Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2011年12月28日水曜日

Farewell to 2011 -- 感謝をこめて

今年いちばんアクセスの多かったブログ記事は、なんといっても、ポーランドの演奏家が、日本支援アルバム「日本がんばれ!」を発売、でした。アルバムの発表があったのは4月1日、まだ余震も続き、不安な時期にあって、国をあげての心のこもった支援プロジェクトに、多くの人々が励まされました。


トルン科学芸術祭ウェブサイトより
2番目はラファウ・ブレハッチ@音楽解釈に関するディスカッション (Video)でした。

この記事は英語ブログでは最もアクセスが多く、音楽ファンの方々は、彼の演奏による解釈とともに、言葉による解釈にも興味を示されました。ポーランド語なのに、すごいな、と思いました。日本以外でも、ポーランド語を学び始めた学生さんを知っています。
関連インタビュー記事


*****
2011年の演奏活動を振り返りますと、まず1月に、ハンブルグのフリードリッヒ・エバート・ホールにて、新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」の録音を行いました。

2月から、米国・カナダにて演奏会活動を開始しました。

ハンブルクのレーゼンダム・ストラッセにて
ドイツ・グラモフォンウェブサイトより

☆プログラムのウェブサイト
★レビューまたは関連ブログ記事
♥ インタビュー


Feb. 6 リサイタル @ミネソタ州セントポールのハムリン大学サンディン音楽ホール  podcast

Feb.11 リサイタル@ミシガン州アナーバー、ヒル・オーディトリウム  
Feb.13 ショパンコンチェルト第1番、Concertanteとの室内楽 @ミシガン州、アナーバー、ラッカム・オーディトリウム  

Feb.18 リサイタル @カンザスシティ、フォリーシアター 
Feb.20 リサイタルl @サンフランシスコ、ハーブストシアター 
Feb.22 リサイタル+ショパンコンチェルト第1番(エドモントン・シンフォニー・オーケストラ、指揮:ウィリアム・エディンス) @ エドモントン、ウィンスピアセンター 

March 16, 17 ベートーベンピアノコンチェルト第4番(パリ管、指揮:パーヴォ・ヤルヴィ)@パリ、サル・プレイエル 

March 20 リサイタル @スペイン、ブルゴスのカサ・デ・コルドン 
March 22 リサイタル @ マドリードの国立音楽堂 

March 25 リサイタル @ローマ、サンタ・チェチーリア・ホール
March 28 リサイタル @ボローニャのMusica Insieme press release

April 7 リサイタル @ベルリン、コンツェルトハウス  press release 

May 25 シュベツィンゲン音楽祭にてリサイタル@ロココシアター 

June 7 リサイタル @パリ、サルプレイエル 
June 27 リサイタル @コペンハーゲンKoncertsalen 

Sept.15 リストのピアノコンチェルト第2番(ベルギー国立管弦楽団、指揮:アントニ・ヴィット)@ブリュッセルのパレデボザール 

Oct. 7 リサイタル @ヴァイルハイム(ドイツ南部)のKloster Polling, Bibliotheksaal 
Oct. 8 リサイタル @ミュンヘン、プリンツレゲンテンシアター  
この時のインタビューを、iTunes storeで聞くことができます(ドイツ語、無料)。iTunesで、Blechaczで検索してください。

Oct.14 リサイタル @ ドルトムントコンツェルトハウス 
Oct.17 リサイタル @ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール 


 BBC3にて、10月25日撮影
Oct.26 ショパンコンチェルト第2番(ロンドンフィルハーモニー管弦楽団、指揮:ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン←元コンセルトヘボウのコンマス)@ロイヤル・フェルティバル・ホール 

Nov. 2 リサイタル @スイスのフリブール大学講堂 
Nov. 4 リサイタル @ジュネーブ、ビクトリア・ホール 
Nov. 7 リサイタル @チューリッヒ、トーンハレ 

Nov. 11 ショパンコンチェルト第2番(シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮:グジェゴシュ・ノバク 


また、ラファウ・ブレハッチは、6月に、The Medal for Merit to Culture - Gloria Artis (ポーランド語Medal Zasłużony Kulturze - Gloria Artis)の銀賞を受賞しました。



6月22日、勲章の授賞式にて
来年も素晴らしい年となりますように。

まずは、新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキー」(「ドビュッシーピアノのために」、というタイトルで広告しているベンダーも有り。)を、とても楽しみにしています。

日本盤は2月15日発売、日本のみのボーナストラック入り(ドビュッシー「月の光」)、
輸入盤は、私が気づいたところでは、タワーレコードの1月20日発売が最速のようです。(ボーナストラックは入っていません。)


*****
来る2012年の演奏会活動は、まず2月にマドリードとローマにて、ベートーベンのピアノコンチェルト第4番を演奏します。このコンチェルトは5月にはミラノのスカラ座(ファビオ・ルイジとの共演)、プラハのスメタナホールでも予定されています。リサイタルではバッハ、ベートーベン、ショパンの新しいレパートリーが用意されています。

こちらは、今年3月にパリ管と同コンチェルトを共演する直前に撮影された、ビデオ・インタビュー、ベートーベンのコンチェルト第4番に対する思いが語られています。
日本は、彼がこの曲を初めて演奏する場所になる幸運に恵まれました。(2009年2月)。

パリ管のウェブサイトより、ビデオインタビュー




2011年12月16日金曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」、輸入盤1月20日に発売 by タワーレコード (予定)

タワーレコードが、ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」、輸入盤を、
1月20日に発売(予定) するそうです。

タワーレコードの予約画面
予約受付、開始しています。
しかも驚きの価格です。。。



「2005年ショパン・コンクールの完全覇者ブレハッチによるDG第4弾は、ドビュッシー生誕150年にふさわしく、ドビュッシー他の録音。 ドビュッシー生誕150年、 シマノフスキ生誕130年という記念年づくしのアルバムは、ドビュッシーの3曲と、ブレハッチと同郷の作曲家、シマノフスキの作品を収録。シマノフスキのピアノ・ソナタ第1番は、1910年ショパン生誕100年記念作曲コンクールで1位を獲得した作品。」
(アルバム説明より抜粋)


**予定どおりリリースされるといいな、と思います。2009年のコンチェルトのCDでは、アメリカでの輸入盤の発売が1ヶ月ほど遅れたことを思い出しました(アマゾンなど)。アメリカ国内盤はそれよりさらに3ヶ月後だったので、大変だったようです。

2011年12月15日木曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」、輸入盤1月31日に発売 by HMV

HMVが、ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」、欧州輸入盤を
1月31日に発売 します。

HMV購入サイト
予約受付開始しています。

価格も国内盤より少し安くなっています♫
(ただしボーナストラックは入っていません。)(たぶん。)

ヽ(゚・^*)^☆.。.:*・゚☆祝☆゚・*:.。.☆^(*^・゚)ノ


**HMVのウェブサイトが英語表記されるかもしれません。(HMVのサイトに原因があるように思います。)その場合、以下のURLで入ってください。

http://www.hmv.co.jp/news/article/1112140078/
このページの右側に、CD情報があります。

それでも英語に化けてしまう場合は、

シンプルなグーグル検索で、HMV ブレハッチ、と入れれば、すぐ見つかります。


2011年12月13日火曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム”ドビュッシー・シマノフスキ”が、一部試聴できます (audio) (2)

KlasskAkzenteのラファウ・ブレハッチのウェブサイトが更新され、新アルバム”ドビュッシー・シマノフスキ”が、一部試聴できます (audio).

Claude Debussy
Pour le piano, Sarabande
L'Isle joyeuse

Karol Szymanowski 
Sonata in C minor, Tempo di Minuetto

クリックすると KlassikAkzenteへ行きます。


こちらはユニバーサルミュージック・ドイツ
すでにおなじみのビデオです。

***************
ボーナストラックについて、アメリカのファンの方とコメントのやりとりをしたのですが、
ブレハッチのドイツ・グラモフォンからのアルバムには、いつもボーナス・トラックが1曲ついています。

1 ショパンマズルカop.50-1(ショパン前奏曲)
2 モーツアルトソナタハ長調k.545第1楽章(ウィーン古典派ソナタ集)
3 ショパンマズルカop.17-4 (ショパンピアノ協奏曲)
4 ドビュッシー月の光(ドビュッシー・シマノフスキ)

これらの追加トラックは、iTunes storeなどのオンラインショップで、ダウンロード購入できるようになっていますが、
日本盤のみ、1と4は、CDにボーナストラックとして含まれています。

2と3を聴いたことがない方は、iTunes storeで今も購入できます。それぞれに、本当に素晴らしい演奏です。(各150円)
iTunesで検索するとき、Blechacz、またはブレハッチ、で検索してみてください。モーツアルトは、ウィーン古典派ソナタ集の一部として表示されます。

新しいファンの方でご存知ない場合があるかと思い、念のため付記します(12/15)

**なお、この日本語ブログ、Bloggerサービスのバグで、コメント欄が表示できなくなっています。改修リクエストは出してはいるのですが・・・




2011年12月12日月曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」日本では2月15日発売

ユニバーサル・クラシックスの公式サイトが、今日発表しました。
ラファウ・ブレハッチの新アルバム「ドビュッシー・シマノフスキ」
日本での発売開始は、2012年2月15日とのことです。

クリックすると、ユニバーサルのページへ。

**ボーナストラックに、ドビュッシー「月の光」が付くそうです!

ユニバーサル・クラシックス


**国内盤(2012年2月15日)  
タワーレコード予約開始。
アマゾン、予約開始
紀伊国屋、予約開始。
Joshinweb、予約開始
HMV  HMV詳細ページ
楽天ブックス
HMV@rakuten 楽天は他にもいろいろ

**「ドビュッシーピアノのために」というタイトルになっているベンダーがいくつかあります。


もっとはやく入手したいと希望されている方もいらっしゃいますので、他のベンダーからの輸入盤の予約情報が出ましたら、アップいたします。あるいは、そういう情報をご存知の方、ご一報くださいませ。
これまで私が見たのは、アマゾンでの輸入盤(2/14)のみです。


twitterでも





2011年12月10日土曜日

Season's Greetings



***絵をクリックするとアニメで見られます。

2011年12月9日金曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム”ドビュッシー・シマノフスキ”が、一部試聴できます (audio)


ラファウ・ブレハッチの新アルバム”ドビュッシー・シマノフスキ”が、一部試聴できます (audio)

クリックすると試聴画面へ行きます。

Claude Debussy (1862 - 1918)
Pour le piano, Prélude
Estampes, Pagodes

Karol Szymanowski (1882 - 1937)
Prelude and Fugue in C sharp minor, Prelude
Sonata in C minor, Op.8, 1. Allegro moderato

2011年12月6日火曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム "DEBUSSY, SZYMANOWSKI" 輸入盤は、アマゾンが2月14日に取り扱い開始

ラファウ・ブレハッチの新アルバム "DEBUSSY, SZYMANOWSKI" 輸入盤が、2月14日に発売予定と、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダのアマゾンのサイトに掲載されました。(イギリスは輸入盤2月6日リリース)。
バレンタインデーの素敵な贈り物!


