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2010年7月31日土曜日

ブレハッチがドイツのレコード批評家賞を受賞

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以前、英語ブログの記事(6月8日)で、ラファウ・ブレハッチのCD「ショパンピアノ協奏曲」がドイツレコード批評家賞を受賞、というニュースをアップしました。

6月16日付けのKlassikakzente.deにも受賞のニュースが掲載されていましたので、ご紹介します。


ラファウ・ブレハッチが今年のレコード批評家賞を受賞
ポーランドのピアニスト、ラファウ・ブレハッチが、栄えあるドイツレコード批評家賞のコンチェルト部門を受賞する。ショパンの2つのコンチェルト(ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団、指揮:イェジー・セムコフ)が対象。

審査員による授賞理由は次のとおり。
「ブレハッチは指揮者セムコフの適切な支援を受け、完ぺきなテクニークと若さのエネルギーで演奏した。それ以上に、創造力がこの若い演奏家には備わっている。彼の均衡のとれたルバートは美しい旋律を自制的な魔法で歌わせ、ショパン音楽を抗えないほど魅力的にする「甘美な深淵」(ハイネ)へと、私たちを沈めるのだ。」



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↑ハイネのショパン評より:
「・・・・ショパンは天才的な音楽の詩人である。彼こそはピアノのラファエルである。」

「・・・ショパンの傍にいると私は巨匠とされている演奏もすっかり忘れ、その音楽の甘美な深淵に、霊妙にして底深い作品のもたらす、痛みにも似た歓喜にひたすらこの身を沈めて行くばかりだ。ショパンは音楽の偉大なる詩人であり、天才的芸術家であって、モーツアルト、ベートーヴェン、ロッシーニ、ベルリオーズ等と並び称されてしかるべき人物なのである。・・・」

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筆者は6月中チェックする時間がとれませんでしたが、KlassikAkzenteはブレハッチの活動の本拠地ドイツだけあり、ドイツ・グラモフォン、ユニバーサル、ECM、DECCAのプロモ・マガジンとして、質の高い情報を提供しており、重宝しています。

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このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。




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2010年7月30日金曜日

UMS: ミシガン州の大学音楽協会がブレハッチをセレクト

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UMS: University Music Societyというミシガン州の大学の音楽協会が、7月29日付けの ブログに、来シーズンの演奏会のセレクトとして、ラファウ・ブレハッチを筆頭にあげました。
UMSは来年2月のブレハッチのアメリカ公演のうち、ミシガン州での2つをオーガナイズします。
2月11日のリサイタル
2月13日の演奏会

(ブレハッチ部分の引用です。)
UMSのスタッフによるセレクト:ピアニストのラファウ・ブレハッチを選んだのは、マーケティング・企業パートナーシップ担当マネージャーのスージー・クレーグ。
ステファニー・ノーマン:マーケティングコーディネータとの対談。

スージー:比較的若いアーチストだけど、ラファウ・ブレハッチはすでに世界のクラッシック音楽のコミュニティではライジング・スターとしての地位を確立しているわ。まだ25歳だというのに、どうやって世界中の音楽コミュニティでこれほど成功できたのかしら。

ステファニー:彼はいくつかのピアノコンクールで優勝してきたけど、ショパンコンクールで優勝したときは信じられないほどの機会に恵まれたのよ。ゴールドメダルだけじゃなく、2005年の副賞を全部とったことで、チャンスのドアが開かれたの。例えば、モスクワのチャイコフスキーホールでヴァレリー・ゲルギエフのマリインスキー管弦楽団と共演したし、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ロンドンのウィグモアホール、ブリュッセルのパレデボザールでリサイタルを開くことができたわ。その上、ドイツ・グラモフォンとの5年契約にも結びついて、3枚のアルバムを出しているのだけど、中でもショパンの前奏曲集は、私が知る限り、最高のレコーディングだと思う。

スージー:彼の演奏のどんな「趣」が、彼をとても印象的な才能として際立たせるのかしら。

ステファニー:私が強く感じたのはラファウがすごく成熟した音楽性を備えていることよ。技術的な能力というのは、いろんな意味で簡単な部分だと思う。でも、各フレーズを完ぺきなバランスとタイミングで紡ぎ、自由度は抑制しつつ痛いほどの美しさを引き出し、信じられないほど自然の法則に則した成果をつくっていく・・・これは本当に卓越した人だけができる技よ。多くのアーチストは何年頑張っても、彼ほどは達成できないと思う。

スージー:アナーバーでの彼の演奏で一番期待しているのは何かしら?

ステファニー: ショパンは私が一番好きなピアノの作曲家のひとりなのだけど、あこがれや望郷の念や悲しみで満ちたロマンティックなショパンの作品を、本物のアーチストが演奏するのが聴けること。とっても感動的な体験になると思うわ。


ラファウ・ブレハッチのミシガンでのリサイタル・デビュー(2008年)

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2010年7月29日木曜日

ラファウ・ブレハッチの、ショパン、バッハの演奏が聴けます (ウェブラジオ)


アメリカの公共ラジオ放送パーフォーマンス・トゥデイで、7月27日、ラファウ・ブレハッチの演奏が放送されました。(ホスト:フレッド・チャイルド)
番組は今後約1週間聴くことができます。


 HOUR 2 Listenをクリックしてください。

ラファウ・ブレハッチの演奏は:
ショパン前奏曲op.45(CDより) @1:20
バッハ、パルティータ第1番(5月14日、シュベツィンゲン音楽祭でのリサイタルより) @46:10

