Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2012年12月28日金曜日

感謝をこめて、2012年。

English

2012年1月下旬、待ちに待ったラファウ・ブレハッチの新譜「ドビュッシー・シマノフスキ」がリリースとなり(日本での正式リリースは2月15日)、

欧州を中心に多くの、非常に好意的・高評価のレビューが次々と出されました。

例:イギリス発のレビュー
「・・・このドビュッシーとシマノフスキの組み合わせは、ブレハッチが一芸のみのピアニスト以上であることを証明している。彼は途方もなく幅広いキーボードタッチと色彩を持った、構想力と認識力に優れたアーチストである。・・・彼の演奏に、露骨さや虚飾は全くない。・・・ここでも、彼の明晰な演奏は別格だが、演奏を形成するための知性もまた人並み外れている。これは非凡なディスクである。(ガーディアン)

1月中に精力的にプロモーション用の取材を済ませたブレハッチは、2月から演奏会活動を開始。ソロ・リサイタルではバッハ、ベートーベン、シマノフスキなど、コンチェルトではベートーベンの作品で、欧州を中心に、計44回の演奏会を行いました。

春は私にとって挑戦的な時期でした。CDだけでなく演奏会に関するレビューも次から次へと出され、その分量の多さにうつ状態になるほどでした。(うれしい悲鳴というべきですね。)

この春の時期2-4月には、日本語ブログのタイムリーな更新がほぼ不可能になってしまい、このまとめ記事でもリンク先が英語のものが時々混ざっています。


グラモフォン誌の、今月のディスクに。


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Live performances, 2012

program website ☆
review ★

2月3,4,5日
ベートーベンピアノ協奏曲第4番(スペイン国立管弦楽団、指揮:ジョセップ・ポンス)@マドリード国立音楽堂 

2月25, 26, 27, 28日
ベートーベンピアノ協奏曲第4番 (サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団、指揮:アンドレス・オロスコ=エストラーダ)@パルコ・デル・ムシカのアウディトリウム、サラ・サンタ・チェチーリア  

3月2日 @サラ・フィラルモニカ、トレント   
3月6日 @ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院、ミラノ  fan
3月9日 @リヨン・オーディトリウム
3月14日 @パレ・デ・ボザール、ブリュッセル 
3月18日 @Nieuwe Kerk (New Church)、ハーグ fan
3月21日 @ルクセンブルク・フィルハーモニー 

4月16日 @NDR Großer Sendesaal、ハノーファー 
4月18日 @ライスハレ、ハンブルク 
4月20日 @Kongresshaus Stadthalle、ハイデルベルク
4月22日 @Stadttheater、ヴェルス  Video
4月27日 @Kultur-und Kongresszentrum Liederhalle、シュトゥットガルト  fan



5月10日 ベートーベンピアノ協奏曲第4番(チボリ交響楽団、指揮:アレクサンドル ポリアニチコ)@チボリシンフォニーホール、コペンハーゲン 

5月11日 ベートーベンピアノ協奏曲第3番(演奏:ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団、 指揮:トレヴァー・ピノック @アムステルダム・コンセルトヘボウ ☆fan インタビュー

5月22日 ベートーベンピアノ協奏曲第4番(ミラノスカラ座フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ファビオ・ルイジ)@ミラノスカラ座 



5月25日 ベートーベンピアノ協奏曲第4番(ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮:アントニ・ヴィット)@スメタナホール、プラハ  

6月6日 Mercatorhalle im CityPalais デュイスブルク 
June 11 @ auditorium cité de la musique, ストラスブール 
June 12 @サルプレイエル、パリ  Interview

