Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

Blog

2010年4月30日金曜日

ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院から国際賞を受賞

(English)
ラファウ・ブレハッチが、イタリアのキジアーナ音楽院から国際賞を受賞、とのニュースが、イタリアの複数のメディアで報じられています。すでに演奏家とし確立している若手ピアニスト、バイオリニストに与えられる賞 で、7月13日、シエナのPalazzo Pubblico にて受賞とのこと。歴代の受賞者と審査員を同学院のウェブサイトからコピーしました。(歴代受賞者の受賞した年を見ると、相当の実績が求められているようです。)2009年からメルセデス・ベンツが後援しているとのことですが、07,08年に受賞者がいないのは、予算的制約があったのでしょうか?その間隙があるので、ピアニストとしては、06年のポール・ルイス以来4年ぶりの受賞になります。

余談ですが、審査員には、去年のロンドン公演でラファウ・ブレハッチを酷評したガーディアン紙のアンドリュー・クレメンツが含まれていました。私は抗議メールを出しましょうキャンペーンをしてしまったのですが――「ブレハッチの音が美しくないというのは、絶対に真実ではありません。」など。。――。きっと私の読み方は浅かったのでしょう。あるいは、一斉にいろんな国のファンから抗議メールがきて幾ばくかでも印象に残ったのであればうれしいですが、それがないにしても、あの時は相当へこみましたので、がんこじいさん(失敬!)がラファウ・ブレハッチを後押しする側に今はいるらしい、と知って、この受賞がとてもうれしいです。

受賞記念のリサイタルも、シエナ音楽週間の一部として予定されています。旧シーズンと来シーズンの曲を組み合わせたようなプログラムになっています。シマノフスキの新曲、いよいよという感じ。(5月9日追記)



Several Italian media websites report that Rafał Blechacz receives the International Prize of Accademia Musicale Chigiana (Chigiana Musical Academy), Italy, a prestigious music award for young and prominent pianists and violinists. The prize will be awarded on July 13 at Palazzo Pubblico (City Hall) in Siena.


Accademia Musicale Chigiana website (Italian)

Siena free.it on April 29 (Italian)

(excerpt of the paragraph about Blechacz)
Tuesday, July 13, in Sala del Mappamondo di Palazzo Pubblico (the Globe Room of the City Hall of Siena, Italy) the pianist Rafał Blechacz will receive this year's il Premio Internazionale “Accademia Musicale Chigiana” (International Prize of “Chigiana Musical Academy") now in its 27th edition and held since 2009 under the auspices of the car manufacturer Mercedes Benz. The award was created in line with the cultural commitment by the founder, Count Guido Chigi Saracini, thanks to the patronage of Dr. Rolf Becker, a friend of Academia Chigiana in Siena and commendably, Mercedes Benz has continued in that engagement to support young but already established concert performers of piano and violin, chosen by the international jury composed of music critics and the artistic director of the Academia Chigiana.

Blechacz, Polish, born 1985, was unanimously awarded the first prize at the 15th Frederic Chopin Competition in Warsaw, with three special prizes: prize by the Polish Radio for the best performance of mazurkas, prize by the Polish Chopin Society for best execution of the Polonaise and Warsaw Philharmonic Award for the best interpretation of the concerto. In 2006 he signed an exclusive contract for five years with Deutsche Grammophon for three discographic productions. The first CD with Chopin's Preludes, made in 2007, received the recognition of "platinum".
(End)


7月13日の記念演奏会の記事と、プログラムです。
 Blechacz will give a recital on the same day, as a part of Settimana Musicale Senese: Music Week in Siena
(from Accademia Musicale Chigiana website)


(Program)
J.S. Bach Italian Concerto in F maj. BWV 971
Debussy Estampes
Szymanowski Prelude and Fuga in C-sharp min.
Chopin Polonaise in C-sharp min. op. 26 no. 1 / Four Mazurkas op. 41 / Ballade in G min. op. 23 no. 1




