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2010年10月12日火曜日

彼が弾くとピアノも喜ぶ。ラファウ・ブレハッチのマチネ・リサイタル@横浜フィリアホール

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「ラファウさんがピアノを弾くと、“精神”が楽器に入る。ピアノも喜んで、いっしょにいい音楽を作ろうとしてるみたい。」
1011日体育の日の午後、横浜青葉台のフィリアホールで、ラファウ・ブレハッチのリサイタルが開かれました。上記は一緒だった友人の言葉です。今回のツアーで唯一の小ぶりのホール(500人)、ちょっとサロン風で、大ホールのような音の拡散や乱反射も少なく(ややお風呂場的に音がこだましてましたが)、お客さんの咳などもほとんどなくて、じっくりとくつろいで音楽が聴ける雰囲気でした。愛知を見に行かれた方の感想にもありましたが、バラード2、素晴らしいと思いました。私の中にインプリントされていた先人達の演奏が全部上書き消去されて、「こんな風にショパン先生だったら弾くのだろうな」、と自然に思えました。
アンコールは、再び1曲目に英雄を軽々と弾いてくれ、ここから別のミニリサイタルのように盛り上がりました。2曲目のノクターンを弾き始める前の瞑目と静けさ、得難い体験でした。3曲目のマズルカ、生き生きとして、以前彼がアメリカの放送で解説してくれた中間声部がさりげなく響くようでした。

演奏会後のサイン会、(大ホールのような握手禁止、写真禁止、おしゃべり禁止、というのと違い)なごやかな雰囲気で行われていました。

「実は、最後のバラードあたりから危なくなってきて、アンコールの英雄ポロネーズでは泣けてしまいました。こんな勇ましい曲でなんでだ?っていう感じでしたが…。
直撃防止のプロテクトをかけてあった感性を、もう一度リセットしてまっさらにしてもらった感じ、かな?」
(ベテランの会議通訳者の方のコメント。IT分野は彼女の専門の1つです。)


「何度も聴いた曲なのに、今日の英雄ほど引き込まれたことはなかったわ。素晴らしかったわね!!」(会議通訳者、彼女はこの曲が弾けます。)


**通訳者の皆さま、別会場も含め、この繁忙期に会場に足を運んでくださって、心から感謝します。。

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休憩時間に、このブログを読んでくださっているという方とお話する機会があり、どうやってブログのネタ(ニュースや記事)を見つけるのか尋ねられました。以前にも書いたことがあるかもしれませんが、基本的に私のネタはグーグルで検索したもののみです。グーグルドットコムの方ですが、blechaczと入れて過去24時間でサーチする、これだけです。合わせて、ポーランド、オランダ、アメリカ等のファンの方が自国で見つけたことを教えてくれたり、翻訳を手伝ってくれることもあります。たとえば、ブレハッチがイタリアのキジアーナ音楽院の国際賞を受賞した際、シエナにて記念リサイタルを開いたのですが、その時のレビューは、グーグルにblechaczだけでは出てきませんでした。アメリカの方が、blechaczsiena, corriere(クーリエのこと)と試しに入れてみたら出てきたそうです。もちろん日本の方々にもお世話になることが多いです。いつもありがとうございます。

労多く、地味で根気のいる、時間のかかる作業であることも確かです。なんで私はウェブサイトを書いているのか。この希有のアーチストには長く成功を続け活躍していってほしいと思っています。そのために、彼の音楽を聴くためにCDを買い、演奏会に行くためにお金をだしてもよいと思う人が1人でも増えるよう、自分ができることをやっている、といったところです。でも私は微力な単なる1人の音楽ファンです。サイトも1ファンの趣味の範囲でやっています。