(Courtesy: Roman Frackowski)

シュベツィンゲン音楽祭の会場ロココ劇場の天井画
当地を訪れた14歳のモーツアルト

フレッド・チャイルドがたびたびラファウ・ブレハッチの曲を、特にバッハを番組で取り上げてくれて、とてもうれしく思っています。お礼メールを出したところ、「ラファウの新しいウェブサイトをありがとう!」と返事をくださいました。

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ブレハッチと彼のスタインウェイ-オーストリアでのインタビュー (2007年秋)(2)

English

「私のアーカイブ」から;
オーストリアのスタインウェイの雑誌Klavier の2008年4月号に掲載された、ラファウ・ブレハッチのインタビュー(1)からの続きです。インタビューは2007年11月、ウィーンのコンツェルトハウスでのデビューリサイタルの翌日に行われたようです。(1)では、2006年の春に自分のスタインウェイをハンブルグで選んだ時のエピソードも語っていました。

インタビューは4ページからです。2つクリックしてください。

--あなたはポーランドの人口2万人の町で生まれ、育ちました。そして突然東京の大きなステージに現れることになりました。この2年間、常にカルチャーショックを感じていたのではないですか?

実際はそうでもありません。新しい都市や新しい人びとに出会って新しい文化を経験して、面白いです。例えば、日本の文化は私たちヨーロッパの文化とは随分違います。といっても、ツアーの間はミーティングやインタビュー、リハーサル、演奏会と、スケジュールがいっぱいなので、街を見る時間はあまりないのですが。もちろん最初は、巨大なコンサートホールに慣れる必要がありました。でも僕は大勢の人たちのために演奏するのが好きです。人びとのための演奏は、いつも喜びを与えてくれるし、今、世界の舞台でそれが続けられて、幸せです。

--日本では特筆すべきことはありましたか?

例えば、食べ物が全然違うので、まず慣れなければなりません。最初、それがちょっと大変でした(笑)。僕は寿司とか生の魚を喜んで食べる方ではないので、最初はポーランドの食べ物が恋しかったです。今は寿司も食べますが、最初はつらかったです。もう一度日本を訪れた時、名古屋にポーランド料理のレストランを見つけました。日本にはイタリア料理もアメリカ風のレストランもありますから、今はそんなに悪くないですよ。.

--聴衆はコンサートの舞台で貪欲にニューフェースを求めます。より若くて、華やかで、誰よりも速く大きな音で演奏して、―そういうことが、長年、成功のレシピと考えられていました。そこへあなたが突然出現しました。派手なところは全くなく、とても控えめで、ポーランドの小さな町からどこからともなく現れて、マスコミも一般聴衆もあなたの演奏の自然な感じ、誠実さ、優雅さ、安っぽいショー的要素が皆無なところに夢中になっています。あなたは、マーケットの中で欠けているものを発見したのでしょうか?

わかりません。何といったらいいでしょう。一番大切なのは、作品の中に自然さを探すことでしょう。僕は特別なことをして聴衆にショックを与えたいというタイプの演奏家ではありません。音楽的に根拠のないヴィルトゥオーソ的要素を見せようとか、自分をアピールしたいとかいうことは望んでいません。そういうことは、僕のパーソナリティとは合い入れません。

もちろん、ヴィルトゥオーソが必要で、それを見せなければならない曲というのもあります。でも僕にとって、ヴィルトゥオーソとかテクニークというのは、作品を支配するようなものではありません。僕は作品から音楽そのもの取り出して、自分はそれに従おうとしています。僕の意見では、音楽で一番大切なのは、作品にこめられている感情(感動)**です。


ウィーンのスタインウェイハウスで、チーフエンジニアの
 Stefan Knüpfer他ジャーナリストの質問に答えるブレハッチ


"僕は特別なことをして聴衆にショックを与えたり、
自分を見せつけるようなタイプの演奏家ではありません。"


--ショパンコンクール以降、あなたは何人かの有名なアーチストと対比されていますが、そのことで影響されていますか。音楽的にこのような比較を避けることはできるのでしょうか?

僕はまだキャリアの始まりのところにいますし、今後アーチストとしての大きなチャレンジが待ち受けていることにも気づいています。ビッグ・アーチストと比較していただけるなら、それは僕にとって喜ばしいことです。ただ、僕のキャリア・パスや演奏は僕独自のものだ、ということもわかっているし、他の人の演奏に影響されない自分のレパートリーを運用し、作品に対する独自のビジョンを持つべきだと思っています。

音楽では、演奏家が独自性を保つことはとても大切です。もちろん、他のアーチストの経験を生かしてもいます。彼らの録音を聴いて、良いインスピレーションを得ることもありますし、自分の解釈の探究の参考にすることもあります。しかし、全てのアーチストは自分の道を行くべきだと僕は思っています。そうすることによってのみ、その演奏は聴衆にとっても自分にとっても、良いものになると信じています。
(インタビュー終わり)

**
ラファウ・ブレハッチは、音楽について語る時、よくfeelingsとemotionsという言葉を使います。どちらも感情なのですが、emotionsの方がより深い感じ、「感動」という日本語が近いのだと思いますが、悟性に近い部分の心の動きをさしているように思います。

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以下は、このインタビューの前日、ウィーンコンツェルトハウスでのデビューリサイタルに関するレビューの抜粋です。ラファウ・ブレハッチ公式ウェブサイトより。