Libero news it. (Italian)
Il Giornale dello Spettacolo (Italian)
Nove.firenze.it (Italian)
lavo ceditutti.it


こちらは、歴代受賞者のリストです。
Laureates of Accademia Musicale Chigiana International Prize so far are as follows:

バイオリン
The violinists
Gidon Kremer (1982), Shlomo Mintz (1984), Anne-Sophie Mutter (1986), Viktoria Mullova (1988), Frank Peter Zimmermann (1990), Gil Shaham (1992), Maxim Vengerov (1995), Julian Rachlin (2000), Hilary Hahn (2002) Sarah Chang (2005), Lisa Batiashvili(2009)

ピアノ
The pianists
Peter Serkin (1983), Krystian Zimerman (1985), Andras Schiff (1987), Andrej Gavrilov (1989), Evgeny Kissin (1991), Andrea Lucchesini (1994), Lilya Zilberstein (1998), Leif Ove Andsnes (2001), Arcadi Volodos (2003), Paul Lewis (2006),

指揮者
The orchestral conductor
Esa-Pekka Salonen (1993), the Hagen Quartet (1996) and the Artemis Quartet (2004),

ビオラ・チェロ
The violist Tabea Zimmermann (1997)
The violoncellist Matt Haimowitz (1999).


こちらが審査員リストです。
(The Jury)
Enrico Girardi (Il Corriere della Sera, Milan), Andrew Clements (The Guardian, London), Peter Hagmann (Neue Zürcher Zeitung, Zurich), Julia Spinola (Frankfurter allgemeine Zeitung, Frankfurt), and Artistic Director of Accademia Chigiana.

Accademia Chigiana website


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このサイト www.blechaczinfo.com 独自の著作物を引用なさる場合は、事前に サイト管理人 にご相談くださいますよう、お願い申し上げます。

2010年4月29日木曜日

ラファウ・ブレハッチ、トルンのニコラウス・コペルニクス大学でリサイタル (ビデオ)

4月20日、トルンのニコラウス・コペルニクス大学で行われたラファウ・ブレハッチのリサイタルのうち、ショパンバラード3番の演奏を同大学のウェブ・サイトで観ることができます。


Please watch the video.
こちらです。



(Program)
J.S.Bach - Partita nr 1 BWV 825
W.A.Mozart - Sonata KV 570
C.Debussy - Pour le piano
F.Chopin: Ballad op. 47 nr 3
Scherzo op. 20 nr 1
Mazurkas op.17
Polonez Fantazja op. 61
(encore)
Chopin Nocturne in C sharp minor, Mazurka op?


“Not always, when I play Mazurka in A Minor by Chopin, I’ve had so deep an experience as today”.
(Rafał Blechacz, after the concert in Toruń)

- Nie zawsze, gdy grałem mazurka a-moll Chopina, miałem tak głębokie przeżycia jak dzisiaj - przyznał po wtorkowym koncercie w Toruniu Rafał Blechacz.

「いつもとは違いました。ショパンのマズルカイ短調を弾いて、今日ほど深く感動したことはありません。」
(ラファウ・ブレハッチ、リサイタルの直後)

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Aula of UMK (Hall of Nicolaus Copernicus University), photographed by Dana
リサイタル会場:ニコラウス・コペルニクス大学講堂:ポーランドのファンの方の撮影





幻想ポロネーズを弾く前に、ラファウは長い瞑想を行いました。この作品には様々な感情がこめられていて、ポーランドのすべての歴史を物語っています。
リサイタル後の哲学のディスカッションで、ラファウは、
「マズルカ作品17を弾いて今日ほど強い霊的な体験を持ったことは、これまで一度もありませんでした。」
と言いました。
そう、リサイタルではマズルカ作品17-4のあと、長い沈黙がありました。
彼はさらに言いました。
「アーチストは、あらゆる角度から音楽を理解する必要があります。作曲家の意図の理解、スタイルを感じる直感、解釈の自由と限界を知ること――。」
これらは全て、トルンのリサイタルで聴くことができました。
バロック、古典派、印象派、そしてロマン派。その違いはクリアーに聴きとることができ、各作曲家の意図やラファウの解釈の違いもよくわかりました。
バッハ:数学的な精密さ、モーツアルト:オペラ、ドビュッシー:画家、そしてショパン:多様な感情。
すべてが美しく、人と自然の対話のように描かれました。

