Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

Blog

2010年9月30日木曜日

ラファウ・ブレハッチ@サントリーホール for ツィメルマン+ハーゲン弦楽四重奏団の演奏会

English

twitter (by Japan_arts)で見かけた、ラファウ・ブレハッチです。お隣は金子三勇士さん。
9月28日夜、サントリーホールでの、ツィメルマンとハーゲン弦楽四重奏団の演奏会にて。
同日、成田に到着しました。


サントリーホールでのブレハッチの特別コンサートは、10月6日です♪


************************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。


2010年9月25日土曜日

ブレハッチとショパン――ドイツとポーランドでのインタビューから

English

ブレハッチがドイツで行ったインタビューより、ショパン協奏曲第2番に触れた部分、3月にZeit.deにアップされた記事です。来日公演のときの参考に!

オリジナルのインタビュー(ドイツ語)

彼はメランコリーなだけじゃない。
by Corina Kolbe

(インタビューでは、2005年の優勝以降生活ががらりと変わったこと、演奏に際し作曲家の残した楽譜を尊重していること、子供の頃から好きだったショパンの曲は、2つのコンチェルトやマズルカ、幻想ポロネーズであったこと、ルバートについてなどなどを語り、)

――コンチェルトのゆっくりとした楽章はとても美しいですね。

今年はヘ短調のコンチェルトを何回か演奏することになります。特に第2楽章は美しいですね。ショパンがこれを作曲した19歳の頃、彼が恋をしていたことを感じ取ることができます。しかし彼が恋い焦がれたコンスタンツィア・グワトコフスカは彼の気持ちに気付かず、少しして、彼はワルシャワを離れ、2度と彼女に会うことはありませんでした。

ウッチにて、2010年5月
――ショパンをメランコリックな人物ととらえるのは適切ですか。
私もメランコリックになることがありますが、ショパンには全く違う面もありますよ。ショパンの作品はあらゆる感情を表現しています。2つのコンチェルトを書いたときは若かったので、エネルギーがたくさん込められました。演奏者はこうした感情をあまねく感じ取り、再現しなければなりません。ショパンはモーツアルトのオペラやイタリアのベル・カントからも、強い影響を受けました。


*****************************
同様の発言を、別のインタビューでもしています。(ハンブルグにて、2009年)


――ショパンの演奏について問題なのは、人がしばしば、彼を悲劇的でメランコリックな人物としてのみ捉えることではないでしょうか?

そうです。ショパンは全然違った面もあります。アグレッシブで力強くて、男性的な面が。彼はどのような虚飾も好みませんでした。私は純粋なもの、真実を彼の音楽に求めたい。これはとてもむずかしいことですが。そうすることによってのみ、私は人びとの心を感動させることができるのです。


*****************************
また、こちらのポーランドでの素敵なインタビューも、是非もう一度ご覧くださいませ!

ブレハッチのインタビュー ”僕のショパン音楽の探究は、11歳のときに始まりました”


*******************************
以下は、 thenews.pl (9月24日)より、

「RZECZPOSPOLITA 紙は今年のショパンコンクールについての特集記事で、極東からの参加者の多さ、特に81人中、日本人が17人ということを特筆。彼らはニューヨークフィルとの共演やロンドンでのリサイタルといった、これまでよりずっと魅力的な賞を求めて競うのだろうが、重要な問題は、今年の優勝者がアルゲリッチ、ツィメルマン、オールソン、ブレハッチの足跡を追えるほどの真の世界レベルの力量を示すことができるのか、という点だ、と同紙は指摘した。」


*******************************
それから、
9月29日は、ラファウ・ブレハッチが名前の日(聖名祝日)をお祝いする日です。(6月30日の誕生日のあとの、最初の「聖ラファエル」=大天使:の日)


*******************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。


2010年9月23日木曜日

ブレハッチのシュヴェツィンゲン音楽祭でのリサイタル、ウェブ放送(9月26日の深夜)

ラファウ・ブレハッチの、シュヴェツィンゲン音楽祭でのリサイタル(5月14日)が、再びウェブ放送されます。今回は、ポーランドラジオ2です。

9月27日午前2時より(日本時間)
ポーランドラジオ2のプログラム・ページ
słuchaj w internecieをクリックしてください。

バッハ:パルティータ第1番、モーツァルト:ピアノソナタ変ロ長調K570、ドビュッシー:ピアノのために、ショパン:バラード第3番、スケルツォ第1番、マズルカOp.50から、幻想ポロネーズ