若き詩人の如く
ピアノ界のニューフェース。ブレハッチが他の若手ピアニスト達と決定的に違うのは、彼の類まれなる音のセンスの良さ。珍しい指の使い方(unusual finger execution)に加えて、彼は最高レベルの音楽性を示す。技術的には全てがパーフェクト、これに加え、ブレハッチは各フレーズにおいて、抜きん出たピアノタッチの音の美しさを見せる。色彩のパレットを壮大に輝かせることで見事にに雰囲気の濃淡を表わしている。ガラスのような完璧さではなく、豊かで情緒あふれる音を実現している。
Oliver A. Lang, Kronen Zeitung(オーストリア最大の日刊紙), 2007年11月20日

ウィーン、ラファウ・ブレハッチに魅了される
ラファウ・ブレハッチがコンツェルトハウスでデビュー、彼の初CDに対する良い印象を証明した。彼はショパンを、ポーランド的に、フランスの香りなしに演奏する。確固としたリズムを保持しながら、洗練されたルバートでピアノにメロディを歌わせることができる。彼の技術は完璧だが、それ自体は彼の目標ではない。繊細なピアノからフォルテシモに至るまでのダイナミクスを、急な爆発なしに弾きわける。各小曲を明瞭に語りながら、内部に神秘を感じさせ、これが、このアーチストを比類なきものにしている。神秘性なく単に音を鳴らすような多くのピアニストは職人にすぎない。
Karl Loebl, Oesterreich(「日刊オーストリア」、最近発刊), 2007年11月20日

ポーランド人アーチストにとって、ショパンを弾くことはあまりにも近すぎ、同時に困難だ。ラファウ・ブレハッチにとっても、それは言うまでも無い。彼はショパンを氷の宮殿から開放した。彼は強い打鍵もできるのだが、彼のショパンは官能的で地に足がつき、自己確信にあふれ、かつ神秘的で心の琴線に触れる。無駄話はしないのに、多くのことを語ってくれる。ラファウ・ブレハッチは自分の技術を顕示せず、快活さと賢明な魂で、自国の音楽の神聖さを復活させた。
Kurier(オーストリアの大衆紙), 2007年11月20日

もっと読む(コンセルトヘボウでのリサイタルデビューのレビューも載っています(日本語)

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ラファウ・ブレハッチは今年の12月10日、ウィーンのコンツェルトハウスの大ホールで演奏(協奏曲)します。


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2010年7月26日月曜日

ブレハッチと彼のスタインウェイ -オーストリアでのインタビュー(2007年秋)(1)


「私のアーカイブ」から;
オーストリアのスタインウェイの雑誌Klavier の2008年4月号に掲載された、ラファウ・ブレハッチのインタビューです。インタビューは2007年11月、ウィーンのコンツェルトハウスでのデビューリサイタルの翌日に行われたようです。2006年の春に自分のスタインウェイをハンブルグで選んだ時のエピソードも語っています。

インタビューは4ページからです。2つクリックしてください。




自分の道を行くピアニスト

2005年のショパン国際ピアノコンクールは、20歳のポーランド人ラファウ・ブレハッチを、ポーランドの小さな町から世界の舞台へと飛翔させた。以来、マスコミは、彼の驚くほど自然で詩的な演奏を称賛してやまない。
インタビュー:Stefan Knüpfer, オーストリアスタインウェイのチーフ・エンジニア

--スタインウェイ・マガジン: ブレハッチさん、夕べのリサイタルで演奏はさておき、とても印象的だったのが、まったく咳がなかったこと、それから、観客が拍手している時、あなたはまるでポップ・スターのように写真を撮られていましたね。また、演奏後にポーランド大使館から贈られたフラワーアレンジメントは大変大きくて、男性2人でステージに運んできました。あなたの演奏会ではいつもこんなに特別のことが起こるのですか?

ブレハッチ: 正直なところ、昨日の聴衆のリアクションはとても嬉しいものでした。ウィーンでの初めてのリサイタルで、こんなに温かい歓迎を受けるとは思っていませんでした。ウィーンの聴衆は特別な聴衆だし、偉大なアーチストの多くはウィーンで演奏しています。実際、ウィーンの聴衆は、非常に音楽の聴き方が深いと感じました。とても微妙なダイナミクスのニュアンス、例えばピアノとピアニシモを弾き分けたとき、観客との相互作用がじゃまをする、というようなことは全くない、と感じることができました。本当に、特別の瞬間をともに過ごせたと思います。

先月アムステルダムで演奏したときも同様のリアクションを経験しました。コンサートの前半で既にスタンディングオベーションが起きたのです。こんなことは初めての経験で、おかげさまで各国でのデビューはこれまでのところとてもうまくいっています。

ウィーンコンツェルトハウスでのデビューリサイタルは、ポーランド政府・大使館と
ユニバーサルが主催。ウィーンに代表部を置く多くの国際機関も招待されました。


--今回はオールショパンプログラムでした。とても自然な演奏に感銘を受けました。あなたが何をする時も、それについて特別に考える必要はない、という感じですね。ショパンを演奏する際、どんなことに注意していらっしゃいますか?

うーん、むずかしい質問ですね(笑)。音楽作品に取り組むとき、自分にとって一番大切なのは、作曲家が私たちに残したものをできる限り誠実に反映するということです。要は、残してくれたものを変えないということです。一方、音楽作品を演奏する際、僕はできるだけ音と音の間にあるものを表現し、作曲家のスタイルを変えずに自分の解釈を生み出したいと思っています。

--ショパンについては、具体的にどんなところに魅かれますか?