演奏後、聴衆はスタンディング・オベーションとたくさんの花束を彼に贈りました。ラファウはノクターン嬰ハ短調とマズルカ(たぶん50-1とのこと)で応えました。
(演奏会と哲学のディスカッション両方に参加した、ポーランドのダナさんの寄稿)

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「ブレハッチは本物の演奏家だ。彼の演奏を聴いていると、僕は神を感じる。
彼は神に遭ったことがあるのだと思う。彼の演奏は、だから祈りなんだ。人を精神的な高みに導く。僕も聴いていると精神がぴんぴん伸びる。他の演奏家と決定的に違うのは、彼の謙虚さだ。彼の謙虚さは、神に対するものなんだ。精神性が極めて高い、だから人を感動させられるんだよ、ショパンのような音楽は特にね。」
(最近とあるコンサートに行った時、連れ合いが突然口走った発言デス。連れ合いはブレハッチについて書かれたものはひとつも読んだことがありません。CDとコンサートで聴いただけです。)

2010年4月26日月曜日

ラファウ・ブレハッチのインタビュー(ベルギー)ブリュッセルのリサイタルを前に

(English)
4月27日ブリュッセルでのリサイタルを前に、ラファウ・ブレハッチのインタビュー記事がベルギーのサイトにアップされました。
動いている、着実に進んでいる、という感じ。


Original interview and preview (French)



ラファウ・ブレハッチ―高輝なる自然体

(ラファウ・ブレハッチの紹介―コンクール後の最初のアルバム「ショパン24の前奏曲」は、ピアニストのパレットで彩る万華鏡のような作品だが、彼はこれで高尚な熱意を示した。各国でのプレミア・リサイタル(注:ブリュッセルでは2007年9月12日)では、この本物の音楽家の、決してひけらかさない気質と神秘性が確認できた。・・・
・・・今回は彼の2つの宇宙―ショパンと古典派を合成した内容。前半がバッハ(パルティータ1番)、モーツァルトソナタ(k570)とドビュッシー“ピアノのために”、後半がショパン。理論的な構成による選曲。ショパンがバッハの作品やモーツァルトのオペラに傾倒していたことはよく知られている。ドビュッシーの天才的な色彩感覚は、ショパンの大胆さの延長上にある。

並はずれて清らかな演奏
この謙虚な音楽家が際立っているのは、信じがたいほどの澄んだ音―常に自然であろうとする彼の希求がこれを可能にしている。だからといって他者に学ぼうとの態度を妨げるものではない。

「録音する段階では、その作品の経験を積んでおきたいと思っています。ベートーベンについては、シュナーベル、アラウ、ケンプを聴きました。演奏をまねるのでなく、彼らのコンセプトを突き止めて、僕のアプローチをより確かに定義するためです。実際、演奏する時には、それまで聴いたことは全て忘れます。」

ショパンの優れた弾き手となるためには、ポーランド人である必要があるか、と問うなら、彼は(ショパンコンクールで)マズルカ賞を受賞したフー・ツォンは中国人だし、ポリーニもアルゲリッチもポーランド人ではない、と答えるだろう。

「一方で、ショパンの音楽には、形のない何かが存在します。そこに音とリズムの幻想を再構築しなくてはなりません。その秘訣が、正しいルバートを選ぶことです。選び方は、自分の気持ちや楽器の状態、ホールの響きによって、いつも異なります。」

ブレハッチは調律に極めてセンシティブ。十分な時間をかける。

「ブリュッセルでは、モーツアルトやドビュッシーにうまくマッチした、ベルベットの柔らかい音色を発見したいですし、スケルツォ1番や幻想ポロネーズの壮大さに強く対峙できなくてはなりません。」