**放送予定は突然変更/キャンセルになる可能性もありますので、あらかじめご承知置きください。

**************************************
ブレハッチの、アムステルダム・コンセルトヘボウでの演奏が、今もオランダのKROのサイトで聴けます。

サンサーンスのピアノ協奏曲第2番、演奏ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、指揮アンドリス・ネルソンズ、2008年8月21日。ブレハッチがRCOに出会うきっかけとなった、そしてCD録音での共演につながった、彼にとってとても重要な演奏会でした。
KRO website
WMP link
ブレハッチの演奏は、 35:00すぎから。


2007年10月7日、マスターピアニストシリーズのデビューリサイタルから。
KRO websie
WMP link
ハイドンピアノソナタ第52番が 4:17から、
ショパン前奏曲作品28が、1:41:50から。

オランダのヤンさんが、「今も聴けるんだね。」とリマインドしてくれたので、新しいファンの方で、まだ聴いたことのない方もいらっしゃるかと思い、アップします。個人的にもこれらの演奏会は非常に好きで、多分一生忘れられない演奏です。

1週間したら、リンクを消去します。
リンクは消去しました(10月5日)。

**************************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。

2010年9月19日日曜日

ラファウ・ブレハッチの2010年ショパンイヤー:今年の始めから今まで

ラファウ・ブレハッチの来日が近づいてきました。
前回の記事で、ブレハッチは10,11月に今年初めてショパンonlyのプログラムにコミットする、と書き、では今年始めからの各国での演奏活動を振り返ってみようかな、と思いつきました。
以下、リンク部分は、(特定してない場合は)レビュー記事のリンクです。
演奏を聴くうえでの、ご参考になれば幸いです!

ミラノ、1月
ラファウ・ブレハッチの2010年ショパンイヤーの活動は、イタリアから始まりました。
1月26日のミラノ音楽院ヴェルディホールでのリサイタルを皮切りに、トレヴィーゾでのリサイタル、そして、1月30日から2月2日まで4日連続で、ローマの聖チェチーリアホールにて、ショパンのコンチェルト2番を演奏(アンドレイ・ボレイコ指揮、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団)。2800席の大ホールは4日とも満席でした。(PAPニュース。)(ミラノでのインタビュー。)


その後母国ポーランドへ戻り、2月22日、ワルシャワにて、ショパン・バースディ・ウィークのガラ・コンサートで2番を演奏。(当日のリハ風景のニュース・ビデオ)

ワルシャワ、2月22日

その翌日、アメリカ公演に向け出発。アメリカでは、4か所:ニューヨーク、ワシントンDC、ノースカロライナ、ジョージアでリサイタルを開き、好評をはくしました(2月26,27日、3月5,6日)。私は前半2つのリサイタルを観る機会を得ましたが、ひとことで言うとintenseな(深い、集中した、強烈な)演奏、という印象でした。折からの猛吹雪という環境も影響していたかもしれません。ワシントンポスト紙がDCでのリサイタルを絶賛するレビューを掲載しました。(レビュー:英語同じジャーナリストによるグラモフォン誌記事:日本語)。

首都ワシントンDCに滞在中、ブレハッチは公共放送の番組パフォーマンス・トゥディに出演、ホストのフレッド・チャイルドのインタビューに答え、NPRのスタジオで演奏しました。ショパンのマズルカに織り込まれている中間声部をわかりやすく弾いて解説するなど、興味深い内容でした。
ワシントン、2月27日

アメリカツアーと同じ時期、最新CD「ショパンピアノ協奏曲」がアメリカでリリースされ、数多くの好意的なレビューが出されました。(例:英語) 

3月後半には、ジュネーブとチューリッヒでリサイタルを開催。アンコールで、ショパンの遺作のノクターンを初めて演奏しました。(関連のブログ記事)←なぜだかアクセス数の多い記事です。

4月20日、彼は現在学んでいるトルンのニコラウス・コペルニクス大学にてリサイタルを開きました。もともと、トルンの科学芸術祭のトリのイベントとして企画されましたが、直前に起きた大統領機墜落という悲劇を受け、犠牲者のための追悼コンサートという意味合いもありました。多くの新聞記事等で、ブレハッチの音楽が聴衆の心に深くしみ入る様子が書かれました。(聴衆の感想
当日の演奏ビデオ:一部
リサイタル後、同大学で行われた哲学についてのパネル・ディスカッションにパネリストとして参加しました。(ディスカッションの記事

4月後半から5月にかけ、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、アムステルダム・コンセルトヘボウといった著名なホールでリサイタルを実施。いずれもリピーターです。(ブリュッセルでのインタビュー)(コンセルトヘボウでのレビュー記事
5月14日には、けがをしたネルソン・フレイレの代役として、急きょ、ドイツのシュヴェツィンゲン音楽祭にてリサイタルを実施。この演奏は繰り返しウェブラジオで放送され、ファンにとって嬉しい贈り物となりました。

