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2010年1月29日金曜日

ブレハッチという現象:”僕自身、僕のショパン、そしてジャル―ミラノでのインタビュー

English

2010年1月、ラファウ・ブレハッチがミラノでリサイタルを開いた際のインタビュー記事です。

インタビュアー:Enrico Parola エンリコ・パローラ
コリエーレ・デラ・セラ(イタリア最古の主要紙)に1月26日に掲載

オリジナル記事(イタリア語)

ミラノのポーランド領事館ウェブサイトより(2010年1月)


ブレハッチという現象:”僕自身、僕のショパン、そしてジャル”

音楽の”グローバル化”。
”フリデリックの時代と同様、今日、成長と自己確立を願うポーランド人アーチストは、国を離れて、世界に出なくてはなりません。”
ラファウ・ブレハッチ

「ジャル」は哀愁のカリオーカに近いポーランド語の言葉だが、悲しみ、焦燥、あこがれ、孤独といった言葉で長々と置き換えるしか、翻訳できない。そして、この言葉は、ラファウ・ブレハッチがショパンを素晴らしく弾ける秘訣でもある。2005年にワルシャワのショパンコンクールで第一位だけでなく全ての副賞を独占し、(かつ、あまりにも差が大きすぎたので第二位は受賞者がいなかったのだが)世界的な現象として認識された24歳のピアニストが、今晩クァルテットの主催でミラノで演奏する。前半はバッハのパルティータ第1番とモーツアルト、ドビュッシーの「ピアノのために」、敬愛する同国の作曲家は後半だ。

「日本のツアーで採用したのと同じパターンです。」と彼は説明する。
「全ての人びとの好みや期待に応える、これがベストの方法だと思います。」

ミラノでは、他のあらゆる国と同様、聴衆は「彼の」ショパンを聴きたいと願う。
この親和性を説明するのに、二人ともポーランド人だから、というだけで十分なのだろうか?

「あたりまえに聞えるかもしれませんが、答えはイエスです。少なくとも、前提はそういうことです。もし、ショパンの音楽を言葉で定義するなら、僕は”ジャル”という言葉を使います。この言葉の雰囲気は、僕たちを結びつける重要な条件を要約しています。彼は愛する祖国や愛する人たちを捨てなくてはなりませんでした。パリのような遠く離れた場所で作曲した作品に、願いや夢をこめました。同様に、今日、成長と自己確立を願うポーランド人アーチストは、国を離れて世界に出なくてはなりません。」

これが前提であり、ラファウとフリデリックを結びつける本質的な絆だ。

「演奏するということは、お互いを深く理解する方法です。作曲家の感情をフォローするとき、演奏者は彼の心の奥の奥に入り込まなくてはならない。とても嬉しく、また驚いたことなのですが、僕は自分のショパンを自分の中に見出しました。彼の愛情、絶対的なものや自由への彼の憧れが、僕の中に存在するのです。」

日々の生活様式:「僕は家にいるときはいつも同じことをしています。朝早く起きて、運動、朝食、気持ちが新鮮なうちに新しい曲の練習を2時間します。午後と夕方はリハーサルにあてて、ピアノを弾くのは7時間です。」
そして、哲学:(トルンにある大学に入り、プラトン、アリストテレス、フッサールを愉しんでいる。)
・・・ラファウにとってのこれら全てを、ショパン的観点で理解する必要がある。

「ショパンはモーツアルトとバッハを尊敬し、バッハからポリフォニーを学びました。そして、ドビュッシーは色彩や音色を理解するのに参考になります。」

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