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2010年12月30日木曜日

Big thanks to Our Pianist for beautiful, soulful music in 2010 Chopin Year

English

今年2010年のラファウ・ブレハッチの演奏会記録です。1月26日のミラノに始まり、12月13日のシュトゥットガルトのリサイタルまで、普段の年よりやや多めの演奏会。かなり前もって現地入りするタイプですので、旅に出ていた日数の方が多かったかもしれませんね。
☆: 演奏会プログラムのウェブサイト
★: 演奏家レビュー(英語のものも混在しています。)

1月26日 ミラノ・ヴェルディ音楽院  
1月27日  トレヴィーゾのテアトロ・コミュナーレ
1月30、31、2月1、2日 ローマ、パルコ・デラ・ムシカのアウディトリウム:聖チェチーリアホール, ショパン協奏曲ヘ短調、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、指揮アンドレイ・ボレイコ  
2月22日 ワルシャワのフィルハーモニーホールにて、ショパンバースディウィーク初日、ショパン協奏曲ヘ短調、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮アントニ・ヴィット
リハーサル風景ビデオ  



「この5年間、国際的なキャリアを見事に賢く築き、同時に芸術家として人格的にも成熟した彼は、どこまでショパンの感情と彼の音楽の神髄を深く理解しうるのかを、まさに私たちに見せてくれた。」(Nasz Dziennik)

2月26日 NYメトロポリタン美術館グレース・レイニー・ロジャース・オーディトリウム  
2月27日 ケネディ・センター・テラス・シアター、ワシントンDC    

「バッハのパルティータ1番BWV825の最初の精妙で流麗な音を聞いただけで、ブレハッチがより深い意味での学生だということは明らかだ。音楽に奉仕する、音楽の深さを探求し、その意味を追求し、その可能性を試そうとする音楽家という意味での探求者だ。 
彼は謙虚さと完全な明瞭さを持って演奏する。彼のアプローチは「使命を果たそうとしている(dutiful)」と言ってもいいだろう。そのため、彼はドライで学術的すぎるとの、誤った印象を持ってしまうかもしれない。」(フィリップ・ケニコット、ワシントン・ポスト) 

3月5日  ノースカロライナ州デューク大学ブライアン・センター・インダストリーズ・シアター
3月6日  ジョージア州アトランタ、クレイトン州立大学スパイビーホール  
3月25日 ジュネーブ、ビクトリアホール 
3月29日 チューリッヒ、トーンハレ(音楽堂)  
4月20日 トルン、ニコラウス・コペルニクス大学講堂 photo1 2 3 4 5

「....もちろん、私の国では、ショパンはとても重要な作曲家ですし、特にコンクールでの優勝以降、ショパンを演奏するということは、とりわけ特別なことになりました。ポーランドのホールでポーランドの聴衆のために演奏できる時はいつも、とても幸福を感じます。」(ラファウ・ブレハッチ、ワシントンDCにて、フレッド・チャイルドのインタビューに答えて。2010年3月)

4月27日 ブリュッセル、パレデボザール 
5月9日  アムステルダム、コンセルトヘボウ   
5月14日 シュベツィンゲン、ロココシアター
5月20日 ウッチにてショパン協奏曲ヘ短調(アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮Christian Ehwald) 
5月25日 ポズナンのアダム・ミツキエビッチ大学講堂にて、ショパン協奏曲ヘ短調 (指揮Wojciech Rodek)   photos 1 2 3


「ショパンの音楽には深い苦しみや悲しみだけでなく、希望があります。
今ポーランド人が味わっている、このつらい時期にこそ、必要な希望が。」
(ラファウ・ブレハッチ、ポズナンの演奏会後の発言。)


