Preludia - Unofficial website for Rafal Blechacz

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2010年12月30日木曜日

Big thanks to Our Pianist for beautiful, soulful music in 2010 Chopin Year

English

今年2010年のラファウ・ブレハッチの演奏会記録です。1月26日のミラノに始まり、12月13日のシュトゥットガルトのリサイタルまで、普段の年よりやや多めの演奏会。かなり前もって現地入りするタイプですので、旅に出ていた日数の方が多かったかもしれませんね。
☆: 演奏会プログラムのウェブサイト
★: 演奏家レビュー(英語のものも混在しています。)

1月26日 ミラノ・ヴェルディ音楽院  
1月27日  トレヴィーゾのテアトロ・コミュナーレ
1月30、31、2月1、2日 ローマ、パルコ・デラ・ムシカのアウディトリウム:聖チェチーリアホール, ショパン協奏曲ヘ短調、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団、指揮アンドレイ・ボレイコ  
2月22日 ワルシャワのフィルハーモニーホールにて、ショパンバースディウィーク初日、ショパン協奏曲ヘ短調、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮アントニ・ヴィット
リハーサル風景ビデオ  



「この5年間、国際的なキャリアを見事に賢く築き、同時に芸術家として人格的にも成熟した彼は、どこまでショパンの感情と彼の音楽の神髄を深く理解しうるのかを、まさに私たちに見せてくれた。」(Nasz Dziennik)

2月26日 NYメトロポリタン美術館グレース・レイニー・ロジャース・オーディトリウム  
2月27日 ケネディ・センター・テラス・シアター、ワシントンDC    

「バッハのパルティータ1番BWV825の最初の精妙で流麗な音を聞いただけで、ブレハッチがより深い意味での学生だということは明らかだ。音楽に奉仕する、音楽の深さを探求し、その意味を追求し、その可能性を試そうとする音楽家という意味での探求者だ。 
彼は謙虚さと完全な明瞭さを持って演奏する。彼のアプローチは「使命を果たそうとしている(dutiful)」と言ってもいいだろう。そのため、彼はドライで学術的すぎるとの、誤った印象を持ってしまうかもしれない。」(フィリップ・ケニコット、ワシントン・ポスト) 

3月5日  ノースカロライナ州デューク大学ブライアン・センター・インダストリーズ・シアター
3月6日  ジョージア州アトランタ、クレイトン州立大学スパイビーホール  
3月25日 ジュネーブ、ビクトリアホール 
3月29日 チューリッヒ、トーンハレ(音楽堂)  
4月20日 トルン、ニコラウス・コペルニクス大学講堂 photo1 2 3 4 5

「....もちろん、私の国では、ショパンはとても重要な作曲家ですし、特にコンクールでの優勝以降、ショパンを演奏するということは、とりわけ特別なことになりました。ポーランドのホールでポーランドの聴衆のために演奏できる時はいつも、とても幸福を感じます。」(ラファウ・ブレハッチ、ワシントンDCにて、フレッド・チャイルドのインタビューに答えて。2010年3月)

4月27日 ブリュッセル、パレデボザール 
5月9日  アムステルダム、コンセルトヘボウ   
5月14日 シュベツィンゲン、ロココシアター
5月20日 ウッチにてショパン協奏曲ヘ短調(アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮Christian Ehwald) 
5月25日 ポズナンのアダム・ミツキエビッチ大学講堂にて、ショパン協奏曲ヘ短調 (指揮Wojciech Rodek)   photos 1 2 3


「ショパンの音楽には深い苦しみや悲しみだけでなく、希望があります。
今ポーランド人が味わっている、このつらい時期にこそ、必要な希望が。」
(ラファウ・ブレハッチ、ポズナンの演奏会後の発言。)