再びポーランドに帰り、5月20日にはウッチにて、22日にはポズナンにてショパン協奏曲2番を演奏しました。ポズナンの演奏会では、直前にポーランド南部で起きた洪水の被害者のために、演奏料を全額寄付しました。4月のトルンでも、演奏料をとりませんでした。


「ショパンの音楽には深い苦しみや悲しみだけでなく、希望があります。
今ポーランド人が味わっている、このつらい時期にこそ、必要な希望が。」
(ラファウ・ブレハッチ、演奏会後の発言。)

(ポズナンでのインタビュー


トルン、4月20日
6月、ラファウ・ブレハッチはドルトムント(6月12日)パリのサル・プレイエル(6月14日)ノアン(6月16日)でリサイタルを実施。27日にはバード・キッシンゲンにて、ウィーン交響楽団とショパン協奏曲2番で共演しました。

7月13日、ラファウ・ブレハッチは、権威あるキジアーナ音楽院の国際賞を受賞、受賞記念リサイタルをシエナのロッツィ劇場で開催しました。(キジアーナ音楽院国際賞の関連記事
これに先んじて、6月には2010年ドイツレコード批評家賞も受賞、若手実力派としての地盤がさらに強固なものとなりました。(レコード批評家賞の関連記事


サン・セバスチアン、8月26日
8月は音楽祭の月でした。8月5日にはシュレスヴィヒ、6日にはリューベックにて、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭のためにリサイタルを開催、後半になって、27日はスペインのサン・セバスチアンで、ラ・キンセーナ音楽祭のために、29日はマジョルカ島のヴァルデモッサのショパン・フェスティバルのためにリサイタルを開催しました。(サン・セバスチアンでのインタビュー

そして日本ツアーとなります。今年最も印象に残っているのは、2月22日のワルシャワでのコンチェルト2番の演奏(ウェブで放送になりましたので)―よく言われるように、深い成熟と若さが織り込まれた自律的な演奏、私にとってはawe and admiration(畏れと称賛)――かもしれません。2月22日のリハーサルのビデオで雰囲気が伝わってきます。アメリカで聴いたショパンのスケルツォもずーん、ときました。来日公演ではどんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。

**********************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。




2010年9月17日金曜日

「ショパンは彼の血の中に存在する」――ラファウ・ブレハッチ、ドイツでのプレビュー

English

ラファウ・ブレハッチは11月の半ばに3回に亘って、北ドイツ放送交響楽団とショパンのコンチェルトホ短調で共演します。(うち2回は、本拠地のハンブルグにて。)指揮は同じポーランドの新進気鋭のクシシュトフ・ウルバンスキ。
そのプレビューが9月の始めに出ていたのでアップします。少し気がはやい?しかし、ラファウ・ブレハッチは10月、11月とオールショパンのプログラムで日本、ドイツ、パリで演奏しますので、それにあやかります。ショパンイヤーではありますが、2ヶ月間リサイタルもコンチェルトもショパン一色になるのは、この期間だけです。11月30日はベルリン・フィルハーモニー室内楽ホールにてオールショパン・リサイタルを行います。(コンチェルトでは既に2008年12月にベルリン・フィルハーモニー大ホールでデビューしています。)

オリジナルのプレビュー: abendblatt.de(ドイツ語)
リンクは無効になってます。

そしてラファウ・ブレハッチのショパンも。

この数十年、音楽の世界は根本的に変容した。教師も学生もあらゆる大陸を行き来し、インターネットというキーワードが示すとおり、通信の発達で世界が統合されつつある中、国境や伝統は重要性を減じている。50年前であれば、ヴァイオリンの”ロシア”楽派の演奏、とか、”ドイツ的な”オーケストラの音とかがはっきりと識別できたものだ。

ブレハッチ @2010年2月22日、ワルシャワ
他方、地域特有の色彩が残っていることもある。あたかも、演奏者の出自と、彼のある種の音色を求める意識が皮下でつながっているかのように。この感覚は、例えばラファウ・ブレハッチのショパンを体験すると、ひしひしと感じられる。この若いポーランド人ピアニストは、極めてしばしばセンチメンタルに、あるいはもったいぶった大仰さで演奏される作品を、驚くほど自然に確かな手で、正当な雰囲気で演奏するので、他の演奏法はあり得ないのでは、と、時に思わせる。ショパン音楽の憂鬱や真剣は、彼の血の中に存在する。同様に、その音楽の繊細さ、哀愁の歌声、そしてこれが最も重要なのだが、これがなければショパンの作品が適切に呼吸することができない、その趣深いルバートも。すなわち、2005年ブレハッチに起きたこと――わずか20歳でショパンコンクールで優勝したこと――は軽々しいものではなかった。その時彼はすでに、彼の職業における巨匠のひとりだった。


