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2012年1月22日日曜日

日本の聴衆への、ラファウ・ブレハッチのメッセージ


新アルバムのCDのブックレットに、ラファウ・ブレハッチの、日本の聴衆へのメッセージ が入ると伺いました。

↓たまたま目にしたユニバーサルのサイトに、このような記述がありました。たぶん、このことだと思います。

献辞
2011年3月に貴国を襲った自然災害とその悲劇的な結果を目の当たりにし、私の心からの連帯と共感のしるしとして、このドビュッシーの《月の光》の演奏を、私のピアノを聴いてくださる日本の皆さんに特別に捧げます。 - ラファウ・ブレハッチ


This performance of Debussy's Clair de lune is specially dedicated to my audiences in Japan as a sign of my heartfelt solidarity and compassion in the face of the natural disaster that struck your country in March 2011 and its tragic consequences. - Rafal Blechacz


ユニバーサルの、SHM-CDのサイトに出ていました。
SHM-CDも、2月15日に発売とのことです。

**英語のオリジナルに合せ、日本語をサイトに出ていたものと少し変えてあります。この文脈では、日本を襲った自然災害とその悲劇的結果に直面したと感じているのはラファウ自身です。solidarity連帯、という単語は、春にポーランドから出された日本支援のCD「日本がんばれ」のタイトルにも使われていました。

「私のピアノを聴いてくださる日本の皆さん」は、サイトの訳のままです。オリジナルの単語はaudiencesと複数形になっていますが、通常は単数形で、ひとつの聴衆の集団を表すのに使います。これを複数形で使うのは、「様々な異なった聴き手」がいることを念頭に置いているのでしょう。不幸にも被災なさった方、自らは無事だけど家族や友人が被災なさった方、未だに大変な苦労をなさっている福島県の方々、熱心に繰り返し演奏会に訪れてくれるファン、彼の音楽を愛しているけど理由があってコンサートホールを訪れることができない方、そうした全ての聴き手に対する、温かいメッセージなのだと思います。


**私はこれを読んで、2009年の来日公演で、アンコールでこの曲を弾いてくださった姿や、しんとした会場の雰囲気を思い出しました。とりわけ、最後の大阪シンフォニーホールでは、ひとつひとつの音に、演奏者と聴衆の心が出会っているように感じました。感謝の気持ちでいっぱいです。