Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

Blog

2012年2月21日火曜日

作品の理解への深い確信――レビュー(ポーランド)

アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」のレビュー、ポーランドのRMF Classic, Jovita Dziedzic-Golecによるものです。とても良いレビューとして、私が受け取ったのが2月6日の早朝でした。

オリジナルのレビュー記事

英語ブログでのポスト


(Quote)
近道は決してしない。 

2005年のショパンコンクールの優勝は、彼に、著名なホールへの扉を開き、ドイツグラモフォンとの契約を保証した。全てのアーチストにとって夢の契約だが、この名誉を得た少数の演奏家でも、レーベルの元で、キャリアを適切に管理できるとは限らない。

ラファウ・ブレハッチは、そうした問題とは無縁だ。彼は、DGのために録音するのは本分だと認識している。こうして出された彼のアルバムは、彼が極めて成熟したアーチストであることを証明してきた。彼は近道を行こうとはしないし、大衆の歓心を引くためにアルバムを出さない。レバートリーは、思慮深く選んだ作曲から決める。たとえ――最新アルバムのように――知名度が低く、困難で、何よりもその録音に聴衆が簡単に喝采する保証のないレパートリーだとしてもだ。ブレハッチはドビュッシーにシマノフスキを組み合わせた。シマノフスキは、知られているように、このフランス人作曲家からインスピレーションを受けた。

「ペリアスとメリザンド」の作者によるピアノ作品から、ラファウは「ピアノのために」、「版画」そして「喜びの島」を選んだ。特に最初の本格的ピアノ曲集である「版画」は、この作曲家の真髄となる要素を全て表し、ドビュッシーの名刺のような作品。ポーランド人ピアニストは、優れた俊敏さと作品への深い関与によって、そのカードを手に入れた。

シマノフスキの「プレリュードとフーガ嬰ハ短調」と「ソナタハ短調op8」の解釈も画期的、円熟した(または、辛口の)演奏家であることを証明した。曲から見事に――彼の場合は卓越した技術で自在に表現できるのだが、――最も気高く、価値あるものを抽出している。ブレハッチはセンセーションを起こすほどの技術を持つ、偉大なヴィルトゥオーソであるばかりでなく、何にもまして、傑出した解釈者でもある。彼の演奏は、作品の精神に満ちている。今は亡き作曲家の言葉、意図、思いを曲げることはない。
「彼はその理由に確信が持てないまま音楽を3小節を書くよりは、偽札を作ることの方にすぐに同意するだろう。」
と、クロード・ドビュッシーを、友人レイモン・ボヌールは語った。同様に、ラファウ・ブレハッチは、自分が録音したいと思う作品への正しいアプローチに深い確信がなければ、決してピアノの前には座らないだろう、と私は信じる。今回のリリースがそれを証明している。
(Unquote)