クシシュトフ・ウルバンスキ

北ドイツ放送交響楽団と、彼はショパンのピアノ協奏曲を演奏する。指揮はクシシュトフ・ウルバンスキ。ブレハッチと同世代であり、同じポーランド出身のウルバンスキは、ストラビンスキーの”火の鳥”と、ポーランドのモダニズムの中心的作品である、ペンデレツキーの”(広島の犠牲者に捧げる)哀歌”も指揮する。




**ブレハッチがコンクールの後に行ったヤン・ポピス氏とのインタビュー記事、2006年2月のThe Warsaw Voice に掲載されたものですが、英語ブログにアップしました。今年のブレハッチの来日の関連で、井熊よし子氏のプレビュー記事を海外に紹介しようかな、と読んでいて、ふと、思い出した部分がこのインタビューにあったためです。
(ひとりで静かに曲と向かい合い、練習を重ね、十分時間をかけてステージに持ってこられるようにするまでのプロセスを大切にしていること。)

インタビューは日本の雑誌「ショパン特別号」に、コンクールの直後に、部分的にではありますが掲載されていますし、当時読まれた方も多いのでは、と思います。是非元記事もご覧ください。コンクール直後のダイナミックな時期の出来事の中にあって、ブレハッチの不動心が垣間見られます。
****************************************

このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。


2010年9月15日水曜日

ラファウ・ブレハッチのシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でのリサイタルがウェブ放送されます。(9月19日)

English

ラファウ・ブレハッチの、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭でのリサイタル(8月5日)が、NDR Klassikで放送されます。
@ノアン、2010年6月

9月19日、18時から20時(日本時間)

NDR KlassikはこちらのWMPから聴けます。
または、
NDR Klassikのウェブサイトで、NDR Klassik Livestreamの下にある三角マークをクリックしてください。
(私のPCでは、I.E.8.0だと動作しませんが、google ChromeやFirefoxだと問題なく聴こえました。)


ちょっとなつかしいプログラムのようです。(英語ブログに、プログラムページの英訳を載せておきました。)

**放送は突然変更/中止となる可能性もありますので、ご承知置きください。

***************************************

このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。



2010年9月11日土曜日

ラファウ・ブレハッチ:la Quincena音楽祭での貴重な発見、とオーガナイザーが語る。

English

スペインのDiariovasco.com(9月4日付け)では、今年のla Quincena:キンセーナ音楽祭を振り返って、2つの記事がアップされました。

マリア・ホセ・カノ(このブログで紹介した、ブレハッチのインタビューやレビューを書いた人)の「多くの喝采と少しばかりのブーイング」では、期間中開催された100余りの演奏会から、際立っていたもの、例えば、マリンスキー劇場管弦楽団とゲルギエフによる演奏会などをピックアップしていました。
「演奏会の芸術面での成果という点では、喝采に値するものが過半数を占めていた。 また、大きな発見もあった。例えば、卓越したコンサートピアニストのラファウ・ブレハッチの演奏は特筆に値する。従って、非常にクオリティの高いプログラムによって、この危機の時期を乗り越えることができた組織側や、こんな時期に忠実にホールに足を運んだ聴衆にも拍手を送りたい。」


la Quincenaのディレクターであるパトリック・アルファヤは別の記事「財布のひもを引き締めた聴衆」で、音楽祭全体を振り返っています。スペインの長引く経済危機を考えれば、非常に満足できる結果だったと満足している雰囲気が言葉の端々に感じられます。
何か新発見はありましたか、との問いに答えて、
「・・・ポーランド人ピアニストのラファウ・ブレハッチのことは、決して忘れられないだろう。」

アルファヤは、deia.com (9月5日付け)に掲載された別のインタビュー「危機においても聴衆の演奏会熱は変わらず」でも、ブレハッチのことに触れています。

(ゲルギエフやポドレスのような大物スターへの反応は大きかったですか、と問われ、)
「そうですね。しかし、何よりも、若手の実力派アーチストがやってくれたと思いましたよ。例えば、ブレハッチは、感動的な演奏をし、大変好意的な批評をいくつも受けました。また、先日行われたソプラノのイヴォナ・ソボトカのコンサートも素晴らしかったですね・・・」

*******************************
ラファウ・ブレハッチの来日に際し、10月3日に最初の特別リサイタルが開かれる大阪ザ・シンフォニー・ホールの機関紙Sinfoniaに、井熊よし子さんのプレビュー記事が載っていましたので、英語ブログに少し載せておきました。
(会員になれば無料で配布されるmonthlyです。)








*******************************

このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。





2010年9月10日金曜日

ブレハッチのバッハとモーツアルトの演奏が聴けます。(audio)