6月28日 ベートーベンピアノ協奏曲第4番(ミラノスカラ座フィルハーモニー管弦楽団、指揮:ファビオ・ルイジ)@マリインスキー劇場、サンクトペテルブルク  


7月21日 ベートーベンピアノ協奏曲第2番 (モンテカルロフィルハーモニー管弦楽団、 指揮:ロベルト・アバド)@サン・ミッシェル教会、マントン 

7月23日 ラロックダンテロン・フェスティバルでリサイタル  インタビュー

** 7月中、今年のECHO賞の受賞者が発表されました。
ラファウ・ブレハッチのアルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」は、ドイツの音楽賞ECHO Klassik 2012のSolo Recording of the Year (ピアノ、20/21世紀作品)を受賞しました。

Best of Klassik 2012が10月に発売


9月28日 @フランクフルターホフ、マインツ 

10月10日 @ユニオン・カレッジのメモリアル・チャーチ、NY州  
10月12日 @デューク大学、NC州  インタビュー

11月7日 トーンハレ、デュッセルドルフ
11月12日 サル・ポワレル、ナンシー  
11月15日 L'Auditori、バルセロナ  
11月19日 テアトロ・プリンシパル、アリカンテ 
11月21日 バルアルテホール、パンプローナ  
11月22日 プリンシペ・フェリペ公会堂 オビエド  
11月26日 El teatro Pérez Galdós、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア 

12月5, 6日 ベートーベンピアノ協奏曲第2番 (ルツェルン交響楽団 指揮:ジェームズ・ガフィガン)@ルツェルンコンサートホール   

12月7日 ベートーベンピアノ協奏曲第2番 (ルツェルン交響楽団 指揮:ジェームズ・ガフィガン) @ビクトリア・ホール、ジュネーブ 

12月11日 ベートーベンピアノ協奏曲第2番 (ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム管弦楽団、 指揮:ダグラス・ボイド) @Kultur-Casino、ベルン 

12月12, 13日 ベートーベンピアノ協奏曲第2番 (ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム管弦楽団、 指揮:ダグラス・ボイド) @Stadthaus ヴィンタートゥール 


*****
今年のブログ記事で、日・英共通でもっとも反響が大きかったのは、おそらくこれだと思います。

「僕は色がきこえる。」

私も共感覚の持ち主です、という声をたくさんききました。興味深いことに、皆さん、同じ音階から違う色をきいておられるのです。ブレハッチとまったく逆のきこえ方(見え方)をするフランスの方が、「にもかかわらず、音楽を同じように感じるのはおもしろい。」とおっしゃっていました。



↓ そして、こちらはむしろ、外国からの反響が大きかった記事でした。

CD「ドビュッシー・シマノフスキ」日本版に載せられた、ブレハッチによるメッセージ
(原文に忠実に訳した、私の訳です。CDに載っているユニバーサルの訳とは異なります。)

「2011年3月に貴国を襲った自然災害とその悲劇的な結果を目の当たりにし、私の心からの連帯と共感のしるしとして、このドビュッシーの《月の光》の演奏を、私のピアノを聴いてくださる日本の皆さんに特別に捧げます。」 - ラファウ・ブレハッチ

This performance of Debussy's Clair de lune is specially dedicated to my audiences in Japan as a sign of my heartfelt solidarity and compassion in the face of the natural disaster that struck your country in March 2011 and its tragic consequences. - Rafal Blechacz


しかし、日本語のブログに限って言えば、いちばん閲覧数の多かった記事は、なんといってもダントツで、来年2月の来日公演日程のお知らせです。

ラファウ・ブレハッチ来日日程

もうひとつ、日本特有の反響があったのが、ポーランド公共放送TVPによる、ブレハッチのインタビュービデオ

インタビュービデオ
この中で、ブレハッチがハノンを弾く様子が、日本の音楽ファンやピアノを弾く方々の中で話題となったようです。

今年もこのウェブサイト・ブログを読んでくださって、どうもありがとうございました。
個人的には、春にこのアーチストの生演奏を聴く機会に恵まれ、畏れと尊敬と、同時代に生まれた幸運への感謝の気持ちをあらたにいたしました。

では、2年4か月ぶりの来日リサイタルを楽しみに、
皆様にとって、来年も素晴らしい1年となりますように!