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2010年4月26日月曜日

ラファウ・ブレハッチのインタビュー(ベルギー)ブリュッセルのリサイタルを前に

(English)
4月27日ブリュッセルでのリサイタルを前に、ラファウ・ブレハッチのインタビュー記事がベルギーのサイトにアップされました。
動いている、着実に進んでいる、という感じ。


Original interview and preview (French)



ラファウ・ブレハッチ―高輝なる自然体

(ラファウ・ブレハッチの紹介―コンクール後の最初のアルバム「ショパン24の前奏曲」は、ピアニストのパレットで彩る万華鏡のような作品だが、彼はこれで高尚な熱意を示した。各国でのプレミア・リサイタル(注:ブリュッセルでは2007年9月12日)では、この本物の音楽家の、決してひけらかさない気質と神秘性が確認できた。・・・
・・・今回は彼の2つの宇宙―ショパンと古典派を合成した内容。前半がバッハ(パルティータ1番)、モーツァルトソナタ(k570)とドビュッシー“ピアノのために”、後半がショパン。理論的な構成による選曲。ショパンがバッハの作品やモーツァルトのオペラに傾倒していたことはよく知られている。ドビュッシーの天才的な色彩感覚は、ショパンの大胆さの延長上にある。

並はずれて清らかな演奏
この謙虚な音楽家が際立っているのは、信じがたいほどの澄んだ音―常に自然であろうとする彼の希求がこれを可能にしている。だからといって他者に学ぼうとの態度を妨げるものではない。

「録音する段階では、その作品の経験を積んでおきたいと思っています。ベートーベンについては、シュナーベル、アラウ、ケンプを聴きました。演奏をまねるのでなく、彼らのコンセプトを突き止めて、僕のアプローチをより確かに定義するためです。実際、演奏する時には、それまで聴いたことは全て忘れます。」

ショパンの優れた弾き手となるためには、ポーランド人である必要があるか、と問うなら、彼は(ショパンコンクールで)マズルカ賞を受賞したフー・ツォンは中国人だし、ポリーニもアルゲリッチもポーランド人ではない、と答えるだろう。

「一方で、ショパンの音楽には、形のない何かが存在します。そこに音とリズムの幻想を再構築しなくてはなりません。その秘訣が、正しいルバートを選ぶことです。選び方は、自分の気持ちや楽器の状態、ホールの響きによって、いつも異なります。」

ブレハッチは調律に極めてセンシティブ。十分な時間をかける。

「ブリュッセルでは、モーツアルトやドビュッシーにうまくマッチした、ベルベットの柔らかい音色を発見したいですし、スケルツォ1番や幻想ポロネーズの壮大さに強く対峙できなくてはなりません。」

同様の綿密さで、彼は古楽器の演奏も手掛けたことがある。

「そうすることで、ショパンが求めた音が想像できます。ショパンは大きなコンサートホールより、サロンの親密な雰囲気を好みました。その音を、現代のコンサートホールで使われる今の楽器で再現したいのです。」

この6月30日で、25歳、若い彼のキャリアも一巡し、周囲が熱狂してあれこれと要求する段階は終わった。
「今は、基本に戻って、常に新しい作品に取り組む自由を得ています。」


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