6月12日 ドルトムント、コンツェルトハウス 
6月14日 サルプレイエル、パリ   
6月16日 ノアン   
6月27日 バード・キッシンゲンGastkonzertにて、ショパン協奏曲ヘ短調、ウィーン交響楽団(指揮:フィリップ・オーギャン)     
7月13日 シエナのロッツィ劇場にて、第27回キジアーナ音楽院国際賞受賞記念リサイタル  受賞
8月5日 シュレスヴィヒのAP メラー・スクールにて、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭のリサイタル 
8月6日 リューベックのコロッセウムホール(同上)  (上から2番目のレビュー)
8月27日 サン・セバスチアンのテアトロ・ビクトリア・エウヘニア  
8月29日 マジョルカ島ヴァルデモッサのカルトゥハの修道院

「今回2人のポーランド人と1人のフランス人の作曲家を選びましたが、私は3人の間の様々な関係を示したいのです。シマノフスキはショパンほど知名度はありませんが、彼の音楽が伝える多様な感情や和声は、非常に面白いのです。一方でドビュッシーのような印象主義的な側面もあります。私は演奏会で、ドビュッシーとシマノフスキとの間にある連続性、またシマノフスキとショパンとの間の連続性を明らかにしたいと考えています。」(ラファウ・ブレハッチ、スペインでのリサイタルについて)

10月3日 大阪ザ・シンフォニーホール、ショパン協奏曲ヘ短調(大阪センチュリー交響楽団、指揮:大友直人)+リサイタル 
10月6日 サントリーホール、ショパン協奏曲ヘ短調(東京交響楽団、指揮:大友直人)+リサイタル     photos1 2

10月9日 愛知芸術劇場 
10月11日 横浜フィリアホール  photo
10月15日 川口リリアホール
10月17日 大阪ザシンフォニーホール
10月19日 東京オペラシティコンサートホール 
10月21日 アクロス福岡シンフォニーホール   
10月23日 横浜みなとみらいホール

11月10日 パリ、シャンゼリゼ劇場、ショパン協奏曲ホ短調(シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮イェジー・セムコフ)  
11月18,21日@ハンブルグ国立歌劇場 Laeiszhalle、ショパン協奏曲ホ短調(北ドイツ放送交響楽団、指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ)
11月19日@キールKieler Schloss(同上)
11月30日 ベルリンフィルハーモニーのチェンバー・ミュージックホール

12月7日 ロンドン、クィーン・エリザベスホール 
12月10日 ウィーン、コンツェルトハウス、ショパン協奏曲ホ短調、(ウィーン放送交響楽団指揮コルネリウス・マイスター) 
12月13日 シュトゥットガルト、Kultur- und Kongresszentrum Liederhalleのベートーベンホール  受賞


「ブレハッチの演奏は、非の打ちどころのないテクニークと若々しい生命力がみなぎっている。それ以上に、創造力がこの若い演奏家には備わっている。彼の均衡のとれたルバートは美しい旋律を自制的な魔法で歌わせ、ショパン音楽を抗えないほど魅力的にする「甘美な深淵」(ハイネ)へと、私たちを沈めるのだ。」
( Lothar Prox教授、審査委員長)



ショパンイヤーの今年、ポーランドは大統領機墜落事故や洪水など悲しい事件が続き、アーチストにとっても大変な1年だったかと思います。
一方で、キジアーナ音楽院国際賞、ドイツレコード批評家賞、Grand Prix du Disque of Frédéric Chopin賞、アルバム・ショパン協奏曲がダブル・プラチナディスク獲得(ポーランド)と、数々の賞を受賞し、実力派として確かな道を歩んだ年でもありました。
来年は幸福な年であるよう、また、ぜひ健康を保っていただきたいと願っております。

こうして年間の活動を見るならば、来日公演を頻繁に行うことは持続可能ではない、ということがわかります。本物の芸術家としての活躍を続けるためにも、後世に優れた録音を残すためにも、欧州の本流でじっくりと頑張っていただきたいですし、印象派や古典派の作品など、ポスト・ショパンイヤーの取り組みをとても楽しみにしております。

2010年、ウェブサイトを読んでくださってありがとうございました。
新しい年が、皆さまにとっても素晴らしい1年となりますように!