アマゾンジャパン
各国アマゾンへのリンク


**これは、アマゾンが輸入盤の扱いを開始する予定日です。ベンダーの都合で変更になることもありえます。

日本盤の発売日は、まだ公表されていませんが、これまでは「ソナタ集」以外は、国際リリースとかなり近いタイミングで発売されてきました。
(例:ショパン協奏曲は、国際リリース2009年10月5日、日本盤の発売10月7日、日本での輸入盤発売は一番早いベンダーで9月30日でした。)

他の国でも、ポーランド以外は、個別の発売日はまだ公表されていません。ポーランドでは、2月1日(国際リリースと同日)に発売と、ユニバーサル・ポーランド等が発表しています。

2011年11月30日水曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム、国際リリースは2012年2月1日

ドイツ・グラモフォンのカタログページによれば、新アルバム"Debussy, Szymanowski" の国際リリースは、2012年2月1日です。

Track List 
Claude Debussy (1862 - 1918)
Pour le piano
1. 1. Prélude 3:48
2. 2. Sarabande 4:11
3. 3. Toccata 3:57

Estampes
4. 1. Pagodes 5:00
5. 2. Soirée dans Grenade 4:12
6. 3. Jardins sous la pluie 3:36

7. L'Isle joyeuse 5:36

Karol Szymanowski (1882 - 1937)
Prelude and Fugue in C sharp minor
8. Prelude Lento, ma non troppo, rubato 2:37
9. Fugue Andante 4:05

Sonata in C minor, Op.8
10. 1. Allegro moderato 6:39 Sonata in C minor, Op.8
11. 2. Adagio 5:04 Sonata in C minor, Op.8
12. 3. Tempo di Minuetto 3:43 Sonata in C minor, Op.8
     4. Finale
13. Introduzione 2:26
14. Fuga a tre voci 7:28

Total Playing Time 1:02:22

Recording: Hamburg-Harburg, Friedrich-Ebert-Halle, 1/2011
Executive Producer: Christian Leins
Associate Producer: Matthias Spindler
Producer: Arend Prohmann
Recording Engineer (Tonmeister): Rainer Maillard
Piano Technician: Jan Höppner


 "About the Album" , Rafał Blechacz DEBUSSY SZYMANOWSKIに、アルバムの解説"The Triumph of Sensibility" が掲載されています。(英・独・仏)
私には、非常に参考になりました。


Facebook Rafał Blechacz も情報提供始めました。
Facebook Deutsche Grammophonも情報提供始めました。
ユニバーサルポーランドの発表
"Maestro" (ポーランド)

こんなYoutubeサイトがありました。→




2011年11月27日日曜日

11月11日、サルプレイエルでの演奏会レビュー

11月11日、パリのサル・プレイエルでの演奏会レビューです。シンフォニア・ヴァルソヴィアのメンバー(打楽器奏者)でジャーナリストでもある、ピオトル・イヴィツキ氏がGazeta Polska Codziennaに書いたレビューをこのウェブサイトにシェアしてくださいました。何枚か当日の写真もあります。→

2011年11月25日金曜日

ラファウ・ブレハッチ新アルバム ドビュッシー・シマノフスキ(トレーラービデオ)

ドイツ・グラモフォンのラファウ・ブレハッチ、ドビュッシー・シマノフスキwebsite



トレーラービデオ
 
                                                           

「次のCDには、シマノフスキとドビュッシーを選びました。印象主義と表現主義の明確な対比を示したかったのです。」


ドビュッシー「ピアノのために」から、サラバンド



「今回CDに録音しようと決めたドビュッシーの曲のほとんどは、10年ほど演奏会で弾いてきました。・・・それぞれ独自の様式や雰囲気がある作品です。録音用に、本当に素晴らしい楽器を見つけることができ、さまざまな音の色彩や音価、陰影、そして雰囲気を表現できることを、とても嬉しく思っています。」「2つの曲集、”版画”と”ピアノのために”、そして、とても興味深い小品で、演奏会のアンコールとして弾いてきた、”喜びの島”を選びました。・・・」


 シマノフスキのピアノソナタ第1番から、第3楽章メヌエット



「シマノフスキ音楽との関わりは比較的早い時期に、11歳か12歳の頃に始まりました。ポーランドのピアニスト、イェジー・ゴジシェフスキ** の演奏会で聴いたのですが、シマノフスキの音楽に本当に喜びを感じたのを覚えています。全てが美しく、心が痛むほど美しく響きました。特に、和音、素晴らしい転調、旋律・・・シマノフスキを必ず弾きたいと思いました。・・・今回は、”前奏曲とフーガ嬰ハ短調”、そして、”ピアノソナタ第1番作品8”を選びました。・・・」

インタビュー


「(この2曲を書いた頃)シマノフスキはとても若く、スクリャービンのような表現主義音楽に非常に魅了されていました。表現主義の典型的な雰囲気を聴くことができます。・・・ソナタ第1番の第3楽章は1種のメヌエットですが、彼が古典音楽の考え方やアプローチにとても接近していたことがわかります。・・・また、この曲はとても明るくて、特にメヌエットの中間部は多様なポリフォニーが使われていて興味深いですね。・・・」

(日本語は、ブレハッチの発言の、一部のみです。)


2011年11月19日土曜日

ラファウ・ブレハッチの新アルバム 「ドビュッシーとシマノフスキ」

 KlassikAkzente 03/2011より,(2011年11月10日付け)


このニュースレターの最後のページ「1月のプレビュー」をご覧ください。
ドイツの音楽ファン、lotus-eaterさんが受け取った、ドイツ・グラモフォンのニュースレター"Klassik"(印刷物)でも、同じ写真と記事があり、それをもとに検索してみたら、このオンライン版のプレビューにヒットしました。

このKlassikAkzenteのプレビューでは、
先月のベルリンでのリサイタルでも演奏した、ドビュッシーの「ピアノのために」と、シマノフスキのソナタ第1番ハ短調に言及し、
来年2月に始まる待望のリサイタルで、この2曲の機知に富んだ輝きと深い感情表現に、私たちは得心するだろう、有望な才能の発見、というように書かれています。

アルバムタイトルは、Debussy・Szymanowskiですが、日本でのアルバムタイトルがどうなるかは知りません。
あと2ヶ月・・・今回は、本当に待ち遠しかったですね。


2011年11月16日水曜日

パフォーマンストゥデイで、ラファウ・ブレハッチの演奏~ドビュッシー喜びの島が聴けます

アメリカ公共放送のパフォーマンス・トゥディで、ラファウ・ブレハッチの演奏~ドビュッシー喜びの島(@シュヴェツィンゲンでのリサイタルより、2011年5月)が聴けます。11月21日頃まで→

ラファウ・ブレハッチはまた、ポーランドの素晴らしさを世界に広めている貢献に対し、ポーランド政府からBene Merito メダル (Foreign Service of Poland award )を、元スキージャンプ選手のアダム・マウィシュとともに受賞します。授賞式は11月16日、外務省にて大統領臨席にて行われます(がブレハッチは別件のため欠席。)→


11月29日、ラファウ・ブレハッチが去年出演した演奏会が、ルーマニアのウェブラジオで放送になります。
11月29日10時(現地時間)日本との時差は7時間だと思います。
ショパンコンチェルト第1番、
北ドイツ放送交響楽団、指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ
@ハンブルク、ライスハレ(2010年11月21日録音)

ルーマニアラジオ



2011年11月13日日曜日

今年最後の演奏会はショパンのコンチェルト

11月11日、パリのサルプレイエルでの演奏会が、ラファウ・ブレハッチの今年最後の演奏会となりました。ショパン協奏曲2番。シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮グジェコシュ・ノバク。ノバクとの共演は初めてとのことですが、「時間がなく、たった1回合わせただけ、しかしお互い直ちに理解し合えた。オーケストラは素晴らしく、ラファウは卓越した演奏家ということを証明した(ノバク)。」とのこと。「ラファウは本当に別次元!」「会場全体が息をのむ美しさでした。」という、聴衆のつぶやきやブログを見ました。→(オケ団員が撮ったゲネプロなどの写真、フランスのカルメンさんの撮った、コンサート開始前の会場の写真も見られます。)

満員の会場の鳴り止まない拍手に応え、アンコールには、ショパンのポロネーズ変イ長調(!)(リサイタルじゃないんですけど)と、マズルカop17イ短調。→

11月7日のチューリッヒでのリサイタルも、大変良いレビューが出ています。→
レビューを書いたJ・フーバーは著名な音楽評論家で、彼の音楽評価と的確な文章は非常に信頼できるとのこと、また、レビューを掲載したノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングも、特にドイツ語圏で最も影響力が高い新聞のひとつ、とのことです(とドイツの音楽ファンの方に教わりました。)ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥングは、去年ブレハッチが受賞した、キジアーナ音楽院国際賞の審査員を出しています。J・フーバーは、従前よりブレハッチのアルバムや演奏会を高く評価するレビューを書いてきました。

時間を見つけて訳せるといいのですが・・

今後アーチストは、新アルバム発表の準備期間に入ります。


**なお、パリのコンサートは録音され、France Musiqueが2012年1月11日14時(日本時間22時)から、放送します。(カルメンさんがラジオ局に確認してくれました。)

2011年11月8日火曜日

チューリッヒのリサイタル大きな成功

ラファウ・ブレハッチは、11月7日、チューリッヒでの演奏会を終えました。→ 

2011年11月5日土曜日

ジュネーブに響いたポロネーズ

11月4日、ラファウ・ブレハッチはジュネーブのビクトリアホールでリサイタルを開きました。

「ラファウは今夜、ジュネーブのビクトリアホールで演奏した。彼はこのホールが大好きだ。再び大きな拍手喝采――熱狂の嵐のようだった。前半ですでに大歓声と割れんばかりの拍手。最後はもちろんスタンディングオベーションと大喝采。ラファウはアンコールを2曲弾いた。マズルカと、ポロネーズ変イ長調(op53)。」



