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2010年7月21日水曜日

2004年、モロッコ国際ピアノコンクールでのラファウ・ブレハッチ (レビュー)

English

「私のアーカイブ」より
2004年3月16日付けのMaghress.comが、第4回モロッコ国際ピアノコンクールのファイナルの様子を伝えています。前日15日の同紙の記事で、ファイナルの順位等が既に発表されています。

2004年3月16日付けMaghress.com
3月15日付け同紙による、本選結果です。

1位 ラファウ・ブレハッチ(ポーランド)
2位 ダヴィデ・フランチェスケッティ(イタリア)
3位 セルゲイ・サロフ(ウクライナ)
聴衆賞 アヴァン・ユウ(カナダ)


(3月16日付け記事より引用)
第4回モロッコ国際ピアノコンクールの本選が3月13日土曜日、ラバドのムハンマド5世劇場で開かれた。一言でいうと、厳しい戦いのフィナーレ。審査員はポーランド人ラファウ・ブレハッチを第1位に選んだ。土曜日の夜、ラバドのムハンマド5世劇場は若者も、めずらしく中高年も、多くが集った。
(略)
4人のファイナリストは、近年経験・プロフェッショナリズム・信頼を重ねてきたモロッコ国立管弦楽団と共演した。また、近年数が増え、知識も増しているモロッコのクラッシック音楽ファンの前で演奏することになった。非常に厳しい試練をさらに過熱したのが、2つの協奏曲。永遠の輝きを放つラフマニノフと彼のコンチェルト第2番は、深く繊細なショパンの第1番より有利に見えた。1番手に、ショパンが18歳の時作曲した作品を演奏したのは、同い年のポーランド人、ラファウ・ブレハッチ。澄んだ平和な響き。彼は曲と同じくらい穏やかにメランコリーに、このロマンスを静かに演奏した。

伴奏はミュートをつけたように静まり、バイオリンの弦の音も抑えられた。
音色や音の密度が、ダイナミクスよりも重視された、セルゲイ・ラフマニノフの2番とは対照的だった。

容赦ないほどのヴィルトゥオーソ的、外向きな演奏。ウクライナのセルゲイ・サロフ(21)は、コンブリオの、非常に興奮させる演奏をした。ピアノを支配しようとする意志、巨匠らしい姿勢を出そうとの感覚と、結びついていた。その後、中国系カナダ人のアヴァン・ユウ(ショパン)、ダヴィデ・フランチェスケッティ(ラフマニノフ)と演奏は続いた。フランチェスケッティが、山岡優子氏が委員長をつとめる審査委員会にアピールでき、2位を獲得する一方、アヴァン・ユウは聴衆を魅了し、コンクールの魅力や独自性を増すために設けられた、聴衆賞を獲得した。

ウクライナ人(第3位)の興奮性や体格の良さは、ポーランド人の静かな才能に屈する結果となった。ブレハッチは、偉大なショパンと祖国だけでなく、感受性も共有している。こうして彼がことしのコンクールの一位と決まった。今回はオーケストラもよい仕事をした。技術も進歩しているし、夜の時間帯4時間以上にわたって、4回の演奏をし、午前中には4回のリハーサルも行った。コンクールとしての競争に加え、モロッコの若者からピアノの有望な才能を発見し、その認識を高めるという機会も、芸術ディレクターのマリアン・リビツキー氏によって与えられた。

またモロッコ管弦楽団のプレジデントFarid Bensaidが委員長をつとめる組織委員会は、この度スペインで起きた事件にかんがみ、事件で傷ついたスペインの人びとにこのイベントを捧げ、弔意を表す機会を得た。




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