同様の綿密さで、彼は古楽器の演奏も手掛けたことがある。

「そうすることで、ショパンが求めた音が想像できます。ショパンは大きなコンサートホールより、サロンの親密な雰囲気を好みました。その音を、現代のコンサートホールで使われる今の楽器で再現したいのです。」

この6月30日で、25歳、若い彼のキャリアも一巡し、周囲が熱狂してあれこれと要求する段階は終わった。
「今は、基本に戻って、常に新しい作品に取り組む自由を得ています。」


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2010年4月24日土曜日

ラファウ・ブレハッチ、哲学に関するパネル・ディスカッションに参加(ニコラウス・コペルニクス大学にて)

(English)





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4月20日、トルンでの演奏会と、直後に行われたディベート(いわゆるパネル・ディスカッション)の様子を伝える記事です。ディベートでどんな話が出たのか知りたい、と質問をいただきましたので、この記事のディスカッション部分だけピックアップして書いておきます。

テンタティブな日本語です。意訳もしています(意味は保ちつつ、日本語としてなるべく抵抗なく流れるようにするため。)哲学用語がいくつか出てきましたが、とことん調べてませんのでご承知置きください。
転載・転用は、固くお断りいたします。(サイト管理人より)



「いつもとは違いました。ショパンのマズルカイ短調を弾いて、今日ほど深く感動したことはありません。」
4月20日、トルンのニコラウス・コペルニクス大学(UMK)の講堂で演奏会を終え、直後に同大学のコゲギウム・マキシマムで行われたパネル・ディスカッションに遅れて到着したラファウ・ブレハッチの最初の発言。
席についたあと、自分はこの天才のいくつかの作品については、弾きこなせるまで成熟していないと言い、さらに、
「(演奏の)解釈のためには、知識と直感を調和させる必要がありますが、ときどき、知識を得た結果、これはもうわかっていた、と感じることがあります。」

「音楽作品には、霊的存在を直に伝え、音楽学――ある種の構造理論――が入り込む余地がないものがあります。この場合、哲学がとても有用です。僕の哲学との冒険は、音楽作品の個性(アイデンティティ)と美学的経験に関する、ロマン・インガルデンの著作から始まりました。このようにして、僕は演奏をより深く見つめようとしています。」

ディスカッションに参加したUMKのヴィシニェフスキ教授は、哲学と音楽はともに秩序や宇宙、音の調和の根源にある点では共通だが、音楽の理解に関する客観性と主観性のところで違いがあると発言。音楽は音に関する特定の論理であり、豊かな感情や雰囲気を創造する点が異形であり哲学とは異なる、としました。もう一人の参加者、カトリック大学のショステク教授・神父は、音楽を運ぶ媒体(CD等)が発達している現代は演奏の黄金時代、と位置付けました。

ブレハッチが神父に、(演奏者による)解釈が許される境界はあるのかと問いかけました。自分は常にこの問題と向き合っており、より自由な解釈を自分に許すこともあれば、忠実にテキストに従う時もある、と。
「重要なのは、テキスト(楽譜)の内部的論理を読み取ることです。」と神父は答えました。
(略)
「神のために弾きなさい。」とある時点で神父は言いました。
(略)

演奏会・スタジオ録音についての議論もありました。
「スタジオ録音の際、僕は美(学)的対象が内容を構成するよう、自分に課しています。なので、特殊な状況です。また、CDは人が(今でなく)後になってから聴く、ということも意識しています。」とブレハッチは述べました。

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↑ふと思い出したのですが、ラファウ・ブレハッチが2007年5月に音楽大学を卒業し、修士:Master of Arts (in music) を取得したときの論文のテーマが、コンクール、ステージ、スタジオ録音における演奏の特殊性、に関するものでした。
(←文言を確認しようとしたら、この記事、ポーランドのモト記事がもうウェブ上にはないようです。)

