要ありません。ベートーベンの初期の作品で、この作曲家の個性的な作風が開花し始めた頃の作品です。聴衆の中にはこれをモーツァルトの曲だと思う場合もあるようです。つまり、このような繊細さが曲の特徴となっているのです。しかし、もし私が別の曲を弾くとしたら、例えばラフマニノフやブラームスのコンチェルトを弾くとしたら、全く異なった性質の音を出さなくてはなりません。実際、さまざまな作品を演奏するとき作られる雰囲気は、それぞれが独自のもので、その雰囲気はその場限りで消えてしまう・・そういうこともあります。

Q その曲に向けて「成長しよう」としているような曲はありますか。

はい、あります。いつでも心の中で次はこの曲を、と考え準備している曲はありますね。レパートリーを築いていくための戦略や、今後数年間たどっていく道筋を持っていることは、自分にとって大切です。

Q そして、その先には何があるのでしょう。

(笑いながら)そういうことは言えないことになっています。今の段階で言えるのは、次のシーズンの計画でしょうか。まもなく、ショパンのソロピアノ曲をドイツ・グラモフォンのために録音します。今回はポロネーズ全曲になると思います。マズルカを全曲録音する夢も持っていますが、もう少し先になるでしょう。しかし今は、ショパンの作品のうち、ポロネーズに焦点をあてています。[…]
(以上)

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音友から今月出た「新編ピアノ&ピアニスト」、ラファウ・ブレハッチの部分は2008年版(2007年発売)と同様、真嶋雄大氏が担当され、記述内容に大きな変化点はありません。2008年には「大きく飛躍する若き巨匠たち」に分類されていたのが、最新版では「世界の名ピアニストたち」の中に入っています。
(もう5年たつのか、と個人的にびっくりしています。。)
















旧版の表紙