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ショパン・ブレハッチ展@ナクウォ・ナド・ノテチョンから


English

今年の10月から11月にかけて、ラファウ・ブレハッチの生誕地ナクウォ・ナド・ノテチョンのミュージアムでショパン・ブレハッチ展が開かれていました。
同ミュージアムのウェブサイトから、ほぼ全ての展示品を見ることができます。


ミュージアムのウェブサイト
スライドショーで見ることができます。
日本の雑誌や、日本関連の展示物もあります。

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2010年12月23日木曜日

ラファウ・ブレハッチ――最近のラジオ番組から(ポーランド、イギリス)

English

12月12日(日曜)23時(CET)、Adam Rozlachはポーランドラジオの毎週のショパン音楽の番組で、ラファウ・ブレハッチを特集しました。番組の全時間を、ラファウ・ブレハッチにあて、最近の彼の音楽家としての活躍を紹介し、2005年当時を振り返りました。番組中かけられた曲は、全て第15回ショパンコンクールにおけるブレハッチの演奏でした。Rozlachは、2005年以降、世界の音楽シーンで、ブレハッチ以上のピアニストは出現していない、と繰り返し強調しました。

**Adam Rozłachは、ポーランドラジオの番組 “Najwybitniejsi polscy chopiniści"の中で、最も素晴らしいポーランドのショパン演奏家を紹介しています。イグナツィ・パデレフスキ、ヨゼフ・ホフマン、アレクサンドル・ミハウォフスキ、ラウル・コチャルスキ、時代を下って、ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ、アダム・ハラシェヴィッチ、クリスティアン・ツィメルマン、そして、ラファウ・ブレハッチ。

**「今回は、ラファウ・ブレハッチのためのコンクールだった。」
「コンクールの期間中、ブレハッチのようにショパンを弾いた者はいなかったし、彼ほどショパンに近づいた演奏も皆無だったということを強調したい。まさに歴史的な演奏だった。私たちは偉大なる瞬間を目撃したのだ。このことには1ミリほどの疑いもない。」
(Adam Rozlach, 2005年10月22日付けGazetaより。)

  これは、全くその通りだと感じます。その瞬間、宇宙の全ての善なるエネルギーと精霊がこの音楽家を支持したような、天国への門戸が開かれ全てが許されたような感覚でした。(私はビデオでしか見ていないのですが。)09年に彼のショパン協奏曲のアルバムが出た時、プロの評論家でも、「コンクールの方が生き生きして良かった」的な子供じみたレビューを書く人がいました。でも、気持ちはわかります。
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12月15日、 BBC Radio 3 が、ロンドンのクィーン・エリザベス・ホールでのラファウ・ブレハッチのリサイタル(12月7日)を放送しました。 

番組は、まず、ブレハッチのバッハ音楽に関する所感から始まりました。ブレハッチは、バッハにおけるポリフォニーの重要性と、彼が今回演奏した他の作曲家:シマノフスキー、ドビュッシー、ショパンへの影響について述べました。オルガン音楽から始めた自分にとっては、とても興味のある点だと。また、バッハやドビュッシーを演奏することがさらにショパン音楽の演奏を豊かにする、というブレハッチの発言を、トレローニーは番組中、引用していました。ハミルトンは、バッハの要素がいかに他の作曲家に入っているかを説明しました。ショパンもバッハを弾くよう推奨しており、自らも進んで練習したということと、例えば、ポロネーズ第1番の中間部で、旋律とは別に中間声部が音楽の主流の中に引き寄せられるように現れる様は、バッハに極めて似ている、と述べました。
トレローニーとハミルトンは、ブレハッチの演奏を高く評価、特に、ドビュッシーの「ピアノのために」は、「エキサイティングな演奏!」と評しました。ハミルトンは、ブレハッチのドビュッシーが鮮やかな煌めくエネルギーで満ちており、特にサラバンドについては、「彼の演奏にくぎ付けになった。」と喜んでいました。通常ひどく退屈な演奏になりがちな曲、ということで、バーミンガム大学で教鞭をとるハミルトンは、日頃から学生に、音楽で最大の罪は「退屈」な演奏をすること、これだけは絶対避けるように、と教えているそうです。

