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2012年7月8日日曜日

2012年イギリスで高く評価された、「ドビュッシー・シマノフスキ」


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イギリスのサイトで、ブレハッチの「ドビュッシー・シマノフスキ」へのレビューの抜粋リストが載っていたので、日本語バージョンを作ってみました。すでにアップしているレビューをコピペしただけですが、今年前半の特徴的な出来事の記録です。それぞれ、レビュー全文とリンクしています。

モトのイギリスのサイト、presto classical
このサイトにはブレハッチのこれまでのCDへのレビューも掲載されていますが、「ドビュッシー・シマノフスキ」が、レビューの数においても熱意においても、前例のない歓迎を受けているのがわかります。
私のこの数年間の記憶とも合っています。


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(シマノフスキは)ブレハッチの演奏では、円熟し個性的な声部を引き出しており、構造の劇的な幅広さにも対応している・・・ このアルバムは、シマノフスキだけでも価値ある内容だが、ブレハッチのドビュッシーは、明快な色彩と、欠点なく重み付けをしたアーティキュレーションが素晴らしく、熟練し、創作力に富むタッチによって音楽の個性と心象を包摂している。
The Telegraph、2012年2月17日


ドビュッシーの「ピアノのために」を弾く彼はヴィルトゥオーソ、鍵盤の上へ下へと敏捷に動きまわりつつ、この曲のより劇的なコーディングへと忍び寄るためにガーシュウィン的プリエコーも許す。彼の「塔」は無重力で感情を喚起する。シマノフスキの「前奏曲とフーガ嬰ハ短調」には実存的とも言える熱望があり、「ソナタハ短調」は複雑だが、聴く者を没頭させる。
The Independent、2012年2月17日



このドビュッシーとシマノフスキの組み合わせは、ブレハッチが一芸のみのピアニスト以上であることを証明している。彼は途方もなく幅広いキーボードタッチと色彩を持った、構想力と認識力に優れたアーチストである。・・・彼の演奏に、露骨さや虚飾は全くない。・・・ここでも、彼の明晰な演奏は別格だが、演奏を形成するための知性もまた人並み外れている。これは非凡なディスクである。
The Guardian、2012年3月1日


ブレハッチのドビュッシーは、奇跡といってよい。「版画」の「塔」における光を帯びた質感と鈴の音のシノワズリ、「雨の庭」のリスト的装飾、そして「グラナダの夕べ」と「喜びの島」でのフランス人的官能。これは、我々の時代のピアノの巨人の1人による、永遠に記憶に残るディスクである。
The Times, London、2012年3月11日


凄い。・・・この音楽を形成するパーソナリティが間違いなく存在し、後代に演奏を残すためマイクが傍に置かれた日も、彼は何の恐れもなく自分の解釈上の直感に従っている。・・・ブレハッチは明瞭さを犠牲にすることなく鍵盤を彩色する。
BBC Music Magazine、2012年4月号


2人の作品が半々に入っているのだと思っていた。実際はひとつの連続した旅以上の、極めて価値の高い、音楽的に熟考された録音だ。・・・。私は「ピアノのために」の第1、3曲目に見られる歯切れよいアーティキュレーションと、敏捷なペダルによる素早い動きがとても好きだ。・・・ブレハッチ(のシマノフスキ)は、音楽への強烈な没頭においても、優れた音のクオリティにおいても、先人達より優れている。
Gramophone Magazine、2012年5月号


“His Debussy is transparent, pure, yet not lacking in depth, driven with impetus and excitement. The real finds here, however, are the two early works by Karol Szymanowski...virtuoso pianism at full stretch.”
The Observer, 29th April 2012
(訳し忘れ・・)


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どれも自分の中に深く残るレビューでした。特にガーディアンのレビューは、いつどこで、どんなふうに見つけて読んだのか克明に記憶しています。ブログにアップしようとして、手がうまく動かなくてたくさんタイプミスをしました。その日知り合いの方と会う機会があって、びっくりしたね、評論家って分からないね、と笑顔で言い合っていました。