ラファウ・ブレハッチの5月14日、ドイツのシュヴェツィンゲン音楽祭のリサイタルより、バッハのパルティータ1番と、モーツアルトのソナタk570を、オランダのKROのウェブサイトから聴くことができます。(8月にオランダのラジオ4で放送された分です)。


KROのウェブサイト
ブレハッチの演奏は、32:30から、バッハ、モーツアルトの順で、聴けます。

今日から1週間だけ、こちらのリンクをつないでおきます。
リンクは削除しました(9月18日)






*********************************

このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。


2010年9月4日土曜日

ブレハッチの公式ウェブサイトが、ドイツレコード批評家賞のニュースをアップしました。

English(1)
English(2)


ブレハッチの公式ウェブサイトが、ドイツレコード批評家賞受賞のニュースをアップしました(8月31日)。

公式ウェブサイト(英語)
公式ウェブサイト(ポーランド語)

このブログでの関連記事:
ショパンと同質のヴィルトゥオーソ/詩人―ラファウ・ブレハッチがドイツの批評家賞を受賞(8月20日)
ブレハッチがドイツのレコード批評家賞を受賞(7月31日)

****************
ブレハッチの生家のあるナクウォ・ナド・ノテチョンのウェブサイトが、ドイツレコード批評家賞と、キジアーナ音楽院国際賞受賞のニュースをアップしました。

ナクウォ・ナド・ノテチョンのウェブサイト
ナクウォのKurier Nakielskiのウェブサイト



**********************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。


2010年9月3日金曜日

ブレハッチの音の言葉が聴く者を魅了―サン・セバスチアン・リサイタル・レビュー

English (1)
English (2)

ブレハッチがサン・セバスチアンのテアトロ・ビクトリア・エウヘニアで行った、8月27日のリサイタルのレビューです。演奏会終了後、数時間でアップされました。
インタビューを行ったマリア・ホセ・カノが書いています

オリジナルのレビュー(スペイン語)

今年のLa Quincena音楽祭で最も優れた演奏:ラファウ・ブレハッチ


ずっと不満感があった。何が足りないのだろう。卓越したクオリティのある「La Quincena音楽祭」のベストの演奏。ヴァレリー・ゲルギエフではない。ミハイル・プレトニョフでもエリザベス・レオンスカヤでもない。

ラファウ・ブレハッチ。彼の名を覚えておこう。2,3年のうちに、必ず彼をドノスティア(サン・セバスチアン)に呼び戻さなければ。

ラファウ・ブレハッチはこの世のものとは思われない、ごく少数のアーチスト群に属する。わずか25歳にして、最高の演奏家に期待できるあらゆるクオリティを、いや、それ以上のものを備えている。昨日、彼はビクトリア・エウヘニアでそれを明らかにし、彼の音の美しさで、ホールの音響まで変わったのでは、と思わせるほどだった。彼は全ての音符を適切な時と場所に置くことができる有能な機械なのではなく、演奏を始める瞬間、彼の音楽で聴く者の心を虜にする驚くべき能力を持つことを示した。

彼は何をするときも同様の能力を見せた。全てのことをアートに変える。論理と熱意を組み合わせた独特のソノリティに基づく言葉に変えるのだ。フレージングや静寂の尊重、必要な呼吸が彼の中で自然に生まれ、ピアノに座る彼の姿がまるでピアノという楽器の延長のように感じられた。彼はあらゆるものを音楽に奉仕させた。

プログラムの前半では、私たちはこのピアニストの信じられないほどの成熟ぶりを観ることができた。彼は高度な技術と明確な主題を持つシマノフスキで、私たちひとりひとりに語りかけた。ソナタハ短調は、アレグロ・モデラートの最初の部分が複雑怪奇な曲だが、他のよく知られた2曲のクライマックスとして、ブレハッチは適切な意図を持ってこれら3曲を結びつけた。同じポーランド人作曲家の「プレリュードとフーガ」は、響きの多様な層を絶対的な明瞭さで表現する、この演奏家の明白な能力を証明した。この「フーガ」でも、前述のソナタでも、彼は一貫して、鍵盤で思いのままの音を、その賢い手で実現した。ドビュッシーの「喜びの島」はフレッシュで適切なスタイルであり、極めて説得力があった。

この上ショパンもあるのだ。ブレハッチを世界のひのき舞台へと押し上げた作曲家。2つのポロネーズと4つのマズルカは、彼の賢い手と成熟した思慮深さによって、本物のディベルティメントとなった。リサイタルを締めくくったバラード1番は荒々しいほど情熱的で、表情豊かだが品があった。忘れがたい演奏。
(End)


(プログラム)
シマノフスキ  プレリュードとフーガ 嬰ハ短調
ドビュッシー  喜びの島
シマノフスキ    ソナタ1番 ハ短調 作品8
ショパン    ポロネーズ 作品26
ショパン    マズルカ 作品41
ショパン    バラード1番 ト短調 作品23



★こちらは、このレビューサイトに寄せられた、読者のコメントです。

マルタ:この凄い才能をフォローしようと思います。皆さん、彼のコンサートは、これから、必ずいきましょうね。音楽を感じ、伝えるために、彼は余計な身振りをしたり、ひけらかしたりする必要は全然ないってことを証明したわ。全く比べ物にならないレベルと優雅さ。感動的

ロレア:感―動―的!!!

