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2011年2月18日金曜日

音楽は私の最も大切なもの――インタビューby Polish Times (デトロイト)

デトロイトのPolish Timesというウィークリー紙が、ラファウ・ブレハッチとのインタビューを掲載しました。インタビュー内容を全部テープ起こししたような記事になっています。要点だけ拾います。

English(サマリー)
**オリジナルのインタビュー(ポーランド語)も、2/24にオンラインで公開されました。英語ブログにリンクあります。


1月に新アルバムのためにドビュッシー・シマノフスキの曲を録音したこと、今回のアメリカ公演でも演奏する曲が含まれていること、幼い頃の教会音楽、つまりオルガンが音楽の原点になっているが、国内コンクールに参加する過程で、やがて、ピアノこそが自分の楽器だと認識したこと、音楽について家族等に強制されたことは一切なく、自分で興味と愛情を持ったこと、生まれる前から家にピアノがあり、父上がピアノ演奏が好きで、そのまた父上も楽器演奏が好きだったことも影響していること、やがてビドゴシチで本格的な音楽教育を受け、ポポヴァ=ズイドロン先生のもとで学び続けたこと、いくつかのコンクール、特に浜松に参加する過程で、2005年のコンクールの“戦略”(世間から隔絶して音楽に集中する)が生まれたこと、コンクールの結果は全く予想以上の驚きと喜びだったこと、直後にドイツ・グラモフォンとの契約に結び付いたこと。。

ドイツ・グラモフォンは選曲にあたり、アーチストの自由にまかせているのか、との問いに、
「私はかなりの自由を与えられています。4枚目のアルバムに、シマノフスキの作品を入れることに同意いただいたとき、とても意外で嬉しく思いました。シマノフスキは本当に美しい音楽ですが、ヨーロッパでもあまり知られておらず、ポーランドでさえ、あるべき姿で浸透してはいません。私がこの音楽を提示することが、おそらく自社にとってもメリットになるとドイツ・グラモフォンが考えていることは、彼らが異なったアイディアや斬新なレパートリーも偏見なく受け入れるということを意味しています。これはおそらく重要なことです。アーチストも適切な自由度のもと、好きな形で演奏に集中できるわけですから。」

コンサートツアーの際は、リハーサルをして本番、すぐに次の場所に移動してリハーサル、という生活パターンが多いけれども、ここ2年くらいは、演奏会の翌日予備日を1日入れることで、歴史で学んだ美しい場所を見る時間もとれるようになったこと(例えば、システィーナ礼拝堂など、ローマやベニス)、ショパンイヤーの2010年には45回の演奏会を行い、ショパンに加え、ショパンが敬愛したバッハやモーツアルトの曲も合わせたリサイタルにしたこと、ショパン音楽はなぜ韓国・日本・中国といった国で支持されるのか、との問いに、「ショパンのノクターンやマズルカの持つメランコリックな側面が、例えば日本人のメランコリックな部分にうったえるのかもしれない、でも、この質問の答えはパズルを解くようなもの。」

自分が音楽に専念できるようにするための家族の協力にも言及。「音楽は私にとって、もっとも大切なもの。」通常は父上がツアーに同行し、マネジメント系の事柄を引き受け、ヨーロッパには家族全員が同行することも。リサイタルの後、孤独を感じることなく、家族と会話しリラックスすることで、次の演奏に向け、前向きな気持ちに心をセットできる。ツアーから戻ると、約3年前に実家のあるナクウォ近郊の村に購入した家でひとりで過ごすことが多い。コンクール直後に買ったスタインウェイを好きな時に弾いて、近所に人が住んでいないので、誰にもじゃまされることなく夜中でも弾いて、座って、考えて、森を歩いたり走ったり――健康にも良い、そんな生活をしている。

ショパン以外に好きな音楽は、なんといってもバッハ、そしてモーツアルト、ベートーベン、ドビュッシー。今回のアメリカ公演では、ドビュッシーとシマノフスキの対比、つまり、印象主義と表現主義の対比を示したいと思っている。

是非バッハの録音も、というインタビュアーの声に、そうですね、いずれ、とのコメント。

















(ご協力・セバスティアン・シュチェパンスキ氏:Polish Times、ロマン・フラツコフスキ氏)


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