Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2012年11月2日金曜日

武蔵野市民文化会館リサイタル

本日発売になったラファウ・ブレハッチ武蔵野市民文化会館リサイタル(2月1日)のチケットは、ネット販売分終了になっています。即日完売。すごいですね。

(インゴルフ・ヴンダー11月27日のリサイタル、完売していましたが、関係者枠が数枚放出されています。関係者ゆえ、良い席。ブレハッチももしかしたら直前に、福、ということがあるかも???)

** 良いコンサートを都心よりも安価で、という、主催者のいつもの方針が、なぜブレハッチのこの演奏会には反映されないのか、むしろ都心より高いのか、個人的に疑問を持っています。背後で何が起きているのか少し心配です。

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よく、ブレハッチのチケット価格は、キーシン、ツィメルマン、ユンディ、ランラン等と比べて安すぎる、彼の演奏価値にふさわしくないのではないか、という意見を目にします。そうかもしれませんが、しかし、日本では、欧米に比べてそもそもコンサートチケット代が高すぎます。アーチストの旅費やこの国の人件費等物価の高さを含めても、あるいは、助成やスポンサーなどのサポート体制の違いということを考えても、とうてい正当化できない価格設定だと、しばしば感じます。この秋は「ぼったくり」とも言われている巨匠の演奏会もあり、お客さんの入りがよくないようですが、そういう環境を設定してしまうこと自体、アーチストに対しても失礼だと思います。

経験された方は多いと思いますが、欧米では、チケットを購入する際、寄付をするオプションが出てくることがあります。寄付しなくてもチケットは買えるのですが、少しくらい協力しようかな、って思うときは1クリックで協力できる。あるいは、一度鑑賞すると、寄付のお願いのレターやメールがいつまでも来るところもあります。依頼と一緒に来季の予定とか情報もくっついてくるので、悪い気はしません。シーズンチケット制度も一般的ですよね。この国のコンサート提供側も、全体的に値段を下げて、かわりに聴衆の一部に自主的にサポート側にまわってもらう工夫は、いろいろあるのでは。少なくとも法外な値段のものは、なくしてほしいです。

ブレハッチが他の一流演奏家と比べて割安になっている(というより、他の演奏家が割高になっている)のも、日本特有の現象です。ブレハッチのファンとしては、差をつけられているようで気分よくないわけですが、欧州では、国によって多少の違いはあるものの、このクラスの演奏家はこの価格ライン、というのがあって、ブレハッチもツィメルマンも同等の価格設定にしている主催者が多いです。

一例ですが、今季・来季のサルプレイエルを見ると、ブレハッチとツィメルマン、キーシン、ペライア、ユンディは同じ金額、一番高い席種で100ユーロ。ポリーニ(パースペクティブ)は85ユーロと、日本の3分の1の価格となっています。(ただし、サルプレイエルは他会場、他国と比べると、高いです。ブレハッチのチケットで日本より高いのは、ここが唯一だと思います。他の演奏家は、日本よりずっと安い。)

こういうことに気づいたのは、以前、欧州のブレハッチのファンの方とメールで話していて、ブレハッチのチケットはツィメルマンの半分位の値段、という話題になったとき、大いに驚かれたためです。なんで倍もちがうの?って。


以下は、あるクラオタの方のコメント
「・・・共感してくれる方がいて良かったw 演奏会の目的なんてひとつ。演奏家が聴かせたい音楽を、一人でも多くのそれを楽しみしてる聴衆に届ける。そして演奏家も聴衆もどちらも幸せになり帰途に着く。これに尽きます。」
(以上、11/11に追記)