ミケル:本当に感動的なリサイタルだった。満席にならなかったのがくやしいね。どうせ、ソコロフやツィメルマン、ポゴレリチとかじゃないから、っていう理由なんだろうけど。来なかった連中は目茶目茶後悔するよ。だって、夕べ起きたことは、まさにこの評論家が書いてたことだもの。「la Quincena音楽祭で一番素晴らしい演奏会」だった、絶対!!

(ヴァルデモッサのリサイタルを鑑賞した知り合いの感想)
「シマノフスキもドビュッシーも、ラファウは美しく演奏した。私のようなショパン人間には、この2人の作曲家は少し現代的すぎるかもしれない。理性に訴えかける曲というのかな、ショパンが心に響く音楽だとすると。しかし、ラファウが弾くと理性的でありながら心にも深く響く。これが彼の演奏のマジックだね。」

★今年の始め頃、ラファウ・ブレハッチの新シーズンプログラムにシマノフスキやドビュッシーの新しい曲が入り始めた頃、私もこうした曲を”勉強”してみました。シマノフスキは全く知らない曲ばかりですが、不思議ななつかしさを感じました。個人的に興味があるのは、ブレハッチが新シーズンで予定しているベートーベンやモーツアルトです。日本ではオールショパン・プログラムということで、こうした様々な旬の演奏はしばらくお預けなのですが、次の来日では聴けるだろうか、と、少し気がはやいのですが、秘かに楽しみにしています。




*****************************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。

2010年9月2日木曜日

ショパンコンクールまで1カ月――ブレハッチとコンクール (ビデオ)

English

「ショパンコンクールがもうすぐね。あとたった1カ月。時間がたつのは、なんて早いのかしら。。
コンクールが待ち遠しくてわくわくするわ。」
と、ポーランドのあるファンの方がメールをくださいました。

確かに、時間のたつのは早いですね。あと、1カ月。。。



コンクールのプレビューに、Chopin.plにアップされている、ラファウ・ブレハッチのビデオなど、いかがでしょう。

右の縦にならんでいる写真の、下向きの黄色い三角を10数回クリックしてスクロール・ダウンすると、ラファウ・ブレハッチの写真が現れます。
その写真をクリックすると、彼のビデオが始まります。

2005年の本選の、煌めくような演奏をBGMに、ラファウ・ブレハッチが静かに語っています。

「何を語っているのか、誰か教えて!」と英語ブログに載せたところ、ポーランドのカロリーナさんが、すぐに教えてくれました。

「ラファウは、ショパンコンクールのことは素晴らしい幸せな思い出、と言ってる。ワルシャワのフィルハーモニーホールに来ると、コンクールのことがよみがえるそうよ。
音楽作品を演奏するときは、いつも作曲家が感じていた色々な感情を自分も体験しようとする。そうすることで、音に意味を持たせ、聴衆はその感情を本物として感じ取ることができる。彼は解釈するとき、ショパンのスタイルを守ろうとしている。
哲学、特にロマン・インガルデンの書物を勉強していて、勉強は音楽作品をより良く理解する助けになっている。
人びとと音楽を共有することができて、とても幸せ。ラファウは、人が言葉で表現できないことを、音楽で表現したい、と言ってるわ。」

最後にカロリーナさんは、
「私も、今年のショパンコンクール、楽しみよ。待ちきれないわ♪」

日本では、コンクールの期間に合わせたかのように、ラファウ・ブレハッチが来日しますね。ショパン好きにとっては忙しい10月となりそうです。

***********************************

このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。





2010年9月1日水曜日

ブレハッチのインタビュー――ショパン、シマノフスキ、ドビュッシーの連続性

English

ブレハッチはサン・セバスチアンでのリサイタルの際(8月27日)、インタビューに応えました。
インタビューアー:マリア・ホセ・カノ(彼はリサイタル・レビューも書きました。詳細後日)

オリジナルのインタビューが掲載されたdiariovasco.com(スペイン語)