 " Les Grands Interprètes"シリーズ  
回を重ねるごとにジュネーブの聴衆との絆が深まっていると感じられます。

 Les Grands Interprètes のパンフ (PDF)
ブレハッチは5ページ目です。


ビクトリアホールのスライドショー。
次の写真を見るには "suviant"をクリック





2011年11月3日木曜日

秋、ロンドンからスイスへ

観測記録上初めて10月の積雪となったアメリカ東海岸、場所によってはいまだ夏日と呼ばれるほど日中気温の上がる日本。ともあれ、あっという間に11月になってしまいました。

先日思いがけないBBCへの出演で音楽ファンを喜ばせてくれたラファウ・ブレハッチ。マズルカも素晴らしく、加えてBBCのピアノの音がとてもよかった、とか、ブレハッチの前向きな態度が印象的、とか、ユーモラスで明るい口調が素敵、とかいう声をいくつも聞きました。

26日のロンドンでの演奏会の直前に、ソリストのピレスが体調不良を理由に出演を辞退、ブレハッチに声がかかったのが24日の朝。インタビューでいみじくも述べていたとおり、ブレハッチにとってはちょうど良いタイミングでした。ドイツ公演を17日に終え、スイス公演は11月2日から、しかも11月11日のパリ公演用に、ショパンコンチェルトの2番は集中して弾き込んでいた由。(2番を演奏するのは、去年の10月6日サントリーホール以来、1年ぶり。)あっという間の事態の展開でしたが、演奏を絶賛するレビューも出て、良い演奏会だったであろうことが想像できます。

その後、11月2日の夜20時から、スイスのフリブール(フリブール大学講堂)にてリサイタルを開催、アンコールを2曲も弾いたそうです。私の知る限り、このホールでのリサイタルは2008年春のスイスツアー以来かと思います。アンコールはショパンのワルツop34-2、マズルカop17-2、日本のファンにとっては懐かしい曲ですね。このあとは4日がジュネーブ、7日がチューリッヒ、彼にとっては共に馴染み深いコンサートホールとなります。さらなる活躍を祈って。。

2011年10月26日水曜日

ラファウ・ブレハッチ @ロイヤル・フェスティバル・ホール、10月26日

ラファウ・ブレハッチは、10月26日の夜、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールにて、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と、ショパンの協奏曲2番で共演することになりました。マリア・ジョアン・ピレスの代役で急遽決まりました。25日に最初のリハーサルを行い、BBC3のインタビューを受け、スタジオでの演奏とともに生放送されました。

関連記事・写真・BBCによるインタビューなど(audio、マズルカop41の演奏)→
番組がオンデマンドで聴けるのは10月いっぱいです。

**演奏会は、大成功だったとのことです(27日早朝追記)。→

**The Guardianによるレビュー(28日追記)→

   別のレビュー→(ファンの多くが日頃彼の演奏について感じていることを代弁してくれるような内容です。

このレビューの冒頭に、「ピレスの辞退を知り切符を払い戻した人々にとっては、大きな損失だ。この26歳のポーランド人ピアニストラファウ・ブレハッチの極めて優れた演奏を逃してしまったのだから。私たち聴衆にとって、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団にとって、彼が出演してくれたのは、本当にラッキーだった。・・」というくだりがあります。

後半には、ソリストの素晴らしさと指揮者の貢献によって、保守的なこのオーケストラの音がいつになく幅広く、色彩豊かになった、とも書いています。このレビューを見たとき、去年ブレハッチがポズナンでのインタビューで、「オーケストラは(ソリストにとって)最初の聴衆。」と言い、オケとチームとして演奏するのも楽しい、と述べていたことを思い出しました。この時は予定していた指揮者が病気になり、代わりの指揮者やオケがしっかりとソリストに合わせてくれ、公開リハーサルも本番も良い演奏だった、と記憶しています。今回もリハを重ねた成果が出たのでしょうか。(11/4)

2010年5月、ポズナンでのインタビュー

10月25日、BBC3でのインタビュー・演奏の直後

***このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。 記事内容や文章を無断で記載・転用・引用・共有することは、ご遠慮ください。

2011年10月18日火曜日

ベルリンでの大喝采

10月17日、ラファウ・ブレハッチは、ベルリンフィルハーモニーホールの室内楽ホールでリサイタルを開きました。前半終了時に、すでにスタンディングオベーション、終了時は圧倒的な拍手と歓声に包まれたそうです。今回は、シマノフスキのソナタ1番がトリと聞いております。アンコールはショパンのマズルカOp.41から2つのマズルカ(ホ短調、変イ長調)。
ポーランドや日本からも聴きに行かれたファンの方々もいらしたそうです。

*********
日本から聴きにいらっしゃったファンの方が、コメントをくださいました。 (スミマセン、勝手にシェアします。)

「・・・今回は2プログラムも聴けて、とても幸せなコンサート体験でした。 ドルトムントの暖かな雰囲気と、ベルリンの引き締まった緊張感の 両方味わうことができ、本当に行ってよかったな、と思います。 2013年の来日まで本当に待ち遠しいです。・・・」


それでにわかに思い出したのですが、他のファンの方が、6月のパリの演奏会をご覧になったと、随分前にお知らせくださっていました。 

「・・・6月7日のサル・プレイエルの記事は特に関心を 持って拝読いたしました。実は私も夫と共にそのコンサートに出掛けており、 素晴らしい演奏を堪能出来て大満足でした。・・・」


どうもありがとうございました。超スローなレスポンスで、すみません!(10/22)

******
管理人は現在業務で多忙を極めており、いただいたメール等に個別にお返事する時間がとれない状態です。今年の秋の通訳業界は、某通訳コーディネータが、今世紀最大の混み、と称しており、個人的にも、最も忙しい繁忙期を迎えています。失礼のほど、申し訳ありません。メールくださった方、どうもありがとうございます。(10/20)

2011年10月15日土曜日

ドルトムントの素敵なピアノの夜

ラファウ・ブレハッチは10月14日午後8時から、ドルトムントのコンツェルトハウスでリサイタルを開きました。観客の反応は非常に良く、最後は全員が立ち上がってのスタンディングオベーション、歓声と拍手が長い間やまなかったとのことです。ブレハッチはアンコールに、変イ長調のポロネーズOp53で感謝しました。(このアンコールの選曲は、日本以外では大変珍しいです!)ほぼ毎年訪れているドルトムントでは、彼の音楽を好意的にウオッチし続けている音楽ジャーナリストもおり、当ホールではおそらく馴染みのファンの方々も多かったことでしょう。ポーランドからも馴染みの方が観に行かれたようです。日本でいえば、オペラシティや、みなとみらい、大阪シンフォニーホールでのリサイタルのような、温かい雰囲気だったのでは、と想像します。Bravo!

2011年10月9日日曜日

ミュンヘンでのインタビュー by ラファウ・ブレハッチ (audio)

ラファウ・ブレハッチが、バイエルン放送のインタビューに応えました。リサイタルのためミュンヘン滞在中の録音です。(原語はポーランド語、ドイツ語のボイスオーバー)。


こちらから。Bayerische Rundfunk-Klassik 



「控えめでひときわ優れた演奏家、ラファウ・ブレハッチ」
聞き手:アグニエシュカ・シュナイダー


その後、7日にミュンヘン近郊のヴァイルハイム、8日にミュンヘンにてリサイタルを行い、ともに盛況でした。ミュンヘンでは特に、拍手と足を踏み鳴らす音が圧倒されるほど大きく、印象的だったとのことです。
ミュンヘンは1200座席のホールですが、音響のおかげで室内楽ホールのような響きが素晴らしかったそうです。

関連の英語ブログ記事
ヴァイルハイム
ミュンヘン
インタビュー




ヴァイルハイムの
Kloster Polling, Bibliotheksaal
ミュンヘンのプリンツレゲンテン劇場
(Prince residence theaterの意味です。)
劇場のパノラマ・ビュー














2011年9月25日日曜日

ラファウ・ブレハッチの子供の頃の映像など(ポーランドTVビデオ)

ポーランドのTVPビドゴシチの番組、6月30日に放送されたものです。
ラファウ・ブレハッチの映像が、20分過ぎから入っています。全部で1分半ほど。

20:27--20:37頃、子供の頃の練習風景の映像、
その後、コンクール、6月30日に、ビドゴシチの母校を訪れた際の様子など。

1ヶ月以上も前に、海外の友人が見つけて送ってくれました。

子供の頃の映像は、ファンの方であれば見たいのではないかと思い、しばらくの間、アップしておきます。(何歳の頃か、調べかけて、そのまま忘れていました。)

リンクは削除しました(10/11)

2011年9月23日金曜日

見逃したかもしれないインタビュー2件 (ビデオ)

既に公表され、私のブログでもアップしたことがある、ラファウ・ブレハッチのインタビュービデオですが、新しいファンの方もいらっしゃるかと思いますのでアップしました。→こちらで

1 ショパンピアノ協奏曲のアルバムについての完全版。(2009年7月)
前半はお馴染みのトレーラービデオに入っていますが、後半はアメリカ・フランスなどのユニバーサル等のサイトでのみ、公表されていましたので、見逃した方もいると思います。マエストロ・セムコフ、コンセルトヘボウ管弦楽団、自分のキャリアについて語っています。

2 古典派ソナタ集のアルバムについて(2008年夏)
ドイツのサイトで公表されたものですが、最近模様替えしてアップされました。

2011年9月20日火曜日

聴衆のブログから (ブリュッセル演奏会、9月15日)

9月15日、ラファウ・ブレハッチが、ブリュッセルのパレデボザールにてリストのピアノ協奏曲第2番を演奏した演奏会について、聴衆の方が感想をご自分のブログにアップしておられました。リンクを載せておきます。会場の様子がわかる写真も載っていました。市民オーケストラでコンマスをなさっていましたが、最近、ブリュッセル勤務になったと記載がありました。

こちらから。

2011年9月19日月曜日

Webラジオ放送予定(9月20日早朝)

ラファウ・ブレハッチのローマ、サンタ・チェチーリアホールでのリサイタル(3月25日)が、日本時間の9月20日早朝5:30から、イタリアラジオ3で放送されます。

プログラムページ

放送を聴くのはこちらから。

イタリアのファン、マリア・ピアさんの情報です。Grazie!!