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2010年4月23日金曜日

トルンのニコラウス・コペルニクス大学にて、ブレハッチがリサイタル+哲学論議に参加


You were given a reason to smile, to be happy by the beauty of Rafał's music.
A young fan of Rafał Blechacz, April 20, 2010 @Aula UMK, Torun, Poland

From Kujawsko-pomorskie.pl

当日の写真が、報道+同大学のサイトに多数アップされていました。これは英語ブログにのせた記事ですが、写真ですので、こちらにも。。



Philosophical discussion after the recital @Collegium Maximum UMK
Prof. Andrzej Szostek, Rafał Blechacz, Prof.Ryszard Wiśniewski




"I’m always very happy when I can play for Polish people in our concert halls…".
(Rafał Blechacz in an interview with Fred Child, Washington DC, US, March 2010)





She definitely has a bright future, so does he.




Two books were presented by the rector of UMK Prof.Andrzej Radziminski,
one was "Pan Tadeusz" by the greatest Polish poet Adam Mickiewicz.




You can see a whole collection of pictures of the recital and panel discussion at Website of Festival of Science and Arts in Torun.

大きな悲劇的事故のあった直後、追悼の意味もこめられた演奏会でしたが、美しい音楽によって、人々の心が動いたのでは、との印象を、写真や記事から感じました。


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2010年4月22日木曜日

ラファウ・ブレハッチがトルンのニコラウス・コペルニクス大学でリサイタル (TVニュースのビデオ)

4月20日、ラファウ・ブレハッチはトルンのニコラウス・コペルニクス大学でリサイタルを開きました。
地元のテレビでの報道です。ブレハッチの演奏が少しだけ見られます。(バッハ、パルティータ1番)

Watch the video.

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2010年4月21日水曜日

ブレハッチの美しい音楽、トルンに幸せをもたらす。

English

ラファウ・ブレハッチは4月20日、自らが学ぶトルンのニコラウス・コペルニクス大学の講堂 Aula UMK でリサイタルを開きました。リサイタルは、トルンの科学・芸術祭の一環として企画されましたが、今回の大統領機墜落という悲劇を受け、追悼コンサートとして開催されました。

J.S.Bach - Partita nr 1 BWV 825
W.A.Mozart - Sonata KV 570
C.Debussy - Pour le piano
F.Chopin: Ballad op. 47 nr 3
Scherzo op. 20 nr 1
Mazurkas op.17
Polonez Fantazja op. 61

「ラファウは今晩、トルンで美しい演奏をした。今年のアメリカツアーと似たプログラムだった。非常に熱い喝采を受け、聴衆のリクエストに応えてアンコールを2曲演奏した。」
(ロマン・フラツコフスキー)

「美しいリサイタルでした!アンコールが2曲:ノクターンとマズルカ。スタンディング・オベーション!ディベート(パネル・ディスカッション)も面白かったです。とても素敵な体験でした。
ホールは満席で、重要なゲストも大勢見えていました。」
(新聞社が企画したコンペでチケットを獲得し、演奏会に行くことができた、ダナさんとベアータさん)


「私、チケットに当選したのよ。2枚も。ママとラファウの演奏会に行けたの!!
すごい体験だった。彼の演奏が聴けたのは、私の人生で一番幸せなことだった。何て言っていいかわからないくらいよ。
彼は素晴らしくてナチュラル。彼の演奏は本物で誠実。ラファウは奇跡の演奏家だと思う。すべてがパーフェクトなの。彼の演奏はエネルギッシュだけどとても優雅なんです。来月のポズナンの演奏会も待ちきれないわ。。」
(やはり、コンペでチケットを獲得できた、とても若いファンのカロリーナさん。)

主催者によるプレス・リリース(ポーランド語)
ブレハッチ、無料で演奏。
主催者の報道官は、今回の犠牲者の冥福を祈るために開催されたコンサートで、ラファウ・ブレハッチはショパン他の曲を、地域の大学関係者や住民のために、無料で演奏した、と発表した。