ショパンの音楽は僕にとっては本当に特別で、ショパンの感情は常に自分に近いものだった、という感覚です。音楽に対する僕の直感が大きく働いていると思います。ある所与のフレーズはこんな音になるはずで、あるルバートはこんな風に弾きこんな形になるのであって、別な風にはならないのだと、いつもだいたい知っていた、という気がします。自分の中でそういう風に感じて、それを表現しようとしています。

(この後ブレハッチは2005年のコンクール以降生活が大きく変わり、世界中のエージェンシーから演奏会のオファーやアプローチがあり、2,3年後の演奏会の曲まで決めなくてはならなくなった状況、その際ツィメルマンからのアドバイスが非常に助けになった、という話をしました。詳細は省略します。)


突然、有名人に。インタビューに気持ちよく答えるブレハッチ。

"ショパンコンクール直後の新たな現実に慣れる必要がありました。"


--演奏会は年に40回まで、ということですが、ご自分でどの演奏会かを決めて計画できるのですか?

はい、今自分にできる最大限が40回ですね。間に休憩もとるようにしています。この頻度であれば、もっとも重要な音楽のマーケットで自分をきちんと表現できる、ということで、ドイツグラモフォンとも合意しています。

--一晩で、非常に多くの友人やアドバイザーが突如現れたのではないですか?

その通りです。まったく突然に、数百人の人びとが回りに集まってきて、それぞれが僕に違ったことをしてほしいと言いだしたのです。そこを通り抜けるのは容易ではありませんでしたが(笑)、今は全てが正常にもどっています。

(この後、ブレハッチは、コンクールの期間中、平静を保つために注意したこと~他の演奏を聴かなかったことなど、について言及。詳細は省略します。)

--ご自分の好きなグランドピアノが選べるくらいの資金を得られた、と何かで読みました。ハンブルグのスタインウェイでモデルBを選んだということですが、その楽器のどこに魅かれましたか?

選択肢としての楽器は9台ありました。検討したのはモデルBだけでした。自分の家の今楽器が置いてある部屋の状況でそのように考えました。9つの楽器はどれも良かったので、そこから選ぶのはむずかしかったです。最終的に選んだ楽器は、一番最初に弾いてみた楽器でした。すぐにとても好きになりました。その楽器のあと、他の楽器も弾いてみたのですが、心の中はずっと1台目のことが気になっていました。1,2時間ためしてみて、この楽器、ナンバー575336という楽器が、自分の部屋に持ち帰って一緒にいるべき楽器だと、ほとんど確信していました。その後は、異なった作品を弾いてみることで確認しようとしていました。どのレパートリーでも、その楽器はいい音が出ました。音のクオリティがとても良くてわくわくしました。とても温かい音色が出るグランドピアノなんです。もちろん、高音部で明るい(軽い)音色がでます。異なった音色を作る人もいると思います。しかし僕はここに魅せられました。実際、どの音域も--低音も中間部のオクターブも高音部も、この楽器では良い音がでます。特別なイントネーションをつけなくても、楽器自体が美しく発音してくれます。現在は、購入したときより、もっと良くなっていますよ。このピアノの世界に入り始めてから1年半たち、この楽器にとても集中して練習しています。楽器は以前よりも一層すばやく反応するようになっているので、いいことなのだと思います。

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最後の文章は
Aber das ist ja gut, weil er sich so schneller einspielen wird.
です。私が誤訳しているといけないので、原文も載せておきます。



(続く。)

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2010年7月23日金曜日

2005年2月のラファウ・ブレハッチ、秋のショパンコンクールに向けて (インタビュー)

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「私のアーカイブ」から。
2005年2月25日付けのPolitykaに掲載された、ラファウ・ブレハッチの談話です。ショパンコンクールの8カ月前、ちょうど国内のショパンコンクールに参加し、翌月にはデビューアルバムを録音する、というタイミングです。


「私はこんなことをしています」
ラファウ・ブレハッチ、国内ショパンコンクール優勝者


10月に予定されているショパン国際コンクールの準備にあてる時間が長くなりました。できるだけ練習の時間をとっていますが、統計的には1日7時間ほどでしょうか。でも朝から晩まで漫然と弾くのではなく、賢く時間をマネージするようにしています。国内のショパンコンクールは、より「大きな」コンクールのリハーサルのようなものですが、それに参加することで、競争というストレスのかかった状況で、プログラムを検証することができました(秋のコンクールと同じ曲を弾かなくてはなりません)。

ビドゴシチのポメラニアン・フィルハーモニック・ホール

コンクールはすでにポーランドや他の国で参加経験がありますし、これまでのところ僕にとって良い結果ばかりでした。ただ、一人の作曲家のみの作品を弾く、というコンクールは経験がありません。ショパンの演奏は難しいです。特にコンクールのプログラムは全部で3時間近くになりますから。従って、力の配分の仕方を理解しておく必要がありますが、そういう意味で国内のコンクールは参考になりました。また、オーケストラと一緒に演奏できたのも良かったです。オケとの演奏は初めてではありませんでしたが、回数を重ねるほど良くなりますから。でも、僕はショパンだけに取り組んでいるわけではありません。3月には、アコードから出る初めてのCDを、ビドゴシチのポメラニアン・フィルハーモニック・ホールのオーディトリウムで録音します。ドビュッシーやリストの曲になります。ですから、最初からショパン弾きとして分類されるようなことはないと期待しています。また、他の作曲家の曲を演奏することで、ショパンの解釈にプラスの影響がある、とも思っています。CDのリリースは、秋の、ちょうどコンクールの前頃になります。