ふたりはブレハッチのショパン・ポロネーズ作品26も称賛しました。
ハミルトンによれば、陰鬱でやや凄みのある変ホ短調のポロネーズは、6個のフラットによってシャープさを増し、ショパンの深い感情を表現しています。軍隊ポロネーズなどと違い、あまり演奏されていないことから、「この魅力的だがあまり聴く機会のないポロネーズ作品26を演奏したのは、ブレハッチの大きな功績。」ということです。

「非常に成熟した演奏だった。」とトレローニーは言い、ブレハッチがまだ25歳であることを忘れてはならない、とし、ハミルトンも同意しました。

プログラムの最後に、トレローニーは、ブレハッチの恩師の言葉を引用しました。
ショパン・コンクールを彼の成長のための1つの段階ととらえた、ということ、そして、
「コンクールには全部失敗するかもしれない、でも、一番大切なのは音楽への愛を失わないことです。」と。


(リサイタルのプログラム)

BACH: Partita No.1 in B flat for keyboard, BWV.825
SZYMANOWSKI: Prelude & fugue in C sharp minor
DEBUSSY: Pour le piano
CHOPIN: Ballade No.2 in F, Op.38
3 Waltzes, Op.34
2 Polonaises, Op.26
Scherzo No.1 in B minor, Op.20



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English

アメリカの公共放送NPRは、ラファウ・ブレハッチのアルバム「ショパンピアノ協奏曲」を、2010年のショパン・シューマン・トップ5アルバムの1つにに選びました。
選んだのは、WGUCの番組担当バイス・プレジデントのRobin Gehl。このアルバムがポーランドで、ダブル・プラチナ・ディスクを獲得したこと、ドイツのレコード評論家賞を獲得したことなどを紹介し、「成熟した情感あふれる第1番コンチェルトは、あらゆる称賛を受ける価値がある。」と述べています。

NPRのサイト

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ラファウ・ブレハッチとは直接関係がない話題ですが、英語ブログに、音楽の友誌12月号に載っていた、ツィメルマンの2010年ショパンコンクールに関するインタビューの論点を載せました。特にポーランドの方々からのリクエストが強かったためです。今回の結果に納得できないという感情が強かったようです。しかし、ツィメルマンが言っている通り、「我々はそれぞれ、より積極的に自らの役割を果たすべき。」「聴き手は、自ら演奏会に足を運び、自分の耳でそれぞれの才能に対する評価を行うべき。」ということが実行されていけば、自ずと解が導き出されるのでは、などと思いました。


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2010年12月14日火曜日

シュトゥットガルトで素晴らしいショパンイヤーの終わりーーラファウ・ブレハッチの2010年

季節のご挨拶デス♪

ラファウ・ブレハッチは12月13日、シュトゥットガルトで今年最後のリサイタルを開きました。演奏後、ドイツレコード批評家賞が授与されました。

「ドイツレコード批評家賞が、シュトゥットガルトのKongreshaus Liederhalleのベートーベンホールにてラファウに授与された。ラファウは受賞をとても喜んだ。何よりも、聴衆が彼の演奏を歓迎し、第一部の後、そして演奏終了後に熱い拍手を贈ってくれたのが嬉しかった。批評家賞が贈られた後、ラファウはアンコールを演奏した。(遺作のノクターン)。また、楽器がとても良く、調整もきっちりとなされ、ホールの音響も素晴らしかったこと、聴き手の反応がとても良く、聴衆と深く共感できたことで、とてもとても嬉しく感じていた。」
(ロマン・フラツコフスキ氏)

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今年、日本でもたくさんの素晴らしい演奏会を聴かせてくれたラファウ・ブレハッチ。ショパンイヤーも終わろうとしています。
演奏会ごとに、評論家やファンが好き勝手なことを言って、終わりのない課題があって、アーチストは本当に大変!クリスマスまでの期間、ゆっくり静かに過ごしていただきたいですね。

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2010年12月12日日曜日

ラファウ・ブレハッチ in シュトゥットガルト- - 今年最後のリサイタルと受賞

English

ラファウ・ブレハッチは、12月13日シュトゥットガルトのKultur- und Kongresszentrum Liederhalleのベートーベンホールにて、リサイタルを開きます。今年2010年の、最後のコンサートとなります。