Torun Gazeta.pl (Polish) この記事の写真をクリックすると、他の数枚の写真が開きます。
ブレハッチ、犠牲者の御霊のために演奏。
有名なピアニストラファウ・ブレハッチは、トルンのフェスティバルとフリデリック・ショパンの200回目の誕生日の両方を祝して、UMKの講堂でリサイタルを開いた。


トルンのウェブサイト:リサイタルのミニ・レビューを掲載(ポーランド語)
記事の機械翻訳(英語)←非常に正確な英語に訳されてます。

Gazeta Pomorska (Polish)
リサイタルを鑑賞した聴衆のコメントが載っています。
このコメントの記事の英訳

mmtorun.pl←リハの時の写真が見られます。
フェスティバルのウェブサイト←リハ・リサイタル・哲学のディスカッションでのブレハッチの写真がたくさん見られます。



リサイタル直前のリハ中のラファウ・ブレハッチ― Gazeta Pomorska





周囲の喧騒をよそに、「不動心」のピアニスト、という感じ。

トルンのリサイタルに行きたいからコンペに挑戦してみる、と言っていた3人が全員チケットをゲットできたと知って、うれしいです。時期が時期だけに、皆さん当選してもなんだか重苦しい雰囲気だったのが、リサイタルを経て素直に「うれしい!素晴らしい!」と言える状態になって。きっとラファウ・ブレハッチの音楽のCharm(魔法)は、こんな風に大勢の聴衆に幸せをもたらしたことでしょう。

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2010年4月15日木曜日

ラファウ・ブレハッチの哲学ゼミの教授の談話

英語のブログに載せた記事です。
下の方の日本語をご覧いただきたくて、こちらにもアップしました。


Prof.Ryszard Wiśniewski, professor of philosophy and ethics at UMK (Nicolaus Copernicus University), in an interview as of April 7 talks about a panel discussion planned on April 20, just after the recital Rafał Blechacz gives at the university.

The professor says that Rafał Blechacz wanted to give a concert in Toruń for a long time and it coincided with the jubilee of 10th Festival of Science and Arts in Toruń. He says that Rafał Blechacz is a participant in his doctoral seminar
and seriously interested in philosophy, particularly hermeneutics as the art of artistic interpretation of musical works. It helps so that what is written in notes, what is contained in the score of a musical work, is to give personal expressions as much as possible in the execution of works.
"It seems that for Rafał, philosophy assists in understanding the essence of music works".

Prof.Ryszard Wiśniewski will be a moderator of the panel discussion on April 20. Distinguished panels include Prof. Władysław Stróżewski of Uniwersytet Jagielloński (Jagiellonian University), author of the text for the last album of Rafał Blechacz, Prof. Andrzej Szostek of Katolicki Uniwersytet (Catholic University) in Lublin and the prominent artist Rafał Blechacz.



**Please note that this interview was posted on April 7, before the disaster on April 10.

About the panel discussion, from the site of the organizer (Polish)

About a repertoire of the recital on April 20
(There is a typo for Mozart's sonata.)

"focus" magazine
".... Many cultural events have been cancelled – others are being held in memory of the victims of the disaster, including concerts by the Polish Baltic Philharmonic, the Sinfonia Varsovia, and a recital by Rafał Blechacz".






**Deepest thanks to Dana for sharing the information**



"Rafał Blechacz is one of the finest young pianists in the world. Along with his extraordinary talent he possesses an exceptional intelligence that allows him to understand in depth the music he performs, and a degree of perception that allows him infallibly to grasp the aesthetic and spiritual dimensions of the compositions he interprets. One could say that his sensitivity is akin to that of Chopin himself, and this is perhaps why Blechacz seems predestined to interpret his compatriot's works. Performing Chopin, however, also opens doors to other composers who preceded or followed him. It isn't therefore surprising that Blechacz focuses on Classical and Romantic repertoire as well as Debussy and Szymanowski. His talent and other character attributes are rooted in a deep spirituality that has not only artistic but also metaphysical and religious dimensions. His numerous interests include philosophy, and his musical endeavours extend to the organ music repertoire. Those who get to know Rafał Blechacz personally note the charm and, above all, modesty that seems not to have been adversely affected by fame".
(Władysław Stróżewski)


↑This is what I think the most important part of Prof.,Stróżewski's writing for Blechacz's latest album, which is (regrettably) left out in the actual CD linernotes for the lack of space.


