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2011年1月8日土曜日

スペインでのラファウ・ブレハッチ――過去レビュー――今年はマドリッド/ブルゴスへ

English

私のアーカイブより、2010年8月27日、スペインのサン・セバスチアンの Teatro Victoria Eugenia で演奏するラファウ・ブレハッチです。.


「・・・彼は全てのことをアートに変える。論理と熱意を組み合わせた独特のソノリティに基づく言葉に変えるのだ。・・・ピアノに座る彼の姿がまるでピアノという楽器の延長のように感じられた。彼はあらゆるものを音楽に奉仕させた。・・・
私たちはこのピアニストの信じられないほどの成熟ぶりを観ることができた。彼は高度な技術と明確な主題を持つシマノフスキで、私たちひとりひとりに語りかけた。・・・ドビュッシーの「喜びの島」はフレッシュで適切なスタイルであり、極めて説得力があった。・・・」

ブレハッチは今年の3月に再びスペインを訪れます。例えば、3月22日は、マドリッドの Auditorio Nacional  de Musica でリサイタル。2007年5月以来4年ぶりとなります。
2007年当時のレビューを探しましたが、ちょっと見当たりませんでした。

代わりに、これは、2008年11月14日、バルセロナで演奏した、サンサーンスピアノ協奏曲ト短調に対するレビューです。
オリジナルのレビュー(スペイン語) "Scherzo"2008年12月号から。
Pere Porta Concerts(スペインのマネジメント)のウェブサイトより


栄光への道
Javier Pérez Senz

音楽での成熟は、年齢に関係がない。実際、一生成熟できない演奏家もいる。従って、若いポーランド人ピアニスト、ラファウ・ブレハッチ(ナクウォ、1985年)は、本当に特別なピアニストだ。2005年、わずか20歳でワルシャワのコンクールでの栄光を手にして以来、彼の活躍は留まることなく、ドイツ・グラモフォンから2枚のアルバムをリリースし、世界中の著名なホールが、なんとか彼を招へいしようと争っている。

確かに、毎年圧倒的な技術を持った若いピアニストが出現し、若年化が進んでいるし、ブレハッチのテクニックは並はずれて凄い。しかし、彼と他のライジング・スター達との違いは、彼の表現力の高い成熟度だ。23歳の音楽家としては、極めて稀な資質だ。

OBC (バルセロナ国立カタルーニャ交響楽団)の定期デビューにて、サンサーンスのピアノ協奏曲第2番を演奏した際、ブレハッチはその資質をいかんなく発揮した。ブレハッチは、虚飾や奇抜さはいっさい排除し、このフランスの作曲家の5つの協奏曲の中でも最も名高い協奏曲を、輝きと美しい響きで満たした。この作品は眩いヴィルトゥオーソ的要素のベールの下に、科学的ピアニズムを秘めている。ブレハッチは圧倒的な精密さと明瞭さで感傷を避け、最良のメンデルスゾーンを幾度も彷彿とさせる協奏曲特有の、生命力と躍動感にあふれる演奏をした。ビクトル・パブロ・ペレス指揮による伴奏は模範的だった。

アンコールに、彼は見事な詩心溢れる、清らかな雰囲気のショパン・マズルカを贈った。

衝撃のピアニスト。さまざまな出来事が迷わせない限り、栄光への道を進むにちがいない。

Scherzo, 2007年11月号
この記事の号とは違います。

(レビューの最後の短いパラグラフは、オケの曲に対するコメント、ここでは省略します。)

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