ピアノを弾いていないときは、音楽を聴いてすごすのが好きです。ピアノだけでなく、管弦楽曲などを聴きます。他にも大好きなことが。。。オルガン音楽です。演奏会を開くほどではありませんが、時間と機会があれば教会でオルガンを弾いています。なによりもバッハですね。
(以上記事の引用)

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ワルシャワの王宮での
ラファウ・ブレハッチ
2005年6月30日


「私のアーカイブ」として、今手元にあるのが、
ゲルギエフと共演したモスクワの演奏会レビュー(06年5月)、
トゥールーズ管と共演した演奏会レビュー(07年10月)、
チューリッヒでの演奏会レビュー(08年3月)、
ウィーンのスタインウェイとのインタビュー(08年11月)、
ドイツでのインタビュー(09年秋)などなど。

友人に、「どれが一番興味ある?」ときいてみたところ、
「全部。」

。。。時間を見つけて、できるだけカバーできれば、と思っています。



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2010年7月21日水曜日

2004年、モロッコ国際ピアノコンクールでのラファウ・ブレハッチ (レビュー)

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「私のアーカイブ」より
2004年3月16日付けのMaghress.comが、第4回モロッコ国際ピアノコンクールのファイナルの様子を伝えています。前日15日の同紙の記事で、ファイナルの順位等が既に発表されています。

2004年3月16日付けMaghress.com
3月15日付け同紙による、本選結果です。

1位 ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)
2位 ダヴィデ・フランチェスケッティ(イタリア)
3位 セルゲイ・サロフ(ウクライナ)
聴衆賞 アヴァン・ユウ(カナダ)


(3月16日付け記事より引用)
第4回モロッコ国際ピアノコンクールの本選が3月13日土曜日、ラバドのムハンマド5世劇場で開かれた。一言でいうと、厳しい戦いのフィナーレ。審査員はポーランド人ラファウ・ブレハッチを第1位に選んだ。土曜日の夜、ラバドのムハンマド5世劇場は若者も、めずらしく中高年も、多くが集った。
(略)
4人のファイナリストは、近年経験・プロフェッショナリズム・信頼を重ねてきたモロッコ国立管弦楽団と共演した。また、近年数が増え、知識も増しているモロッコのクラッシック音楽ファンの前で演奏することになった。非常に厳しい試練をさらに過熱したのが、2つの協奏曲。永遠の輝きを放つラフマニノフと彼のコンチェルト第2番は、深く繊細なショパンの第1番より有利に見えた。1番手に、ショパンが18歳の時作曲した作品を演奏したのは、同い年のポーランド人、ラファウ・ブレハッチ。澄んだ平和な響き。彼は曲と同じくらい穏やかにメランコリーに、このロマンスを静かに演奏した。

伴奏はミュートをつけたように静まり、バイオリンの弦の音も抑えられた。
音色や音の密度が、ダイナミクスよりも重視された、セルゲイ・ラフマニノフの2番とは対照的だった。

容赦ないほどのヴィルトゥオーソ的、外向きな演奏。ウクライナのセルゲイ・サロフ(21)は、コンブリオの、非常に興奮させる演奏をした。ピアノを支配しようとする意志、巨匠らしい姿勢を出そうとの感覚と、結びついていた。その後、中国系カナダ人のアヴァン・ユウ(ショパン)、ダヴィデ・フランチェスケッティ(ラフマニノフ)と演奏は続いた。フランチェスケッティが、山岡優子氏が委員長をつとめる審査委員会にアピールでき、2位を獲得する一方、アヴァン・ユウは聴衆を魅了し、コンクールの魅力や独自性を増すために設けられた、聴衆賞を獲得した。

ウクライナ人(第3位)の興奮性や体格の良さは、ポーランド人の静かな才能に屈する結果となった。ブレハッチは、偉大なショパンと祖国だけでなく、感受性も共有している。こうして彼がことしのコンクールの一位と決まった。今回はオーケストラもよい仕事をした。技術も進歩しているし、夜の時間帯4時間以上にわたって、4回の演奏をし、午前中には4回のリハーサルも行った。コンクールとしての競争に加え、モロッコの若者からピアノの有望な才能を発見し、その認識を高めるという機会も、芸術ディレクターのマリアン・リビツキー氏によって与えられた。

またモロッコ管弦楽団のプレジデントFarid Bensaidが委員長をつとめる組織委員会は、この度スペインで起きた事件にかんがみ、事件で傷ついたスペインの人びとにこのイベントを捧げ、弔意を表す機会を得た。




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2010年7月16日金曜日

ラファウ・ブレハッチ―ピアノの象徴、仮想ショパンの肖像―リサイタル・レビュー(イタリア)

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7月13日、ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院の第27回国際賞を受賞した、とお伝えしていましたが、現地のメディアCorriere di Sienaが、15日付けの記事で、授賞式の様子と、記念リサイタルのレビューを掲載しました。


ラファウ・ブレハッチ ―ピアノの象徴
(注:原語ではピアノのidolo=崇拝の対象、神、という単語が使われています。)

メルセデス・ベンツの支援による第27回目の賞、
受賞した仮想ショパンに、大喝采が。

長年に亘りキジアーナ音楽院国際賞を受賞してきた偉大なアーチストから成るネックレスに、あらたな真珠が加わった。その名はラファウ・ブレハッチ、25歳のポーランド人ピアニスト。ロッツィ劇場で銀の彫像と多額のユーロを受け取り、初リサイタルを行った。