関連ブログポスト
サンタ・チェチーリアでのリサイタルレビュー(コリエレ・デッラ・セーラ掲載)




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2011年9月16日金曜日

ルービンシュタインを彷彿

9月15日、ラファウ・ブレハッチは、ブリュッセルのパレデボザールにて、今シーズンの演奏活動を開始しました。
リストのピアノコンチェルト第2番。指揮アントニ・ヴィット、ベルギー国立管弦楽団。
大きな拍手に答え、アンコールに、ショパンのワルツ作品34イ短調を演奏しました。

今夜はルービンシュタイン的演奏だった、とのことです。きらめく音色が聴こえてくる気がします。



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2011年8月24日水曜日

サル・プレイエルでの笑顔

アイリーンのニュースに釘付けになっています。東海岸の皆様、どうかご無事でいらっしゃいますように。。!(8月27日)


フランスのライター、カルメンさんが、今年6月7日、パリのサル・プレイエルでの、ラファウ・ブレハッチのリサイタルに行かれた際、終演後バックステージで撮られた写真を、ご自身のブログにアップしておられます。なかなかの評判です 
(De la note à la plumeをクリックしてください。)

他のピアニストに関する著作をお持ちの方ですが、ブレハッチの演奏を初めて聴いたとき、「これだ!ショパンはこんな風に弾いていたはず。」と思ったそうです。

同じ記事に、サル・プレイエルでの演奏会レビューと、少し前になりますが、2月の米国、カンサスシティーでの演奏会レビューを載せておきました。カンサスシティーは、当地の音楽誌KC Metropolisで、彼の演奏会をEditor's choiceとして選んでいます。(8月17日)彼の新譜に入るとされているドビュッシー、シマノフスキの曲に関しても、高い評価が得られています。

ブレハッチの弾くドビュッシーは、世俗を超えた美の結晶、というイメージを持っています。人間くささが好きな方には、どう受け止められるのだろうか。レビューを見る限り、「版画」よりも、「ピアノのために」が、そしてそれよりも「喜びの島」が、評価が高くなってきているように感じます。私は彼が演奏するドビュッシーのどの曲も、とても好きです。鮮やかな色彩のドットから成る点描画を見ている感じがすることもあります。

シマノフスキの「プレリュードとフーガ嬰ハ短調」のフーガ、「ピアノソナタ第1番ハ短調」は、既に録音され世界中の演奏会で好評を博してきた「変奏曲作品3」と同様、作曲家が20代前半に、(ブレハッチより若い頃)書いた初期の作品です。聴くたびに、その時代に連れて行かれるような雰囲気を感じます。今後、後期の個性的な作風へも進むのだろうか。ブレハッチを知るまでは、この作曲家のことは知りませんでした。興味深く、待っています。

これら5曲が本当に新譜に入るのか、私は特に調べてません。DGの発表を楽しみに待ちます。(新譜についてはしばしば質問を受けるのですが、このサイトはそれに答える立場にはありません。DGやユニバーサルの公式の発表や、関連の報道・広告があれば、それを見つけたいと思います。)
うち、シマノフスキの曲は、演奏会での演奏が数回というタイミングで録音セッションが行われ、これまでのアルバム録音パターンとは異なる点も注目しています。

2009年以降、ドイツグラモフォンが創立111周年の記念アルバムセットをいつくか出しましたが、いずれにもラファウ・ブレハッチの演奏が含まれています。どのアルバムに何が入ってるのだっけ・・と思い、整理してみました。ご興味がありましたら・・

2002年の、ルービンシュタイン国際青少年ピアノコンクールの際の写真と、同じ時期(02年~04年のいずれか)にドゥシニキのショパンフェスティバルに参加した際の写真です(これもカルメンさんのブログです)。早くも、ピアノの詩人的表情が。

************
最近になってラファウ・ブレハッチを知った方、このブログを見てくださるようになった方もいらっしゃるようです。 このブログは今のところ、英語が主、となっており、日本語はあまり詳しくありません。なかなか両方カバーできなくてごめんなさい。このアーチストのニュース等にとても興味をお持ちでしたら、英語側も是非ご覧ください。




2011年8月4日木曜日

ポーランドの演奏家が、日本支援アルバム「日本がんばれ!」を発売(5)

ポーランドで4月8日に発売された、日本支援のためのアルバム「日本と連帯してーー日本がんばれ!」は、売上が5万枚を超え、ダイヤモンドディスクのステータスに達したとのことです。(ゴールド、プラチナより多い売上げです。)

Medianews (8月4日付け)

ありがとう、ポーランド!


Polish Radio Aug.4
dziennik Aug.5


このブログの関連記事
(1)(2)(3)(4)

2011年7月29日金曜日

Virtuoso voicesより、「私はピアニストのラファウ・ブレハッチです。」(audio)

Virtuoso Voices という、クラッシック音楽ラジオ局向けのサービスで、著名な音楽家の短いトーク20秒ほどを集めたウェブサイトに、ラファウ・ブレハッチの発言(audio)がありました。
「私はピアニストのラファウ・ブレハッチです。」という、普通のシチュエーションだと聞かれない言い方が面白いです。英語のスクリプトがついていたので、貼っておきました。

こちら

全部で5トーク。それぞれクリックすると、音声が聞けるページに飛びます。以前にご紹介したものもあります。

2011年7月21日木曜日

ラファウ・ブレハッチの演奏、ショパンのバラード1番@セントポール

アメリカの公共放送パフォーマンス・トゥディが、ラファウ・ブレハッチによるショパンのバラード1番を放送しています(オンデマンド)。今年の2月6日のミネソタ州セントポールでのリサイタルより。 7月21日から1週間聴くことができます。(アメリカ東部時間)

パフォーマンストゥディのウェブサイト
HOUR 2をクリック。
ブレハッチの部分は6:00頃から始まります。インタビュー(2010年3月)に続いて、バラード1番です。

@福岡、2010年10月21日

2011年7月12日火曜日

Over the rainbow、海外のファンの声―ラファウ・ブレハッチ


7月8日、フランスのラジオ局 france musique が、ラファウ・ブレハッチのリサイタル(@シュヴェツィンゲン音楽祭、5月25日)を放送しました。

ある視聴者のコメントです。
「ラファウ・ブレハッチは、感嘆すべきピアニストです。何と優雅なのでしょう!」

フランスのブレハッチの若いファン、Marineさんからの情報です。

「彼の奏でるモーツアルトの純真さと音色、ドビュッシーの色彩感、シマノフスキーの雰囲気、ショパンのルバート、特にバラード2番の厳粛な重厚感が、好きです。」(Marineさん)


********
ドイツlotus-eaterさんのコメントです。

「ブレハッチは来年の4月にシュトゥットガルトでリサイタルを開きますよ。
プログラムは、

バッハ パルティータ 第3番イ短調 BWV827
ベートーベン ソナタ 第7番 op.10/ 3
ドビュッシー ベルガマスク組曲
シマノフスキー ソナタ第1番

ベートーベンのニ長調ソナタは、特に2楽章が、非常に感動的でロマンティックです。ブレハッチがどんなふうに演奏するか、想像できます!」

**シュトゥットガルトの演奏会は、4月27日です。ブレハッチがお気に入りのBeethovensaalが会場だったと記憶しています。lotus-eaterさんは、地理的に、演奏会に行くことが可能なのだと思います。

*******


この写真は、ラファウ・ブレハッチの誕生日の際、オランダの男性(自称2006年以来のオランダのファン)が送ってくださったものです。コメント欄に入らないので、こちらに掲載します。

「誕生日おめでとう、ラファウ・ブレハッチ。この日、多くの幸福が訪れますように。
あなたが聴衆のために弾いてくれる演奏は、春の花畑に注がれ、美しい虹色と喜びの空気を呼び起こす、水のようです。

個人的にも、芸術家としても、幸せに生きられますように。あなたの演奏がいつも、自身にとって、増え続ける聴衆にとって、インスピレーションを与えてくれますように。

僕と妻と、2人の妹と夫達は、来年3月のハーグでの演奏会を、とても楽しみにしています。」

**ハーグのリサイタルは、3月18日です。




2011年7月10日日曜日

リストのピアノ協奏曲第2番

ラファウ・ブレハッチがビドゴシチのインタビューで触れていた、リストの協奏曲第2番は、9月15日に、ブリュッセルのパレデボザールで演奏します。

指揮:アントニ・ヴィット
演奏:ベルギー国立管弦楽団



プログラムのウェブサイト


Poster of his recital in 2010
@Palais des Beaux-Arts,
(source: Foreign Affairs Ministry, Poland,
see p.12)

↑こちらは、昨年4月、同ホールで行われたリサイタルのポスターです。ポーランド外務省の文化関係のパンフレットより。リンクをクリックすると、PDFが開きます。

2011年7月9日土曜日

ビドゴシチの市民の質問に答える、ラファウ・ブレハッチ(インタビュー)


ラファウ・ブレハッチが6・30にビドゴシチの音楽アカデミーを訪問した際のQ&Aのサマリー記事です。そのまま引用します。


(引用)
ブレハッチ:飛行機の旅は大変
Written by Joanna Lach

彼はガソリンスタンドで食事をし、運転しながら音楽を愉しむのが好き。2013年が待ちきれない理由とは?

6年前のショパンコンクールの勝者ラファウ・ブレハッチが、26歳の誕生日の6月30日、ビドゴシチの音楽アカデミーで1時間余り、集まった音楽ファンの質問に答えた。以下、彼の発言の抜粋。

マリア・ムラフスカ学長が花束で歓迎
(from bydgoszcz gazeta.pl)

コンクール後の6年間を、どのように過ごしましたか?