6月12日 ドルトムント、コンツェルトハウス 
6月14日 サルプレイエル、パリ   
6月16日 ノアン   
6月27日 バード・キッシンゲンGastkonzertにて、ショパン協奏曲ヘ短調、ウィーン交響楽団(指揮:フィリップ・オーギャン)     
7月13日 シエナのロッツィ劇場にて、第27回キジアーナ音楽院国際賞受賞記念リサイタル  受賞
8月5日 シュレスヴィヒのAP メラー・スクールにて、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭のリサイタル 
8月6日 リューベックのコロッセウムホール(同上)  (上から2番目のレビュー)
8月27日 サン・セバスチアンのテアトロ・ビクトリア・エウヘニア  
8月29日 マジョルカ島ヴァルデモッサのカルトゥハの修道院

「今回2人のポーランド人と1人のフランス人の作曲家を選びましたが、私は3人の間の様々な関係を示したいのです。シマノフスキはショパンほど知名度はありませんが、彼の音楽が伝える多様な感情や和声は、非常に面白いのです。一方でドビュッシーのような印象主義的な側面もあります。私は演奏会で、ドビュッシーとシマノフスキとの間にある連続性、またシマノフスキとショパンとの間の連続性を明らかにしたいと考えています。」(ラファウ・ブレハッチ、スペインでのリサイタルについて)

10月3日 大阪ザ・シンフォニーホール、ショパン協奏曲ヘ短調(大阪センチュリー交響楽団、指揮:大友直人)+リサイタル 
10月6日 サントリーホール、ショパン協奏曲ヘ短調(東京交響楽団、指揮:大友直人)+リサイタル     photos1 2

10月9日 愛知芸術劇場 
10月11日 横浜フィリアホール  photo
10月15日 川口リリアホール
10月17日 大阪ザシンフォニーホール
10月19日 東京オペラシティコンサートホール 
10月21日 アクロス福岡シンフォニーホール   
10月23日 横浜みなとみらいホール

11月10日 パリ、シャンゼリゼ劇場、ショパン協奏曲ホ短調(シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮イェジー・セムコフ)  
11月18,21日@ハンブルグ国立歌劇場 Laeiszhalle、ショパン協奏曲ホ短調(北ドイツ放送交響楽団、指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ)
11月19日@キールKieler Schloss(同上)
11月30日 ベルリンフィルハーモニーのチェンバー・ミュージックホール

12月7日 ロンドン、クィーン・エリザベスホール 
12月10日 ウィーン、コンツェルトハウス、ショパン協奏曲ホ短調、(ウィーン放送交響楽団指揮コルネリウス・マイスター) 
12月13日 シュトゥットガルト、Kultur- und Kongresszentrum Liederhalleのベートーベンホール  受賞


「ブレハッチの演奏は、非の打ちどころのないテクニークと若々しい生命力がみなぎっている。それ以上に、創造力がこの若い演奏家には備わっている。彼の均衡のとれたルバートは美しい旋律を自制的な魔法で歌わせ、ショパン音楽を抗えないほど魅力的にする「甘美な深淵」(ハイネ)へと、私たちを沈めるのだ。」
( Lothar Prox教授、審査委員長)



ショパンイヤーの今年、ポーランドは大統領機墜落事故や洪水など悲しい事件が続き、アーチストにとっても大変な1年だったかと思います。
一方で、キジアーナ音楽院国際賞、ドイツレコード批評家賞、Grand Prix du Disque of Frédéric Chopin賞、アルバム・ショパン協奏曲がダブル・プラチナディスク獲得(ポーランド)と、数々の賞を受賞し、実力派として確かな道を歩んだ年でもありました。
来年は幸福な年であるよう、また、ぜひ健康を保っていただきたいと願っております。

こうして年間の活動を見るならば、来日公演を頻繁に行うことは持続可能ではない、ということがわかります。本物の芸術家としての活躍を続けるためにも、後世に優れた録音を残すためにも、欧州の本流でじっくりと頑張っていただきたいですし、印象派や古典派の作品など、ポスト・ショパンイヤーの取り組みをとても楽しみにしております。

2010年、ウェブサイトを読んでくださってありがとうございました。
新しい年が、皆さまにとっても素晴らしい1年となりますように!

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