近年、この国際賞は、自動車メーカーメルセデス・ベンツの寛容な支援を受けている。今回、関連イベントの責任者であるMarco Ruizが授賞側として参加、あいさつの中で、同社の支援はアートや文化との建設的な関与であると説明した。

今回のアーチストはまだ若いが、際立って優秀であり、世界の多くの場でコンサートを開き、数多くの賞を受賞し、毎回、極めて価値ある演奏、との評価を残し続けている。

シエナにて彼はピアノの象徴(注)としての本質を発揮、あたかも仮想ショパンの肖像のようであった。彼は自分の内部にショパンを感じると言い、ずっとショパンを敬愛してきた。常に神秘的魅力を感じるこの天才の音楽に、いかにしてかかわってきたかを、私たちに語ってくれた。

賞を授与したのは、キジアーナ音楽院の芸術ディレクターAldo Bennici、審査員のひとりでもある。授与に先んじて、キジアーナ学院の学長Gabriel Manciniがあいさつ、同学院の報道室の責任者Guido Burchiが授賞の理由を説明した。


そしていよいよ受賞者のコンサート。ブレハッチの芸術的クオリティが花を咲かせるのが見えた:バッハで幹ができ、ドビュッシーで芽が出て、シマノフスキで花弁が作られ、ショパンで美しい響きを持った大きな花が開いた。

年齢やキャリア的には若いが、彼は聴き手を称賛させるような特別の演奏家のタイプに属しており、よく耕された音楽的知性によって自分自身を表現し聴き手を感動させることができる。

ポロネーズ作品26では、哀しい感情が支配したが、彼は決して生気を欠くことはなく、卓越したタッチによってこの作品の解釈を明瞭にした。

多様な特徴を抱合する4つのマズルカ作品41を、格調の高い演奏者は十分に語り、聴衆はこめられた様々な感情を余すことなく感じ取ることができた。これは彼の「絵」が持つ効果的な彩色によるところも大きい。ピアノから次第にクレッシェンドし輝きを放ち、フォルテからディミヌエンドで少しずつ音を消していって、暗示的な終わりへと向かう、その色使いの妙だ。

そして、バラード作品23を、聴衆への温かい挨拶の抱擁のように、彼は弾いた。彼の信じがたい大胆さの例。音楽劇を劇的に語り、終盤のプレスト・コン・フォコにて聴衆を熱狂させた。

 Attilio Botarelli

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ラファウ・ブレハッチに関するレビュー記事で、2005年のショパンコンクールの優勝者、と書いてない記事を見たのは、私はこれが初めてです。わかりきったことは書かないのか、時は流れる、ということでしょうか。

今回のリサイタル、シマノフスキと後半のショパンの曲は、正式な演奏会では初めての演奏かと思います。今後夏の小規模なフェスティバルでも演奏し、ショパンについては10月の来日時に日本で本格的なお披露目となります。前回聴けなかったバラードは、特に楽しみにしております。



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2010年7月15日木曜日

シエナのある暑い一日―ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院から国際賞を受賞

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7月13日、ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院から国際賞を受賞しました。

イタリアのメディアによれば、最近の暑さのため、授賞式および記念リサイタルは、当初予定されていたPalazzo Pubblico(プッブリコ宮殿:市庁舎)のSala del Mappamondo (世界地図の間)から、Teatro dei Rozzi(ロッツィ劇場)に変更されました。
時間や、演奏プログラムに変更はありません。

(プログラム)
バッハ    イタリア協奏曲. BWV 971
ドビュッシー 版画
シマノフスキ プレリュードとフーガ 嬰ハ短調
ショパン   ポロネーズ 嬰ハ短調 作品26-1
マズルカ 作品41
バラード1番 ト短調 作品23

聴衆はごく限られた人々約100名でしたが、熱意を持って受け止められ、ブレハッチはアンコール2曲で応えたそうです。
リサイタルの後、プッブリコ宮殿の中庭でレセプションが行われました。




Platea e palchi del Teatro dei Rozzi

Teatro dei Rozzi(ロッツィ劇場)

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このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。
このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。

2010年7月14日水曜日

ブログPreludia日本語版へようこそ

ブログPreludia日本語版へようこそいらっしゃいました。
こちらは、英語ブログPreludiaの日本語版です。

英語のサイトは630日にリニューアル
英語ブログPreludiaでは、ポーランド人ピアニスト、ラファウ・ブレハッチの、主に海外での最近のニュース記事を載せています。2008年6月からブログを始め、2010年1月にウェブサイトも作成し、6月30日にウェブサイト全体をリニューアル・オープンしました。リニューアルサイトは、まだラファウ・ブレハッチの音楽をあまり聴いたことがない方に、彼の音楽とパーソナリティを紹介する、というコンセプトでできています。もしこのアーチストに興味を持ったなら、ブログの最新記事もご覧ください、という形です。こうしたサイトを作成するきっかけをくださった、通訳仲間やライターの方々・アメリカの友人、常に広い観点からの洞察をくれる夫・日頃からニュース収集に協力してくださっている各国のファンの方々への感謝の気持ちを、リニューアル最初のブログ記事で書きました。