- 1年目が最も重要で、大変でした。自分のスケジュールを自由に決められなかったからです。常に新しい演奏会のリクエストが入ってきて、全部弾かなければならないような気がしていました。


断るべきなのでしょうか。

- 選ぶべきなのです。当時余りに多くのオファーがあったため、率直に言って、それらを全部は受けないように、アドバイスすると思います。それがわかったのは、(2006年に)まず1月に日本で演奏し、2月にヨーロッパに戻ってツアー、3月にはアメリカへ演奏のため飛ばなければならなかった時です(原文通り。)また、リサイタルや演奏会のプログラムを、かなり前もって連絡しなければならないのも大変でした。今はコンサートスケジュールも違う形で計画できますし、数年前から計画する、ということも分かっています。

最新アルバムを、イェジー・セムコフと共演して録音なさいました。演奏の解釈について、論争になることはありましたか。

- ありません。録音の6ヵ月ほど前から、彼と何度かミーティングをしました。ピアノを使ってです。コンチェルトの共通の解釈について、詳細まで話し合いました。マエストロは理想的な伴奏者になるだろうと予想していましたが、間違いではありませんでした。アムステルダムのコンセルトヘボウ管弦楽団との録音も、共通の音楽作りに通じるような雰囲気の中で行われました。私はショパンの2つのコンチェルトを演奏し、それぞれ数十分の長さがありましたので、心の安定が是非とも必要でした。結局、イェジー・セムコフは、完全に自由な演奏の機会を私に与えてくれ、このことは、ショパン音楽を演奏するソリストにとって特に重要だったと言えます。


(from bydgoszcz gazeta.pl)
数日前、コペンハーゲンで、カロル・シマノフスキーの作品を演奏なさいました。聴衆の反応はいかがでしたか?

- 聴衆は気に入ってくれました。特に、日本から見えた私のファンクラブのメンバーは、世界中で私のリサイタルを追ってくれますが、喜んでくれました。スタンディング・オベーションが起きました。私はシマノフスキーの音楽と一緒にいる時、とても気持ちよく感じます。そこで、コペンハーゲンではソナタ第1番を演奏しましたし、今後、もう少し彼の作品の演奏頻度を増やそうと考えています。



あなたの演奏会では、ドビュッシーの曲もよく聴くことができます。

- このレパートリーは、新しいアルバムに関係しています。新アルバムには、この2人の作曲家の作品が入る予定です。アルバムの準備は整い、すでに、ドイツ・グラモフォンのレーベルで録音を終了しています。来年の2月に発売の予定です。


 レパートリーを選ぶ時、誰に相談しますか。

- ショパンコンクールの結果によって、私は傑出した演奏家と会う機会を得ました。彼らと話すことで、非常に大きな影響を受けています。クリスティアン・ツィメルマンは、私にとって、本当に大切な人物です。私たちはよく電話で話しますが、彼はいつも親身になってアドバイスをくれ、支えてくれます。お互いのツアーの合間に会ったこともあります。また、マウリツィオ・ポリーニにもお会いしましたし、イタリアのピアニスト、マリア・ティーポにも、お目にかかりました。ティーポと会った時、私は、バッハやドビュッシーの作品を集中して演奏しました。彼らとの対話から、大きな感化を受けました。キャリアの最初の段階に立つアーチストにとって、こうした支援を時として得られるのは、とても価値あることだと思っています。 


やはり、アーチストは普段、孤独の中にあるからでしょうか。

- おそらく、孤独は音楽家の人生に織り込まれています。新しいレパートリーを準備している時、私は一人きりで、楽器と、作曲家と、作曲家の思いと一緒にすごします。他のアーチストの助言同様、これは、解釈を形成する上で、どうしても必要なことです。孤独については、ツアーの間に埋め合わせができますよ。大勢の面白い人たちに出会えますから。


(from polskalokalna.pl)
旅をする時、飛行機と車と、どちらがお好きですか。

飛行機の旅は、面倒なものです。荷物がなくなることも、何度かありました。騒音や、空港の人ごみも好きではありません。運転をしていると、もっと自立した気分になります。実際、運転がとても好きなんですね。道中、大抵は音楽を聴くか、自分でCDに焼いた哲学の講演を聞くこともあります。自分を制約するものは何もなく、いつでも好きな時に休憩できます。例えばガソリンスタンドでは、車だけでなく、自分にも食べさせなければなりません。


訪れた街を散策することはありますか。

- 残念ながら、一か所に2日以上滞在することは稀です。でも、サンフランシスコではちょっと機会がありました。前回の演奏会に来てくれた人たちから、街を案内するという申し出があったのです。こうした機会は注意深く対応することになりますが、とても良い思い出で、よく思い出します。


トルンのニコラウス・コペルニクス大学での哲学の勉強と、忙しいコンサートスケジュールを、どんなふうに調整していますか。 

- 勉強は個人ベースで行なっているので、なんとかやっていけます。


(from bydgoszcz gazeta.pl)
そもそも、どうして、哲学に興味をもったのですか。

- まだ高校生だった頃、国語の先生が各時代の哲学の特徴について教えてくれたことがあり、非常に興味が湧きました。ショパンコンクール後の喧騒が一段落した時、自分の興味を追求していこう、と決めました。自分の、哲学の知識を体系化したかったのです。まず興味をもったのは、音楽の哲学について、でした。バッハをロマン派的に演奏することは可能でしょうか。音楽作品の解釈の限界はどこにあるのでしょう。聴衆の前で演奏することは、哲学的理解からすると、どんな意味があるのでしょう。こうした問題を分析することは、解釈者(演奏家)としての私を深め、豊かにします。また、哲学者である、アンジェイ・ショステク神父・教授、ヴワディスワフ・ストゥルジェフスキ教授、音楽学者・音楽ジャーナリストのアダム・ロズラフといった方々とディスカッションする機会もありました。


勉強や演奏会活動の合間に、前回のショパンコンクールをフォローする時間はありましたか。

- 正直言って、ありませんでした。ちょうど日本ツアーで10回の演奏会で弾かなければならず、忙しかったからです。また、時差があるので、コンクールをいつもフォローすることはできませんでした。でも、もちろん、誰が優勝したかは知っていますよ!情報は入ってきていましたが、各ピアニストの奮闘をじっくり見る時間はありませんでした。



ダニエル・スタブラヴァ
ベルリン・フィル第1コンサートマスター
(from Berlin Philharmonic website)
今、どんなレパートリーを準備していますか。

- 室内楽です。とてもやりたいことの1つだったのですが、今まで機会がありませんでした。今は2013年を楽しみにしています。何といっても、ベルリン・フィルのコンサートマスターである、ダニエル・スタブラヴァと共演を予定しているからです。モーツアルトやシマノフスキーの作品を演奏する予定です。また、来シーズンはリスト年にあたりますので、9月にブリュッセルで、リストのピアノ協奏曲を演奏します。
(引用終わり)






***そういえば、2月のサンフランシスコの演奏会の前日、支援者の方々と楽しそうにオフ時間を過ごす様子を、当時FBで見ることができました。来日中などには見られないような、くつろいだ雰囲気や大きな笑顔が印象的でした。

*******記事内容や文章を無断で記載・転用・引用・共有することは、ご遠慮ください。

2011年6月30日木曜日

ラファウ・ブレハッチ、ビドゴシチの母校を訪問

ラファウ・ブレハッチは、26歳の誕生日である6月30日、ビドゴシチの母校の音楽アカデミーを訪れ、学生や市民の質問に答えました。地元のウェブサイトによります。(英語)。



こちらは、MM Bydgoszcz(ポーランド語)の記事です。インタビューの直後の速報でした。そのまま引用します。

(引用)
26歳の誕生日、ラファウ・ブレハッチはビドゴシチの音楽アカデミーで、市民に会った。インタビューの後、ミニリサイタルを開いた。

ブレハッチは、第15回ショパンピアノコンクールの優勝者。以来、彼のキャリアは加速して前進し、世界中で演奏している。

どこの聴衆が一番素晴らしいですか?
「演奏するのは、どこも全部大好きです。しかし、おそらく、ファンクラブは日本が一番凄いですね。日本に行くと何ヶ所か違う場所で演奏会がありますが、ファンクラブのメンバーの多くは、どの会場にも来てくれます。」とブレハッチは述べた。

各ゲストは、ナクウォ生まれのアーチストに質問することができた。質問の多くは、ラファウ・ブレハッチの日常生活に関するものだった。

「朝食、ピアノ、本、ピアノ・・・。」とピアニストは冗談っぽく語った。
(引用終わり)

******************************

こちらは、Gazeta Bydgoszcz(ポーランド語)の記事、やはり速報です。そのまま引用します。

(引用)
ブレハッチは、ビドゴシチで26回目の誕生日を祝った。市民と会った際、1時間以上にわたって、音楽ファンの質問に答えた。

音楽アカデミーの関係者は、バラの花束と、「スト・ラト」の美しい歌声で彼を歓迎した。

「これを聴くと、ああ、音楽アカデミーにいるという感じがしました。」と彼は言い、彼らの祝福に感謝した。彼が大学に着いたとき、彼のアメリカ、プリンストンの家族と、世界中の彼の演奏会に訪れるという、ファンクラブのメンバーが同行していた。

「彼の音楽は格別に繊細で純粋です。私たちは彼のピアノを聴くのが本当に好きなんです。」と、ブレハッチの誕生日に合わせて特別に横浜から訪れたというXX(モト記事では名入り)は語った。ただ、ビドゴシチでは、彼は何も演奏しなかった。ピアノのそばに座り、写真用にポーズをとっただけだ。しかし、ビドゴシチの市民の好奇心は満たされた。今日は彼に質問ができたからだ。彼は、コンサートの計画、トルンでの勉強、間もなく発売になるという最新アルバムについて語った。
(引用終わり)



ブレハッチの発言の一部が、ビドゴシチの地元サイトに載りました(英語)
3歳の再生不良性貧血の男の子を救うための、骨髄ドナーを探す運動を、ブレハッチが支援している旨も発言があり、別記事でポストされています。
ビドコシチのラジオ曲のサイトでオーディオでも発言が少し聞けます。ブレハッチの声のみに編集されています。別の内容のことを話しています。

(上記英語記事の、ポイントをひろいます。)
彼との対話は、プロの音楽家としての仕事、レパートリー、文献に答えを求めつつ作品の解釈を追求すること、など互いに関係するトピック。たまに、演奏で訪れた街でお忍びの観光をすることもある由。(親しい聴衆から招待があったSFの例、でもこれは稀)、数ある演奏会の提案からどれを選ぶかは、選曲に合った楽器があるか、ホール、音響、調律師とのコミュニケーション、等による。こうした条件を最高度に満たすホールが、アムステルダム、ミュンヘン、チューリッヒにある、と彼は言う。

「上記のホールはとても気に入っていて、いつでも喜んで演奏に行きたい。」
ショパンコンクールの優勝者としては珍しく、日本で演奏するのが好き。また、音楽を尊敬し、しっかりと集中して聴いてくれる聴衆がいるドイツで演奏するのも好き。パリ、アムステルダムも。