(Japanese)
ラファウ・ブレハッチは世界で最も素晴らしい若手ピアニストの1人である。類まれなる才能に加え、彼の卓越した知性は、演奏する音楽の深部の理解を助け、彼の高い認識力は、解釈する音楽作品の美的・精神的な局面を確実に把握させる。彼はショパンと同質の感受性を具えていると言われ、おそらくそれゆえにブレハッチは、この同国の作曲家の作品を解釈するよう運命付けられているのだろう。さらにショパンを演奏することで、その前後に生きた作曲家への門戸も開かれた。ブレハッチが古典派やロマン派のレパートリーに加え、ドビュッシーやシマノフスキに注力するのも、従って当然の流れなのだ。彼の才能や人格の特徴は、芸術家的側面と形而上学的・宗教的な側面も併せ持った、深い精神性に根ざしている。彼の多岐に渡る関心の対象には哲学も含まれ、音楽的努力はオルガン音楽のレパートリーにも及ぶ。ラファウ・ブレハッチと個人的に出会う機会を持つ人々は、彼の魔法のような魅力と、何よりも、名声を得てもそこなわれることのない彼の謙虚さに心をとめる。

ヴワディスワフ・ストゥルジェフスキ

(以前日本語のブログに載せたことがありますが、ショパン協奏曲のCDライナーノーツでカットされてしまった、最後の段落です。
ヤギエロン大学のヴワディスワフ・ストゥルジェフスキ教授(ポーランド哲学学会会長)――ラファウ・ブレハッチがずっと哲学の個人教授を受けてきた方――が書いておられます。

20日のリサイタルの後、ニコラウス・コペルニクス大学の別室でパネルディスカッションが予定され、ラファウ・ブレハッチ、このストゥルジェフスキ教授、それからブレハッチがしばしばインタビュー記事で対談しているカトリック大学のショステク教授がパネリスト、現在彼が聴講しているニコラウス・コペルニクス大学の博士課程ゼミのヴィシニェフスキ教授(哲学・倫理学教授)がモデレーター、となっています。(同大学哲学研究所のトゥブルスキー教授もゼミ担当教授だそうですが、パネルには出ないようです。)
このブログに載せたインタビュー記事はヴィシニェフスキ教授に対するものですが、教授は、「ラファウは聴講生として、ドクターをとるキャリアパスも可能だが、(その方向にいくかどうかは)まだ決まっていない。哲学の中でも、音楽作品の解釈に関するハーメニューティックス(哲学的解釈学)にとても興味を持っている。」と述べておられ、↑上記英文の部分につながります。

**ハーメニューティックスは聖書や文献を解釈する一連の理論で、interpretationと近い意味合いのようです。語源は古代ギリシャのヘルメス神だそうですが、ヘルメスはコミュニケーションや通訳の神でもあるんですよ。

パネルディスカッションは「音楽作品の解釈」というテーマだと、以前ファンの方が言ってました。予定通り実施されるかどうか知りませんが、ファンの方で、演奏会のチケットは入手できなかったけどパネルは行く、という方々もおられるようです。
演奏会チケットをコンペ(抽選)で入手できた人々の発表記事なども見かけるようになりました。)


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2010年4月10日土曜日

哀悼の言葉

Upon the news of the tragic accident, let me express my deepest sorrow and sincere condolences to my Polish friends and people of/from Poland.


今回の悲劇に関し、ポーランドの方々・出身の方々と深い悲しみを共有し、心からの哀悼の意をささげます。