日本語サイトは英語サイトのミラーに
英語サイトPreludiaで最もアクセスの多い国はドイツです。意外なことに、ポーランドは2番目。国際語とは言え、まとまった文章を英語で読む、というのは大変なところがあるようです。日本人の方には日本語で・・・実行できればいいのですが、限られた時間では十分手が回りませんでした。しかし、英語ブログで展開されている状態いろんな国のファンがラファウ・ブレハッチの他国での活躍を知って喜んでくださる、そのことを、同僚のぺこちゃんにある日話しました。 

「英語って、本当に世界中に通じるのね。仕事でいつもやってることなのに、仕事じゃないところで初めて実感した。」
「でも、それこそ本当の通訳というものなんじゃないの?」 

そもそも私が今の職業を選んだのは、「自分ができる技術で、他の人の役に立ちたい。」という、ごく素朴な思いでした。 

・・というような原点回帰もちょっとありまして、考えて、日本語も頑張ってみることにしました。 

日本語では、以前「きりんの一期一会」というブログで、ブレハッチ関連の記事をときどき書いていましたが、今後はPreludiaというネーミングで統一します。英語版と同一の内容をアップできれば理想的ですが、仕事を持つ個人が行う作業ゆえ、現実的にはなかなか追いつかないかもしれません。 


また、ウェブサイト全体のデザインについて、多忙な活動の中、とても素敵なデザインを考えてくださった、 and.co.,ltd のデザイナー町田美紀さんと彼女のスタッフへの感謝、そして、彼女の紹介者である、編集・現代アートのプロデュースを長年手がけてきた上沢かおりさんにも、心からの感謝させていただきました。

アーチストの今を正確に伝えたい
アーチストのニュースが日本のメディアで紹介されるのは、アルバムのリリースや来日といったイベントがあるときに限られがちです。しかし、アーチストは日々精進し、世界中で演奏活動を続け、常に進化しています。ラファウ・ブレハッチの演奏はこの数年の多様なステージ経験によって深みを増し、ますます独自性と自発性をもつようになっていると感じます。アーチストのそんな軌跡を感じ取っていただけるよう、評価記事やインタビューは適時正確に伝えられたら、と思います。 

ウェブサイトにどんな情報を載せるのか、ということについては、他のアーチストの例で、やはりファンの方が作っておられる非公式サイトも参考にさせていただきました。ポゴレリチ(日本語)やルガンスキー(英語・ロシア語)、プレトニョフ(英語・日本語・中国語)など、自分の好きなアーチストのためにこつこつと長年に亘って地道にデータを積み重ねていらっしゃるファンの態度に感銘を受けました。

日本語サイトの再開に際し、以前ブログを読んでくださっていた、ラファウ・ブレハッチのファンの方々からの、サイト是非始めてくださいね、待っています、という言葉にも肩を押されました。ありがとうございました。 

なお、このウェブサイトに引用している画像・文章等は、著作権を有する所有者に属するものがあります。私は、インタビューやレビュー、画像等の記事をこのサイトに引用・掲載する場合は、記事の出版元に必ず連絡するようにしています(今年の5月以降)。このサイトwww.blechaczinfo.com独自の著作物を引用なさる場合は、事前にサイト管理人にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。不行き届きな点がありましたら、ご教示いただければ幸いです。 

いろいろなご意見など、コメントやメール、お待ちしています。
(ニュースも!教えてください。)

2010714
Akiko Ichikura

2010年7月6日火曜日

ラファウ・ブレハッチ、7月13日に、キジアーナ音楽院国際賞を受賞

(English)
ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院から国際賞を受賞、とのニュースが、4月末、イタリアの複数のメディアで報じられました。7月に入り、再度同じ内容のニュースが報じられています。

今回ニュースをアップしている、イタリアのメディア

一番下に、「2010年はラファウ・ブレハッチが受賞」とあります。





(プレス報道の内容:各社、同じ内容です。)
7月13日、イタリアシエナのPalazzo Pubblico(プッブリコ宮殿:市庁舎)のSala del Mappamondo (世界地図の間)にて、ピアニストのラファウ・ブレハッチが今年のキジアーナ音楽院国際賞を受賞する。同賞は今年27回目となり、2009年以降はメルセデス・ベンツ社がスポンサーとなっている。この賞は、学院の創設者であるGuido Chigi Saracini卿の文化に対するコミットメントに基づき、キジアーナ学院の友人であるDr. Rolf Beckerの支援によって設けられ、その後メルセデス・ベンツがその意志を引き継ぐ形で、若手の既に確立したピアノとヴァイオリンの演奏家に贈られる。審査は各国の音楽評論家および同学院のアート・ディレクターが行う。


ブレハッチはポーランド人で1985年生まれ。第15回ショパン国際ピアノコンクールで審査員全員一致で優勝、全ての副賞も受賞した: ポーランドラジオよりマズルカ賞、ポーランドショパン協会よりポロネーズ賞、最高の協奏曲の演奏へ贈られるワルシャワ国立管弦楽団賞。2006年、彼はドイツ・グラモフォンと3枚のアルバムに関する5年間の独占契約を結ぶ。2007年にリリースされた最初のCD「ショパン前奏曲集」は、プラチナ・ディスクを獲得。
(以上)



Palazzo Pubblico



すでに演奏家とし確立している若手ピアニスト、バイオリニストに与えられる賞 で、7月13日、シエナのPalazzo Pubblico にて受賞とのこと。歴代の受賞者と審査員を同学院のウェブサイトからコピーしました。(歴代受賞者の受賞した年を見ると、相当の実績が求められているようです。)2009年からメルセデス・ベンツが後援しているとのことですが、07,08年に受賞者がいないのは、予算的制約があったのでしょうか?その間隙があるので、ピアニストとしては、06年のポール・ルイス以来4年ぶりの受賞になります。

