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2010年3月6日土曜日

ショパン生誕200周年記念バースディウィークガラコンサートでのラファウ・ブレハッチ~レビュー(ポーランド)

2月22日、ラファウ・ブレハッチはショパンバースディウィークの初日である2月22日、ラファウ・ブレハッチはワルシャワにてショパン協奏曲第2番を演奏しました。


Nasz Dziennikに、Temida Stankiewicz-Podhoreckaのレビューが公開されました。主にブレハッチとポゴレリチの演奏を比較する内容ですが、ブレハッチ部分を載せておきます。


このレビューの、Preludia(英語)に載せた記事(ポーランド語のオリジナルのリンクもあります。










ショパン音楽 ― ポーランドの神髄
Themis Stankiewicz-Podhorecka

ショパン生誕200周年を記念して国立ワルシャワフィルハーモニーでこの週行われたイベントはいずれも過去への内省を促した。しかし、この週は非常に多くの肯定的な感情も喚起してくれた。

さまざまな芸術的な感動が喚起された。作品を受け止める上で必要な、ある種のドラマがこうして生まれる。この祭典に参加するため選ばれた(いずれも世界的に名高い)ピアニスト達を見ると、多様性という言葉がぴったりだ。性格も音楽家としてのパーソナリティもスタイルも、そして演奏の美の捉え方も、何よりもショパンの感じ方も、全く千差万別。ブレハッチとポゴレリチを見れば、違いは明瞭だろう。しかし、私たちがなぜショパン音楽に対してポーランド人特有の感情や感覚を抱くのか、その最も根源的な説明をくれたのが、ラファウ・ブレハッチの演奏だった。(ワルシャワ国立管弦楽団、指揮:アントニ・ヴィット)。

ショパンのバースデイコンサートシリーズ(2月22日から3月1日まで、大ホールで開催)において、2人のアーチスト―ブレハッチとポゴレリチは、それぞれショパンのピアノ協奏曲ヘ短調を演奏した(ともに、シューマンの交響曲に加えてのプログラム)。

ショパンを解釈する上で、この二人ほど際立った違いがあり得るだろうか?

ラファウ・ブレハッチ、2005年のショパンコンクールの優勝者。この5年間、国際的なキャリアを見事に賢く築き、同時に芸術家として人格的にも成熟した彼は、どこまでショパンの感情と彼の音楽の神髄を深く理解しうるのかを、まさに私たちに見せてくれた。

最近ブレハッチが語ってくれたところでは、彼はこの作曲家の曲を演奏する際、ショパンのスタイルをこわさないように心がけ、ショパンがこの音楽を書いた時に何を考え何を感じていたのか、また、この音楽が演奏された時のショパンはどうだったのかに思考の焦点を合わせているという。このような親和性を得るための努力、すなわち、作曲家の心理・感情・思考に入り込もうとの努力は、ショパン音楽に含まれるものを最も完全に深く再現するための芸術的な探求によって、さらに、この作曲家の、作品という言語に対する、彼の芸術的な謙虚さによって、実現する。

極めて高貴な、昨今出会うことのできないような態度だ。
だからといって、彼のショパン作品の演奏に、彼の個性や認知できる特徴が欠けている、という意味ではない。協奏曲ヘ短調は、ブレハッチの指のもと、美しく、深く、繊細な詩心と力強い表現力を兼ね備えた形で響き渡った。

しかし、ブレハッチの演奏で最も際立ち、他の演奏家と決定的に異なるのは、ショパンのメランコリックな心情を感じ取り、それを明瞭に表現できる、彼の絶対的に素晴らしい、直感に近い能力である。

ブレハッチはこの協奏曲を、ヴィルトゥオーソ的技術と純粋なスタイルで、また同時に、完全な自由と自発性をもって演奏した。

加えて、彼の美しいフレージングや、指揮者のアントニ・ヴィット、国立管弦楽団との絶妙のコミュニケーションに、聴衆は深く魅了された。
(ブレハッチについては以上。以後はポゴレリチについて。)



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