ショパンコンクールの覇者になることは、人生における革命でしたか、と、地元の方からの質問に対し、
「確かに重大な分岐点でした。これによって音楽家のキャリアを築くことになりましたから。」

これによって、人生は大きく変わると予想はしていたが、
「その後の現実は、全く未経験の領域でした。前もって演奏会の予定をたてるのだろうとは思っていましたが、3年とか、時には4年後のことを計画するとは思いませんでした。プログラムを2,3年前から組み立てるのが日課となってしまいました。」

はじめは、メディアの喧騒、混みあった記者会見、インタビューの中に身を置くのがつらかった。
「人気は人を疲れさせます。今はずっとましになりました。」と言う。

世界中で名声を得た今も、彼は舞い上がるようなことはない。そのことが、今回のインタビューでもよくわかった。
(以上)
******************************************

去年秋、ショパンコンクールの時期に、彼の恩師ポポヴァ=ズィドロン先生が、審査員インタビューの中で、
「彼は卒業(2007年5月)以来、学校には一度も来ていない。」と述べていました。今回は久しぶりの機会だったのかもしれませんね。



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2011年6月29日水曜日

リサイタル・レビュー――ラファウ・ブレハッチ in コペンハーゲン

ラファウ・ブレハッチのコペンハーゲンでのリサイタル(6月27日)に関し、翌日に公表されたレビューから抜粋します。
オリジナルの記事はこちらから

レビュアーのChristine Christiansen は、2010年2月、ワルシャワでのショパン生誕200周年ガラ・コンサートでのヘ短調協奏曲の演奏ではシャイな雰囲気だったラファウ・ブレハッチが、今回、ショパンの演奏に全身全霊をこめ、極めて想像力に富む自由な音楽を造形した、との感慨を述べています。

「ヴルトゥオーゾ的なバラード1番を絶え間のない流れの中で形作り、エネルギッシュで斬新なポロネーズ1、2番も同様に前進する。」


「無造作な巻き毛と窪んだ目と大きすぎるスーツのブレハッチは、自分の持てる身体的能力をいかに鍵盤に伝えるべきか、熟知している。彼のタッチのパワーは凄い。高い姿勢とスポーツ選手的な腕、強力で敏捷な指を観察しほれぼれとした。これらは常に、ショパンの綿密に織られた、響きの良いパッセージを効果的に表現する。手に汗をかくので、ハンカチを取り出して鍵盤をぬぐった後、抑圧感のあるマズルカを滑らかに優雅に演奏した。・・・・」

Christiansenは、前半のプログラムについても、モーツアルトの「リゾンは眠った」で、繊細なニュアンス感覚を見せ、ドビュッシーの「喜びの島」では、熱狂的なテンポの中で、多彩なパステルカラーを、華奢な糸に紡ぐなど、興味深い点を指摘、あまり知られていない、シマノフスキーのソナタ第1番ハ短調を広めていることは賞賛に値する、としました。

「シマノフスキーのソナタは、ショパンとスクリャービンのロシア的要素を合せ持つ。特に、色彩豊かな終楽章は、様々な様式と雰囲気の砲撃を受けているようだ。」
(以上、抜粋)

「自分の持てる身体的能力をいかに鍵盤に伝えるべきか、熟知している。」というパラグラフ、まさにいつもそのように思っていることでした。それで思い出したのですが、この演奏家の多才さを可能にする、鍛え抜かれた技術と身体的要素に触れたレビューが以前アメリカで出たことがあります。読んでいると、ステージできびきび演奏する姿が見え、音色が聞こえてくるような気がします。
by ジョシュア・コスマン、「サンフランシスコ・クロニクル紙」、2008年5月11日、サンフランシスコのリサイタル・レビュー


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2011年6月28日火曜日

強い印象を与えたシマノフスキー・ピアノソナタ第1番:ラファウ・ブレハッチ in コペンハーゲン

ラファウ・ブレハッチは6月27日、コペンハーゲンのチボリ・コンサートホールにて、今シーズン最後となるリサイタルを開きました。
プログラム前半最後の曲、シマノフスキのソナタ第1番は強い感銘を与え、演奏後の大喝采とブラボの声には、口笛の音も混じっていたそうです。後半のショパンは、聴衆の心をぐっと捉えました。バラードの最後の音が響き、しばし、会場は静けさに包まれ、爆発的な拍手が起こりました。やがて聴衆全員が立ち上がってスタンディングオベーション。喝采と花束に返礼する形で、彼はアンコールを2曲弾きました。ショパンワルツop34-2と、マズルカ。
終演後、アーチストルームの前には大勢の聴衆が並んだとのことです。在コペンハーゲンのポーランド大使も、聴衆のひとりでした。

(演奏会を観た方のご報告より。)
原文(英語)

来シーズンは9月半ば、ブリュッセルのパレデボザールにて、活動を再開します。
リスト生誕200年を祝し、リストのピアノ協奏曲第2番を、ベルギー国立管弦楽団と演奏します。


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2011年6月25日土曜日

最近のラファウ・ブレハッチ

6月22日、ラファウ・ブレハッチはThe Medal for Merit to Culture - Gloria Artis (ポーランド語Medal Zasłużony Kulturze - Gloria Artis)の銀賞を受賞しました。ポーランド文化や遺産の保護に顕著な貢献のあった個人・団体に贈られる勲章で、今年は金賞・銀賞それぞれ4名が受賞したということです。




ズドロイェフスキ文化・国家遺産大臣から、銀賞を受賞するブレハッチ。

受賞者名等、関連記事(英語)









時間は前後しますが、ラファウ・ブレハッチは6月7日、パリのサルプレイエルでリサイタルを行い、好評を博しました。クオリティの高い演奏家のみを厳選する、 André FurnoのPrésentation Piano 4 étoiles (Piano****) (4つ星ピアノ)シリーズのリサイタル。
リサイタル・レビュー(英語)

6月27日には、コペンハーゲンのKoncertsalenにてリサイタルの予定。チボリ・フェスティバル、ポーランド大使館、ワルシャワ市等の共催で、今年後半ポーランドがEU理事会の議長国をつとめる記念という意味合いもあるそうです。
プログラムへのリンク

ポーランドは、2004年5月にEUに加盟しました。加盟前日の夜中に行われた記念式典でラファウ・ブレハッチは英雄ポロネーズを演奏したそうです。

6月30日は、ラファウ・ブレハッチの26回目の誕生日ですね。Happy Birthdayの記事をアップしました。よろしかったらお祝いのコメントでも。
(こちらです。)Birthday wishes to our beloved pianist.



**おまけ
ラファウ・ブレハッチが学んだ、ナクウォ・ナド・ノテチョンの高校が、創立135年のお祝い、だそうです。

**記事内容や文章を無断で記載・転用・引用・共有することは、ご遠慮ください。

2011年5月29日日曜日

ポーランドの演奏家が、日本支援アルバム「日本がんばれ!」を発売(4)

ポーランドで4月8日に発売された、日本支援のためのアルバム「日本と連帯してーー日本がんばれ!」は、日本のHMVで購入可能になっています。6月30日ごろから出荷、とのことです。

日本のHMV

4月2日にこのアルバムの発売予定にj関するポーランドラジオのリリースを見つけた時、日本人も興味があるのでは、と思い、在京ポーランド大使館に、日本で入手する方法があるのか問い合わせました。その時の答は、「今回は特別のアルバムなので、日本では買えません。」という簡単なものでした。しかし、その後すぐにポーランド政府観光局のサイトでこのニュースが出たのは、問い合わせが多かったからだろうと想像します。月刊ショパンのブログでも、この話題をとりあげてくださいました。

このブログにこのニュースを載せたときは、なぜブレハッチの情報サイトにこうしたチャリティのニュースを載せるのか、という批判を受けたこともありました。確かに、ブレハッチの曲が数曲含まれている、というだけで、直接の関連はありません。しかし、日本支援のために、日本人が愛するショパンを、というアイディアを具体化してくれた、ポーランドラジオやメディアの粋なはからいは、とても有難く感じられました。

4月始め、ポーランドラジオのウェブサイトにニュースがリリースになったときのタイトルは、
「ショパン、日本救済に乗り出す(Chopin rusza na ratunek Japonii)」でした。

このブログで一番アクセス数が多いのも、ダントツで、このニュースです。


(なお、このブログに載せたそのほかのチャリティコンサート等の情報も、ベルリンフィル以外は、ブレハッチと何らかの関係があるアーチストに絞ったつもりです。)


Facebookにもこのアルバムの情報を載せましたが、アメリカの方々からも入手したいとの反響がありました。日本の新聞でも好意的な報道があったと、FBで聞きました。

この日本支援アルバムはポーランドでの売上も好調で、最新の売上チャートでは、7週連続売上第1位を続けています。

OLiS CD売上チャート、5月30日付け
プラチナ・ディスク獲得の☆マークが付いています。


(関連記事)
ポーランドの演奏家が、日本支援アルバム「日本がんばれ!」を発売(1)(2)(3)

2011年5月26日木曜日

ラファウ・ブレハッチがシュヴェツィンゲン音楽祭で演奏しました。

5月25日、ラファウ・ブレハッチは、シュヴェツィンゲン音楽祭にてリサイタルを開催しました。
去年、手を痛めたネルソン・フレイレの代役で急きょシュヴェツィンゲン・デビューを果たし、今年はリピート公演となりました。場所は、モーツアルトも3回演奏したという、ロココ劇場。
なりやまない拍手に応え、アンコールを2曲:ショパンのワルツイ短調op34、マズルカホ短調op17-2。


演奏会を鑑賞したドイツの方のブログに、会場や、カーテンコールでのブレハッチの写真が載っています。5月29日、追記)


音楽祭のニュースレター

プレビュー(音楽祭プログラムサイトより)

シュヴェツィンゲン・ロココシアター

2011年5月25日水曜日

ポズナンでの受賞式(2010年5月)

2010年5月、ラファウ・ブレハッチは、「ショパンピアノ協奏曲」のアルバムに対し、ポーランドのダブルプラチナディスクを受賞しました。1年も前のことですが、受賞の際の写真です。(@ポズナン)

2011年5月18日水曜日

ラファウ・ブレハッチ@音楽解釈に関するディスカッション (Video)