受賞記念のリサイタルも、シエナ音楽週間の一部として予定されています。旧シーズンと来シーズンの曲を組み合わせたようなプログラムになっています。シマノフスキの新曲、いよいよという感じ。

こちらは、歴代受賞者のリストです。
Laureates of Accademia Musicale Chigiana International Prize so far are as follows:

バイオリン
The violinists 
Gidon Kremer (1982), Shlomo Mintz (1984), Anne-Sophie Mutter (1986), Viktoria Mullova (1988), Frank Peter Zimmermann (1990), Gil Shaham (1992), Maxim Vengerov (1995), Julian Rachlin (2000), Hilary Hahn (2002) Sarah Chang (2005), Lisa Batiashvili(2009)

ピアノ
The pianists 
Peter Serkin (1983), Krystian Zimerman (1985), Andras Schiff (1987), Andrej Gavrilov (1989), Evgeny Kissin (1991), Andrea Lucchesini (1994), Lilya Zilberstein (1998), Leif Ove Andsnes (2001), Arcadi Volodos (2003), Paul Lewis (2006), 

指揮者
The orchestral conductor 
Esa-Pekka Salonen (1993), the Hagen Quartet (1996) and the Artemis Quartet (2004), 

ビオラ・チェロ
The violist Tabea Zimmermann (1997) 
The violoncellist Matt Haimowitz (1999). 


こちらが審査員リストです。
(The Jury)
Enrico Girardi (Il Corriere della Sera, Milan), Andrew Clements (The Guardian, London), Peter Hagmann (Neue Zürcher Zeitung, Zurich), Julia Spinola (Frankfurter allgemeine Zeitung, Frankfurt), and Artistic Director of Accademia Chigiana.

7月13日の記念演奏会の記事と、プログラムです。
 Blechacz will give a recital on the same day, as a part of Settimana Musicale Senese: Music Week in Siena
(from Accademia Musicale Chigiana website)
 



チケットサイトです。
プログラムサイトです。

(Program)
J.S. Bach Italian Concerto in F maj. BWV 971
Debussy Estampes
Szymanowski Prelude and Fuga in C-sharp min.
Chopin Polonaise in C-sharp min. op. 26 no. 1 / Four Mazurkas op. 41 / Ballade in G min. op. 23 no. 1





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2010年7月3日土曜日

海外のラファウ・ブレハッチのファンの方々からのメッセージ

新しい英語サイトPreludiaをオープンした日(630日)にいただいたお祝いメールです。

「このウェブサイトはとてもおもしろくて、すごく素敵にできてます!」(ポーランド1)

「私がラファウの音楽に興味を持ち始めてから、友達も大勢、ラファウの音楽を聴くようになりました。このブログを見せたらみんな気に言ってくれたわ。すごいって誉めてたわよ。こんなブログをありがとう。世界中の人がラファウの音楽の情報が読めるんだから、うれしいわ。」(ポーランド2)

「ラファウ・ブレハッチのためのパーフェクトな新サイト、心からおめでとう。プロフェッショナルで見栄えもいいしアートもあるし、かっこいい雰囲気だよ。ラファウのキャリアプロモーションにきっと役立つよ。」(オランダ)

「ナチュラルでいい味だしてます。全体的に内容もスッキリしてて、読み手にとってもわかりやすく、やさしい雰囲気が漂ってます。」(米国1)

どうもありがとうございます。
それで、ふと思い出した、最近いただいたラファウ・ブレハッチの演奏についてのメールもアップしました。



「ポーランド人はみなラファウが大好き。私もCDを2枚持っています。あなたと同じで私も彼の音楽を愛していて、なぜこんなに魅かれるのか考えました。あなたのおかげで随分わかった気がします。彼の精神や人格なんです。彼の神への献身、謙虚さ、思慮深さ、慎み深さ、ショパンとポーランドへの愛、聴衆へ最高のものを届けようとする熱意。最近の演奏家には、ちょっと傲慢でひけらかすような人もいます。ラファウのノーブルで純粋な人柄は群を抜いています。このまま謙虚でいてほしいし、毎日どんどん成長していってほしい。彼は本当に、神様からの贈り物です。
あなたのウェブサイトを読むと、ラファウは世界にショパン音楽を届ける使命を持って生れてきたのだと考えざるをえません。本物のショパンを、です。ラファウが育った環境は彼にとって完ぺきだと思います。素晴らしいパイプオルガンのある敬虔な教会、信仰深く、純粋で、控えめで、考え深く知的なポーランドの人びと、インスピレーションをくれるポーランドの自然、愛すべき家族、愛すべき先生方、そして、私たちの敬愛する、ヨハネ・パウロ2世。」(韓国)

「ラファウ・ブレハッチの演奏は本当に繊細で、高潔さ・明瞭さ・フォルムと表現との美しいバランスで満ち満ちています。いつの日か、オルガンでバッハを録音してくれたらどんなにいいでしょう。本当に最高だと思います。」(米国2)

「あなたのブログとても気に入っています。「私たちの才能ある音楽家」がいつも気になっている、そんな私たちの居心地のいい家みたい。私もラファウと彼の音楽が好きな人たちと親しくなりたい。私もピアノを弾くので、彼がこの楽器や世界にもたらしてくれる事柄を、心から尊敬します。私たちのアーチストをプロモーションするために、あなたが常に頑張っていることも、感謝します。」(中国)