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2010年10月16日土曜日

その音色まるで祈り―ラファウ・ブレハッチ、朝日新聞とのインタビュー

English

ラファウ・ブレハッチのインタビュー「その音色まるで祈り」が、朝日新聞の夕刊(10月8日、大阪版)に掲載されていました。
英語ブログに記事を載せておきました。

10月15日、ブレハッチの川口リリアホールでのリサイタルの際、ファンの方にいただきました。大阪のファンの方が見つけてくださったそうです。ありがとうございます!!

リリアのリサイタルは、また、アンコールを3曲弾いてくれました。

ワルツの一曲目が終わった時、思わず拍手をしてしまった聴衆がいたのですが、ブレハッチはひょいと立ちあがってにっこり軽く一礼しました。

ブレハッチの椅子が、彼が少し動くたびにきーきーときしみ音をたて、かなり耳触りだったのです。「なんというずさんな管理だろう。」と内心私はホールに対して怒っていたのですが、休憩後に最初にステージに現れたブレハッチ、すわって椅子の高さを調整をして、「よしよし」とでもいうように、ぽんぽんと椅子をいなすようなしぐさをしていました。

・・という、彼の人柄が垣間見られる情景でした。

また、アンコールで遺作のノクターンを弾いた時は、椅子のきしみ音がかええってなじんだものに感じられ、「シュピルマンが戦場で弾いた楽器の状態はもっとひどかったのだろうな。」などと思いました。

とはいうものの、コンサートホールの担当者は、椅子のメンテナンスと事前のチェックはきちんと行うべきだし、きしみ音がするなら、すぐに取り換えるなり直すなりすべきです。世界的ピアニストをむかえるには、あまりにもお粗末な対応で、非常に遺憾に感じました。

アメリカでは、ピアニストが椅子の調整をホールにリクエストすると、ガムテープ(シルバー・ダクト・テープ、配管とかの修繕に使う)を使って直すことが多い、とききました。どうやるのか知りませんが、要は、ピアニストからリクエストがあったら、ホールにはちゃんと対応してほしいと思います。

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以下は、ラファウ・ブレハッチが2月にワルシャワで行ったインタビューの一部です。(Anna Skulska とのインタビュー、2010年2月21日、インタビューをpodcastで聞けます。)


「(チューリッヒの)トーンハレや、コンセルトヘボウ、(ミュンヘンの)ヘラクレスホールでは、2,3台ピアノがあって、自分で選ぶことができます。大抵スタインウェイです。様々なクオリティや機構の楽器に出会うこともあります。自分の楽器や調律師とともに世界を回るピアニストもいますが、理解できます。素晴らしいホールですと、ピアノや調律師のレベルもとても高いのです。

小さなホールですと、そう理想的にはいきません。例えば、イタリアの小さな町では、ピアノが1台しかない劇場もあります。調律師がきっちりと調整してくれることもありますが、そうでなければ近くの大きな町の劇場のピアノを借りなければならないこともあります。ただ・・・時には、少し劣ったピアノだけれども、楽器がうまく理解できて、空を飛ぶ鳥のように良い演奏ができることもあって、とても良い経験になります。その時々で、機構が軽いピアノ、重いピアノと弾いているうちに自分が鍛えられることになります。アーチストはどんな状況にも対応して良い仕事をしなければなりません。」

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