4月16日、ニコラウス・コペルニクス大学で開かれた、音楽解釈に関するディスカッションのビデオが、大学のウェブサイトで公開されました。
出演は、ラファウ・ブレハッチ、ポーランドラジオのアダム・ロズラフ、ルブリンのカトリック大学のアンジェイ・ショステク教授(神父)



こちらからフルスクリーンでご覧ください。


先日のテレビ放送をご覧になった方は違いに気付かれるでしょう。
こちらはノンカットで流れが追えますし、カメラの角度も異なっていて、演奏する様子や手がよく見えます。
テレビでは放送されなかった演奏もあります。ベートーベンの協奏曲第4番の2楽章、、オーケストラとピアノのパートの対比を演奏する場面、感激しました。2009年、この協奏曲のプレミア(@福岡)の日を思い出しました。

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2011年5月16日月曜日

ポーランドの演奏家が、日本支援アルバム「日本がんばれ!」を発売(3)

ポーランドで4月8日に発売された、ポーランド人のショパンコンクール入賞者による日本支援アルバム、「日本がんばれ!」(1)(2)は、アルバム売上の上位を続け、最新のOLiSの統計でも1位となっています。

OLiS (2011年5月9日)
OLiS (2011年5月16日)
OLiS (2011年5月23日)

日本からこのCDを購入したいけど、ポーランド語のサイトがわかりにくい場合のために、ポーランド政府観光局のブログに解説が出ていました。

こちらです。


このアルバムを聴いたとき、この国の演奏家がいだく、この音楽への誇りと、深い愛情、それから、伝統の重み、のようなものを感じました。

このアルバム、日本のHMVで購入可能になっています。6月30日から出荷。(5月29日、追記)

2011年5月15日日曜日

ブレハッチのドビュッシー「版画」より、「雨の庭」放送(オンデマンド)

アメリカの公共放送パフォーマンス・トゥデイで、ラファウ・ブレハッチの演奏が放送されています。
ドビュッシー「版画」より、「雨の庭」
ミシガン州ギルモア国際キーボードフェスティバルでのリサイタル(2008年4月)より
リサイタルのレビュー(英語)
(日本語)


パフォーマンス・トゥデイのウェブサイト(5月11日)
 HOUR 1の3番目のアイテムです。
ブレハッチの演奏は、14:40から始まります。
5月11日(米国東部時間)から、1週間、オンデマンドで聴けます。


5月14日のパフォーマンス・トゥデイで同じプログラムがアップされています。←追記
おそらく、5月14日から1週間、聴けるのでしょう。

2011年5月14日土曜日

ショパンピアノソナタロ短調 by ラファウ・ブレハッチ

2,3日前に、ラファウ・ブレハッチのショパン・コンクールでの、ショパン・ピアノソナタロ短調の1楽章と3楽章も、Youtubeにアップされました。ソナタは全楽章、でそろいました。



日本ではコンクールのDVDが出ていますし、テレビ放送もありましたので、あまりめずらしくないかもしれませんが、私は彼のこの曲の演奏が大変好きなので、嬉しかったです。
仕事の準備等の合間にちらほら観られる(聴ける)Youtubeは、私にとって本当にありがたいツールです。ときどき、自分の好きなビデオを非公開モードでアップロードして、友人にシェアすることもあります。
便利な世の中ですが、今週は、私が使っているこのブログ、Bloggerというグーグルのサービスですが、サーバーのメンテナンスに起因する問題から、2回にわたって30時間以上ダウンするトラブルが発生しました。サービス提供側がダウンすると、ユーザーはなすすべがなく、便利だけど実はいつもリスクを抱えている現実を実感しました。システムダウンの直前にアップした投稿は、とうとう回復されませんでした。

Bloggerは、日本のブログのように、問い合わせれば答が来るようなシステムはありません。困ったユーザー達はフォーラムで質問しあい、知恵を出し合うしかなく、フォーラムにグーグルの人が参加してくれることは(日本では)、まれです。今回、日本のフォーラムでは、「困ったけど、復旧を待つしかないですね。」と、みなさん大人しかったですが、アメリカのフォーラムは苦情が殺到してすごかったです。このダウンによって、如何に自分のビジネス、活動が悪影響を受けているか、ひっきりなしに抗議が寄せられていました。Bloggerもグーグルの付随サービスもバグがいっぱいある、と日頃感じています。でもレイアウトなどデザインを自由にカスタム化することができ、独自ドメイン名で運用できるので、使っています。シンプルなウェブサイトですが、表紙、静的なホームページ(英日)、ブログ(英日)、コンサート日程(英日ブログ)と、合計7つのサイトをつないだハイブリッドで、サーバーを借りて運用しています。ブログは自由度が高いけど、自己責任、自助努力でやってください、という感じ。いずれにしても、不測の事態は常に起こりうる、ということを前提に、ユーザーとしては常にバックアップ等、めんどうがらずにきちんと準備しておく必要がある、と思いました。

2011年5月3日火曜日

音楽解釈に関するディスカッションでの、ラファウ・ブレハッチ(TVトルン、ポーランド)

↓ この記事をアップするために、TV Torunの動作確認をしていたところ、ラファウ・ブレハッチのプログラムがいきなり始まってしまい、見ることができました。5月3日の11時から11時35分(現地)まで35分番組。日本時間では、5月3日18時から18時35分まで。番組表にはまったく違う番組が書いてありました。

番組の中で、彼は、ショパンのマズルカop50-2,3、ポロネーズop26-1,2, ワルツop34-2, バッハイタリア協奏曲2楽章、ベートーベンソナタop2-2の3楽章を弾きました。通常の演奏会では聴けないような演奏もありました。議論の部分はかなり省略されていました。

この番組が、下記の番組表予定どおり放送されるか、不明ですが、おそらくこの2,3日中にまた放送されるのでは、と思います。番組表には5月1日にもこの番組が載っていました。

今、番組表をチェックしようとサイトを見たら、また再放送されてます。
今だと、見られますよ。日本時間5月3日20時25分現在。

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5月6日、トルン科学技術祭の番組が、地元のTV Toruń で放送されます。ラファウ・ブレハッチが参加した、音楽解釈に関するディスカッションも含まれます。

時間は、番組表では12:30(現地)から、となっていますが、前後関係から見て、11:25(現地)頃から、日本時間では18:25頃からではないかと思われます。番組表のコピーを張り付けておきます。

プログラムのページ

(プログラムのページのコピー)

10.00 Aktualności Toruńskie
10.20 Rozmowa dnia
10.35 Probaltica 2011 – dla Papieża
11.05 Z Torunia do Workuty
11.20 Jubileusze małżeńskie
12.30 XI Festiwal Nauki i Sztuki. Blechacz o muzyce ←☆
12.00 Powtórka programu porannego
16.30 Przegląd piosenki ekologicznej

番組を見るためには、TV Toruń live.へ。

**18:25と20:25から、放送されました♪(5月6日、追記)


2011年4月30日土曜日

百聞は一見にしかず。アナーバーのラファウ・ブレハッチ、2011年2月11日、13日。

ラファウ・ブレハッチが2月11日と13日にミシガン州アナーバーで演奏会を開いた際のスナップ写真を、 © George Szelazek Photography, Michigan US. で見ることができます。
11日のリサイタルの後と、13日の室内楽演奏会のカーテンコールの場面です。

26枚の素敵な写真を撮ったのは、ミシガン州在住のGeorge Szelazekさん。写真のリンクをブログにポストしていいですか、と問い合わせたところ、

「君は世界で最も偉大なピアニストのひとりのためにウェブサイトを書いているんだね。
ありがとう。」

と、温かい言葉をいただきました。

彼のウェブサイトには、
「私のギャラリーにようこそ。
百聞は一見にしかず。」

と、英語、ポーランド語で書かれていました。

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こちらは、去年の10月3日付け Gazeta Pomorskaの記事に関する写真です。

ポーランドのナクウォ郡にある村の学校。自治体の予算が足りず、日本で言う第三セクターのような形でここ2,3年は運営され、手狭なことから拡張工事が行われていましたが、去年の秋にそれが完成、竣工式とミサが行われました。新しい学校の旗が贈られ、写真のような記念碑ができました。記念碑にパトロンとして名前が入っているユゼフ・ブレハッチ氏は、ラファウ・ブレハッチの曾祖父にあたります。戦前と戦後の数年間、この村の学校の教師(記事では、kierownikとなっており、校長?)でした。記念碑の除幕は、ラファウ・ブレハッチのおじのロマン・ブレハッチ氏が行いました。ラファウ・ブレハッチは日本ツアー中で不在でした。

ブレハッチ家は、曾祖父、祖父、父上、おじ上、いずれもピアノを愛好する(した)方だそうですが、ラファウ・ブレハッチの子供時代の出来事を記したルポルタージュに、そのあたりのことも書かれています。こちら(英語です。)


**この記事は去年の10月にウェブで見かけたのですが、その頃は来日の話題が多く、音楽家としての彼に直接関連はないことから、アップしていませんでした。
なお、この学校の件では、ラファウ・ブレハッチと彼の家族・親族の多くが寄付をなさったそうです。この記事には書いてありませんが。。。


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2011年4月22日金曜日

Easter wishes

Wish you and your loved ones a blessed and happy Easter!

