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2012年2月18日土曜日

僕は色が聴こえる ―ラファウ・ブレハッチのインタビューより


2月4日にポーランドのRMF Classic がブレハッチのインタビューを放送する際、プログラムサイトにインタビューの簡単な概要があらかじめ掲載されました。色についての発言に関し、「彼は共感覚の持ち主?」「実は私もそうです。」というような反響が、いくつかありました。
(元サイトのポーランド語のコンテンツは消去され、現在公開されていません。興味がある方はご一報ください。)

英語でアップしたときのポスト

僕は色が聴こえる基質がある。

選択
各アルバムでは、自分の心に近いものを録音しています。しかし、ステージでの経験を経て初めて、スタジオに入ってマテリアルを録音したいと感じます。ドビュッシーとシマノフスキの作品を録音したいと強く願った時期があり、直近の演奏会シーズンで演奏した曲から選びました。

インスピレーション
最大のインスピレーションは、ドビュッシーと彼の音楽です。僕は作品自体の中に、そのロジックと意味に深く浸透できるような環境づくりに努めました。自分に近いと感じ、演奏したいと思える作曲家のスタイルを、ずっと探してきました。一番重要なのは、ドビュッシーについて、他人ではなく、僕の解釈(演奏)を作ることです。もちろん、ドビュッシーの解釈で僕がよく知っているものは全て、作品の歴史をなしています。しかし、作曲家と彼のスタイルに関する知識、そして僕の直感は、自分にとってとても重要なものです。

録音
一番重要なのは、ピアノを選ぶことでした。色彩と音の陰影を追求でき、かつ、シマノフスキのソナタに必ず必要な、大きな音量、力強い低音を特徴とする楽器である必要があります。そのような理想的な楽器を、ハンブルグで見つけることができました。すでにハンブルグの演奏会で知っていた楽器を選びました。もう一つ重要なステップは、スタジオでの作業でした。録音に必要な広大な空間感と、あらゆるニュアンスを生み出せるようマイクをアレンジしました。録音はフォー・サイド・サウンドで行いました。これまでのアルバムとは異なった方法ですが、その他の質や施設・設備は以前と同じものです。

色彩
演奏していると、異なったイメージが現れます。ドビュッシーの作品では、これらイメージが音楽の印象主義的思考の重要な一部を成します。この場合、色を聴く必要があります。色を見るわけですけれども。シマノフスキの作品でも、僕は色彩のスペクトル全体を聴いています。僕は、このように、色を聴くという性質があるのです。たとえば、ロ長調はオレンジト長調は緑ニ長調は青です。幸い、これらの色は、さほど支配的ではなく、音楽の解釈や他の色の探求を干渉することはありません。イ長調で書かれた曲を演奏するときは、黄色を感じるのですが、他の色合いを探そうとする、強い動機付けとなります。音楽では、色は重要な役割を果たします。僕はこのようなスタイルでやっています。

**2010年の別のインタビューで、ラファウ・ブレハッチは色について同じ発言をしています。ご興味がありましたら。→


★☆。.:*:・"゚★('-^v) I'm listening (v^-')★。.:*:・"☆★

英語ブログでこの記事をアップした日(1月31日)、ちょうど日本で、新アルバム(輸入盤)がリリースされたので、CDジャケットとラベルに書いてあった文章をアップしました。

From the CD cover:
"An emerging titan" (San Francisco Classical Voice) plays two composers closest to his heart, Debussy and the pianist's great Polish compatriot Szymanowski.
"There's a lot of expression in Szymanowski's sonata - beautiful melodies, interesting harmony and wonderful modulations - I think audiences will love it".(Rafał Blechacz)




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