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2012年3月23日金曜日

BBC Music Magazineのレビュー

イギリスのBBC Music Magazine (何月号か未確認)に掲載された、ラファウ・ブレハッチのCD「ドビュッシー・シマノフスキ」のレビューです。

レビュー英文

by クリストファー・ディングル


凄い。ラファウ・ブレハッチはドビュッシーの演奏でも、ショパンの前奏曲を弾くのと同じアプローチをとっている。この音楽を形成するパーソナリティが間違いなく存在し、後代に演奏を残すためマイクが傍に置かれた日も、彼は何の恐れもなく自分の解釈上の直感に従っている。アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリがブレハッチのヒーローの1人というのも、うなずける。 


これが心に訴えるのか愕然とさせるのかは、「ピアノのために」の「前奏曲」の最初の瞬間で判断できる。シートベルトを締めて。というのは、ブレハッチは最初の何小節かで突進した後最初の低音を配置するために急停止をし、それからギアを切り替えて、別の重要な和音を視界に入れながら規則的にブレーキを何度か踏む。しかし、ここに不安定さは全くなく、ブレハッチはこの眩惑し夢中にさせるピアニズムの演奏過程を全て完璧に制御している。「版画」の1曲目「塔」は雰囲気ある覆いをかけた色彩、一方、快活な「雨の庭」ではブレハッチは難なく天候をも制御する。これら全てがCD用の優れた音として捕捉されている。 


シマノフスキとの組み合わせは効果的だが、ドビュッシーの曲と交互に配置したらもっと強力だったろう。ブレハッチは、心をつかんで離さない(シマノフスキの)擁護者だ。ある時は内省的に次には情熱的に、未解決のクライマックスを構築する。これは別格の演奏だ。ブレハッチは明瞭さを犠牲にすることなく鍵盤を彩色する。ひとつだけ、もう少し空気を、駆け抜ける音楽に感動するいとまを与えてくれたら、嬉しい。
(End)



**この部分がとりわけ好きです。
「この音楽を形成するパーソナリティが間違いなく存在し、後代に演奏を残すためマイクが傍に置かれた日も、彼は何の恐れもなく自分の解釈上の直感に従っている。」

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"sonatas- Haydn, Mozart, Beethoven" available from DG radio.
DGラジオより。7日間聴けます。
3番目のアルバムがブレハッチです。これを聴くと、古典もいいなあ、と思ってしまいます。



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