「ごく普通の生活で、幼なじみとも交友を保っています。しかし、ピアノにこそ幸福を感じます。」

ピアノの巨匠クリスティアン・ツィメルマンに後継者がいるとすれば、それは疑いなくラファウ・ブレハッチだ(ナクウォ、1985年生)。ツィメルマンと同じポーランド人であるこの若い演奏家は、同郷の先輩から桁違いに優秀と称賛されている。世界の最高レベルの場所で演奏を重ね、ドイツ・グラモフォンと独占契約を結び、論壇でも絶賛されているブレハッチは、今日、サン・セバスチアンで初めて演奏する。



――素晴らしい経歴をお持ちですね。まだ25歳なのに、2005年のショパンコンクールで全ての賞を独占、今年の7月にはあの栄誉あるキジアーナ音楽院の国際賞を受賞なさいました。どうしてこんなことが可能なのでしょう?

わかりません。一番大切なのは音楽を愛することと、自然でいること――作品の解釈でも人生でも、自然でいることだと思っています。作曲家が作品を書いた時どんな意図だったのか、何を言いたいのか考えるべきだと思っていますし、同時に新しい部分も盛り込もうとしています。そのことが何か影響しているのかもしれません。

――成功の秘訣は生来の才能でしょうか。それとも鉄の鍛錬ですか?

努力することは大切だと思います。毎日練習することです。それも体系的にね。そうるすことでレパートリーを開拓し、新しい作品やスタイルを身につけることができます。演奏家として、ロマン派の音楽を受け入れるだけでなく、バッハのようなバロック音楽、あるいは印象派の音楽も演奏する必要があります。それからオルガンですね。私の場合はオルガンが第2のパッションなのですが、これは幼い頃の体験に基づいています。教会へ行って何だか巨大な楽器の音を聴いたとき、大変感激しました。その後、やはり自分の楽器はピアノだと悟ったのですが、実は今でも自分の村に帰ると――ポーランドの北西部にある人口22000人の小さな町で、ナクウォと言いますが――オルガンを聴いています。

――ピアニストになりたいと意識したのはいつでしたか?

ピアノを始めたのは5歳の時、それから、7歳の時にビドゴシチで学び始めました。この町の音楽学校は、ルービンシュタインという名前です。

――おそらく、今の状態に達するために、いろいろなことを犠牲になさっているのではないか、と想像します。ご自分の生活はノーマルだと思われますか?

はい、私はごく普通の生活をおくっています。ピアノを弾かなければならないことで不幸だったことは一度もありません。全く逆ですね。子供の頃から、ピアノこそ私をより快適にしてくれました。幼なじみとの交友も保っていますが、私にとっての幸せは、ピアノがもたらしてくれるものです。

――ツィメルマン、ルービンシュタイン、パデレフスキ。なぜポーランドは、これほど優れた演奏家を輩出するのでしょう?

それはお答えできませんね。ピアノに加えて、個々の活動も異なるでしょうし。また、ポーランド人じゃなくても、美しいショパンを弾く偉大な演奏家は大勢います。マウリツィオ・ポリーニとか、マルタ・アルゲリッチとか。

――ブレハッチさんは同郷のクリスティアン・ツィメルマンの足跡をたどっているように感じられます。彼が1975年のショパンコンクールで優勝して以降、ポーランド人の優勝者は出ませんでした。そして1985年に彼もキジアーナ音楽院の国際賞を受賞しました。ツィメルマンとの共通点を感じられますか?

ツィメルマンは私の好きな演奏家の一人ですし、私より以前にコンクールで優勝した最後のポーランド人です。彼とは良い関係を保っています。私が優勝した時、彼はお祝いの手紙をくださって、支援を申し出てくれました。ちょうど、いろいろなエージェントやメディアからコンタクトがあり、この新世界をどう渡っていけばいいのか途方にくれていた時でした。自分の経験を話してくれました。バーゼルの自宅に招待してくれたこともあります。5日間一緒に演奏してすごしましたが、貴重な経験になりました。今も交流を保っています。

――今日はサン・セバスチアンでのプレミアです。シマノフスキ、ドビュッシー、ショパン、ということですが、なぜこのプログラムになさったのですか?

今回2人のポーランド人と1人のフランス人の作曲家を選びましたが、私は3人の間の様々な関係を示したいのです。シマノフスキはショパンほど知名度はありませんが、彼の音楽が伝える多様な感情や和声は、非常に面白いのです。一方でドビュッシーのような印象主義的な側面もあります。私は演奏会で、ドビュッシーとシマノフスキとの間にある連続性、またシマノフスキとショパンとの間の連続性を明らかにしたいと考えています。

――ブレハッチさんはショパン音楽の模範的演奏家となられましたし、生誕記念ということもあり、ショパンをプログラムに入れるのは義務に近いものがありますね。

確かにそうですね。いつも演奏会では後半にショパンを、前半に他のいろいろな作曲家の作品を持ってくるようにしています。また、聴衆も私からショパンを連想し、ショパンを弾いてほしいと願っています。

――あなたの演奏は、若さのエネルギーや熱意と、年齢からはあり得ないほどの高い成熟度が組み合わされている、と言われています。こうした称賛の言葉を聞いて、どう思いますか。批評に影響されることはありますか?