2011年4月16日土曜日

ラファウ・ブレハッチのインタビュー:音楽解釈は変化し続ける。

English

Gazeta.pl Toruńに4月16日午前ポストされた、ラファウ・ブレハッチのインタビューです。
ブレハッチは同日午後、トルンの科学芸術祭のプログラムである、音楽解釈に関するディベートに参加しますが、そのプレビュー記事となります。

オリジナルのインタビュー(ポーランド語)



ラファウ・ブレハッチが演奏、音楽を語る

音楽に関われば関わるほど、異なった解釈が出てきます。コンサートにも行きますが、この解釈の方があの解釈より優れている、などと言い切ることが益々難しくなります。そんな風には言えない。単に、「異なる。」ということなのです。

マチェイ・チャルネツキ:土曜日に、トルン科学芸術祭の一環としてピアノ音楽の解釈に関するディベートが予定されています。あなたの演奏と絡めての内容になりますね。

ラファウ・ブレハッチ:ステージにはピアノとテーブルが置かれ、アンジェイ・ショステク神父・教授と、ポーランドラジオのエディター、アダム・ロズラフが座ります。去年もトルンで、私の演奏会の後短時間の議論が行われましたが、いくつか問題点がありました。今年も引き続き議論をすることになりました。今回は演奏で検討内容を例示することになります。私達は、例えば、解釈の自由度について話したいと考えています。そこで、ショパンのマズルカを良い例として示すことになるでしょう。おそらくポロネーズも弾きますし、バッハは是非演奏したいと思っています。

去年、解釈には知識と直感の両方が必要だとおっしゃっていました。

―今もそう思っています。

ショパンコンクールの演奏などを追っている平均的な聴き手にとって、ピアニストは何よりもまず音楽に共感していますね。

―作曲の様式、たとえばどの時代の様式か、などの知識も大切です。例えば、私がベートーベンのソナタを聴衆の前で演奏する場合、彼の初期の作品なのかどうか、あるいはすでにロマン派の先駆けとなる作品なのか、――ベートーベンの後期のソナタは、そのような雰囲気がありますから、それを知っておく必要があります。バッハですと、バロック音楽ということで、演奏者としては、どんな風に装飾音符やトリルといった装飾の要素を弾くべきなのか、認識しておく必要があります。


ある程度の厳格なルールがあるのです。そうした演奏に関する側面に無知な場合、それが演奏にとても露骨に出てしまうのです。ロマン派の音楽でも、専門知識は必要です。例えば、フレデリック・ショパンの時代はどのようなピアノが用いられていたか、といった知識を知っておくことで、彼の時代の美学に少し接近することができます。もちろん、これに、心とか直感とかが加わるわけです。こうした要素に助けられて、個々の演奏が形成されるのです。


音楽的な知識の話をしてきましたが、ニコラウス・コペルニクス大学の博士課程で哲学を勉強なさっていることが、音楽解釈にも影響しているでしょうね。

―私は、いろいろな分野からインスピレーションを探し求めています。最近ドビュッシーの音楽を頻繁に演奏しますが、その音楽を印象派の絵画の中に探すこともあります。大学での勉強ですが、音楽の哲学にかなり集中しています。まずロマン・インガルデンの書物から始まり、その後ヴワディスワフ・ストゥルジェフスキ教授の書籍に進みました。2年前クラクフで教授とお会いし、その内容が私の3枚目のアルバム、ショパン協奏曲のライナーノーツに入りました。その後さらに他の書籍へと哲学の興味を拡張しています。音楽だけではなく、芸術一般に関する内容になっています。哲学史では古典的な哲学者のものを読んでいますが、全部が大変面白いです。勉強は大体本を読むことが中心で、ホテルや飛行機、列車で移動中の間も勉強しています。勉強が足がかりとなって、さらに音楽解釈を発見しています。


音楽解釈の限界について少し話しましょう。時々、作品のオリジナルからかなり離れようという誘惑にかられることはありますか。

―ある作品に対する解釈の考え方は時とともに変化します。これは私たち演奏家の成熟にも関連しますし、同じ作品をある音楽シーズン中に、さまざまな場所や会場で、多様な聴衆の前で繰り返し演奏することにも関連しています。解釈は自ずと変化していきます。ショパンコンクールの直後に録音したコンチェルト1番と最近の録音を比べると、幾分変化していると自分でも気付きます。それ程過激な、論議を起こすような変化ではありませんが、でも確かに変わってきています。

また、演奏家が自分の解釈を見せるとき、何かを呼び起こす感じ、というのがあります。他のアーチストのコンサートにもよく出かけます。時々、彼らが私には全く合わないような弾き方をすることもあります。しかし、とても確信に満ちて、感情を呼び起こすような演奏ですと、その場では、私もそういう演奏を受け入れています。舞台には演奏の力のようなものがあり、聴き手を吸い込んでしまうのですね。


すると、個々の解釈は場所やホールや聴衆に影響される。つまり、一瞬のものであると?

―重要なのは、例えば、会場の音響と楽器のクオリティですね。イタリアの劇場で演奏する場合ですが、音響がかなりドライで、短時間でフェードすることがあり、普段より早いテンポで演奏することがあります。私にとって相当違うこともあり、非常に集中力を要することになります。


数年前と比べて、ご自分では、今の方が良い演奏だと思いますか。あるいは、単に異なる演奏、ということでしょうか?

―異なる演奏、ということです。音楽に関われば関わるほど、異なった解釈が出てきます。演奏会を重ね、この解釈の方があの解釈より優れている、などと言い切ることが益々難しくなります。そんな風には言えない。単に、「異なる。」ということなのです。音楽解釈にはそういう見方をしており、作品にはそういう態度で臨んでいます。それが受け入れられる時もあれば、そうでない場合もあるでしょう。それを決めるのは、大抵の場合、聴き手の態度です。

インタビュアー:マチェイ・チャルネツキ

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2011年4月15日金曜日

ポーランドの特別ショパンアルバム「日本がんばれ」(2)

English

ポーランドで4月8日に発売された、日本支援のためのアルバム「日本と連帯してーー日本がんばれ!」を、今日受け取ることができました。




(このジャケットのデザインは、日本とポーランドの国旗のハイブリッドではないでしょうか?)

内外のアーチスト、スポーツ選手、各界のさまざまな方々そして一般の方々が、それぞれ心づくしの支援活動を行っておられますが、このポーランドのショパンアルバムは、代表的なショパン演奏家の演奏を集め、ポーランドの温かさを感じます。

最初にニュースリリースを見たとき、自分の好きな演奏家も入っているし、アルバムとしても非常に興味深い内容なので、是非入手したいと思い、日本で購入できるのか、ポーランドのラファウ・ブレハッチつながりの友人2人に問い合わせたところ、
「買って送ってあげる。心配しないで。日本のためにもなることだしね。」
「広告を見たときから、あなたの分も買うつもりだったよ。私の家族や友達もみんな買うって言ってるよ。」
と言ってくれ、とても有難かったです。

でも購入しました。海外発送なので時間がかかるかな、と思っていたら、予定より早く到着して、うれしかったです。

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CDの挨拶より

(仮訳)
この美しくユニークなアルバムを謹んで皆様にお届けします。2011年3月11日の地震と津波で壊滅的な被害を受け苦しんでいる、日本の子供たちを助けるため、卓越したポーランド人ピアニストの演奏による、フレデリック・ショパンの作品をおさめています。

ほんの数分間に、全ての人たちとあらゆるものを失った子供たち――家族・近親者も、クラスメートも、友達も、家も、本も、おもちゃも――突然子供時代を奪われ、寂しくおびえている子供たちの悲劇は、他者の苦しみに無関心ではいられない人々を動かしています。

「日本の子供たちに支援を」の呼びかけに、ポーランドのアーチスト達が直ちに自発的に反応してくれたことは感動的でした。バルバラ・ヘッセ=ブコフスカ とアダム・ハラシェヴィチ、クリスティアン・ツィメルマンとラファウ・ブレハッチ、ピョートル・パレチニ、エヴァ・ポブウォツカ、そしてヤノシュ・オレイニチャクといった演奏家達は、異なった時代に録音した自らのショパン音楽の演奏を、共通のアルバムに提供します。演奏者としての権利、印税の権利は放棄しています。彼らの素晴らしい才能と大きな心に、衷心から感謝いたします。

世界中で認知され、日本でも高い評価を得ているポーランド人のショパンコンクール入賞者によるショパンのアルバムを、このポーランドでもっとも偉大な作曲家の作品を敬愛する国として知られている日本のために作るというアイディアは、ポーランド・ラジオ(PR)のプログラム3がイニシアチブをとりましたが、すぐにPRの他の番組やアーチスト関係者の賛同を得ました。プログラム3の運動は、さらに、他の主要なラジオ局、 RMF FM, RMF Classic, Radio Zet, Radio Chilli Zet, Radio PIN, Radio TOK FMにまで支持が広がり、さらに、TVP, TVN, Polsat and Polsat Newsといったテレビ局も参画することになりました。

皆様、是非、このアルバムを購入してください。ポーランド人演奏家によるショパン音楽の演奏を心から味わってください。日本との連帯によって、この大きな悲劇に苦しむ日本の子供たちを助けましょう。

PRプログラム3のプロジェクトの名誉主宰者は、ポーランド共和国大統領、ブロニスワフ・コモロフスキ閣下です。


(Original Polish)
Oddajemy do rąk i serc Państwa piękną i wyjątkową płytę. Wspaniali polscy artysci grają utwory Fryderyka Chopina, by pomóc japońskim dzieciom cierpiącym wskutek trzęsienia ziemi i fali tsunami, które spustoszyły ich kraj 11 marca 2011 roku.

Tragedia dzieci, które w kilka minut tracą wszystkich i wszystko; najbliższych, koleżanki, kolegów, dom, ksiąźki, zabawki, nagle wyrwane z dziecinstwa są samotne i przerazone, porusza ludzi wrazliwych na los innych.

Na hasło "Pomoc dla japonskich dzieci" natychmiast, spontanicznie i wzruszajaco odpowiedzieli polscy artysci; Barbara Hesse-Bukowska i Adam Harasiewcz, Krystian Zimerman i Rafał Blechacz, Piotr Paleczny, Ewa Poblocka i Janusz Olejniczk. Pianisci przekazali na wspólną płytę, własne nagrania muzyki Fryderyka Chopina dokonane w różnych latach, rezygnując z przyslugujących praw wykonawczych i honorariów. Należą się im za to najpiękniejsze podziękowania oraz słowa uznania za wielki talent i wielkie serce.

Idea wydania chopinowskiej płyty polskich laureatów Międzynarodowego Konkursu im. Fryderyka Chopina, uznanych na swiecie, a cieszących się szczególną estymą w Japonii, w kraju znanym z uwielbien dla muzyki największego polskiego kompozytora, powstała dzięki inicjatywie Programu 3PR srodowiska artystyczne. Projekt Trójki poparły i zdecydowały się objąć patronatem medialnym ponad podziałami inne wiodące rozgłosnie radiowe; RMF FM, RMF Classic, Radio Zet, Radio Chilli Zet, Radio PIN, Radio TOK FM. W akcję włączyły się również; TVP, TVN, Polsat oraz Polsat News.

Wszyscy razem zachęcamy Państwa do kupienia tej płyty. Sprawią sobie Państwo prawdziwą przyjemnosc, słuchając muzyki Chopina w znakomitych wykonaniach polskich pianistów oraz będą. Państwo Solidarni z Japonią niosąc pomoc japońskim dzieciom tragicznie doswiadczonym przez los.

Honorowym Patronem akcji Programu 3PR jest Prezydent Rzeczpospolitej Polskiej - Pan Bronisław Komorowski.

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