本当に重要なのは、聴衆が私の演奏を聞いて満たされることです。実際、批評で書かれることよりも、今勉強している哲学ですね、具体的にはインガルデンの美学なのですが、こちらの方が、私にはずっと参考になります。美学の探究によって、異なった解釈や新しい側面を開拓したり、音楽のアイデンティティを追求したりする助けとなっています。

――リサイタルを開く前に、準備で特別に注意なさっていることはありますか?

練習することと、ホールの音響をきちんと理解することです。調律師と協力して、ピアノの音調とホールの音響が調和するように努めます。あらゆる要素を組み合わせて、最善の結果が生み出されるようにしています。

――まだ25歳。クラッシック以外を聴くことはありますか。コンサートに行ったりしますか?

車で移動するときラジオを聞くことはありますが、あまり頻繁ではないですね。普段聴くのはクラッシック音楽だけです。そうですね、コンサートも行きますよ。さきほど話に出たツィメルマンとか、ザルツブルグではポリーニの演奏会に行きました。4年前東京でゲルギエフの指揮するオペラを見たこともあります。演奏旅行が多いので、それ以上時間はあまりとれないですね。あ、自分のコンサートは必ず行きますよ。(笑)

――何か趣味をお持ちですか?
音楽が私の人生で最も大切なものですが、哲学にも興味があります。あとは、私の生活はいたって普通です。テレビを見て、映画に行って、本を読んで。車の運転が好きで、ヨーロッパで演奏するときは家族を同伴しますが、父と私が交代で運転します。今回もサン・セバスチアンには両親、妹と一緒に来ました。

――どのような将来計画をお持ちですか?

演奏のクオリティを、技術面でも音楽性の面でも上げていきたいですね。新しいレパートリーに取り組むたびに成長しています。聴衆のために演奏し、独自の音響を持つ新しいホールを知ることも大切にしたいです。スケジュールは2012年までたくさんのリクエストでいっぱいになっています。

――それでも、年間の演奏会の数は抑えていますね。なぜですか?

年間の演奏は、ソロリサイタルとコンチェルトを合わせて40回まで、と決めています。私にとってはこれが上限です。勉強や、あたらしいプログラムを開拓するための時間を確保する必要があるからです。

――今後の課題は何ですか?

私の夢は、世界で聴衆のために演奏することでした。ショパンコンクールの優勝以来、この夢は実現しました。今後は、新しいレパートリーを開拓していきたいですが、ドイツ・グラモフォンとの契約が確かに助けになっています。そして、何よりも、音楽と、仕事と人生を楽しみたいと思います。
(インタビューEnd)

*************************************
8月27日にアップしたYoutubeでのブレハッチの発言内容はは、このインタビューと昨日のインタビューで、ほぼ、カバーされています♪

★このアーチストのニュースやインタビューを紹介するうえで、私が注意しているのが、「召使いの人物評」にならないようにすることです。日本語化するプロセスでの語彙の選び方とかで、どうしても私のフィルターがかかってしまうのですが、私はタダの人、対象となるアーチストは歴史をつくっていく天才です。

歴史上の英雄たちを書き続けている塩野七生さんが、タダの人でしかない召使の眼から見れば、タダの人でない英雄もタダの人にしか見えない、ということを書いておられました。

「これは、歴史を書く私がつねに肝に銘じていることである。なぜなら私もタダの人であって、その私に歴史上の人物達を引き寄せて判断し書いたのでは、召使いの人物評になってしまう。・・・それで私のやり方だが、人物を私に引き寄せるのでなく、私がその人物のところに行くことにした。・・・」

歴史上の人物のところへ行けるのは、塩野さんのように博識で深い洞察力を持つ、特別な人だけでしょう。

私も、しかし、タダの人なりに、できるだけアーチストの発言はバイヤスがかからないように、決して引き寄せない(引き下げない)よう、気をつかっています。インタビューを日本語にするときは、(不可能と知りつつ)インタビューを受けている側のシチュエーションをじーっと想像して、一挙に書きます。拙速ですが、余分な考えは入れないようにします。これまで一人称を「僕」にしていたのを、今回「私」にしたのは、最近のYouTubeでの彼の雰囲気を見て、「僕」と訳したがるのは私というタダの人の、こうあってほしいという小さな趣味かもしれないと思ったからです。


*************************************
このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。