演奏会に際し、ドイツレコード批評家賞が授与される旨、報道されています。


ラファウ・ブレハッチは12月10日、ウィーンのコンツェルトハウスにて、ショパンの協奏曲ホ短調を演奏しました。(演奏:ウィーン放送交響楽団、指揮:コルネリウス・マイスター)
「久しぶりに良いピアノを堪能しました。」と、在ウィーンの知人が言っていました。
ほぼ満席の大ホールの聴衆は、ブレハッチの繊細なテンポ感と躍動感あふれる演奏に大喝采し、拍手が止まらず、ブレハッチはアンコール2曲で返礼しました。

ブレハッチの知名度はオーストリアではまだ高いとは言えないそうですが、こうして演奏の機会があるごとに、彼の美しいピアノが聴く人の心に残っていってほしいと思います。

プログラムブックのブレハッチ部分を入手しましたが、ブレハッチの詳しいバイオが掲載され、DGから3枚の録音が出ていること、デビューアルバムのプレリュードは2008年のECHO賞を受賞したこと、今回のコンツェルトハウスは、2007年のデビューリサイタルに続き2回目であること、などが書かれていました。


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2010年12月10日金曜日

ラファウ・ブレハッチ in ウイーン

English

12月10日、19時半より、ラファウ・ブレハッチは ウィーンのコンツェルトハウスにて、ショパンのコンチェルトを演奏します。演奏: ウィーン(オーストリア)放送交響楽団、指揮:コルネリウス・マイスター。
ウィーンにおける、ショパンイヤーの締めくくりの演奏会となります。




ラファウ・ブレハッチのロンドン・クィーン・エリザベス・ホールでのリサイタルは大変好評だったそうです。ロンドンのピアニスト/作曲家が書いたブログによると、数多くのポーランド人と、少なからぬ日本人が聴衆にいた、とのこと。私の知っているスペイン人や、知り合いの友達のフィリピン系の方も行っていました。イタリア語を話している人もいたそうで、ロンドンだからなのか、ブレハッチだからなのか。ロシア語のtwitterも見ました。

プログラムブックに掲載されていた、ラファウ・ブレハッチの言葉を入手できました。

「ロンドンのリサイタルのために、私の心に近いと感じられる作曲家の作品を選びました。バッハは最初に魅了された作曲家で、子供の頃教会へ行って、バッハのオルガン音楽を聴くのがとても好きだった、その思い出がこめられています。今日でも、故郷に滞在する際は、教会へ行ってオルガンを弾いています。ミサのために弾くこともあります。初めてピアノコンクールに参加したのは1996年、ゴジュフで開かれた、ポーランド全国バッハコンクールでした。そのプログラムにドビュッシーの作品も入れたのですが、そのことで、演奏にとても重要な音の色彩や陰影に、とても敏感になりました。

2010年のショパン生誕200周年は、ショパンを冠した賞を持つ私にとって、特別な時間となりました。この機会に、ショパンの音楽を世界中に伝えたいと思いました。そこで、ロンドンのリサイタルも、後半は全てショパンの音楽に奉げることにしました。また、シマノフスキの曲も1曲選びました。シマノフスキの音楽はとても素晴らしく、美しいのですが、残念なことに、この国ではあまり知られていません。今回ロンドンで紹介できる機会が持てて、とてもうれしく思っています。」


**英語ブログに、11月30日のベルリンでのリサイタルを鑑賞した、ポーランドのファンの方のエッセイを載せています。10月の来日プログラムと同じ曲目だったので、演奏会に行かれた方は、内容がvisualizeできるのでは、と思います。会場のベルリン・フィルハーモニーの小ホールの写真もあります。大ホールととても似ていて、従ってサントリーホールととても似ている、と思いました。
大変音響がよく、「もしかすると、コンセルトヘボウよりも音響がいいかもしれない」、という感想もききました。


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2010年12月6日月曜日

ラファウ・ブレハッチ in ロンドン

ラファウ・ブレハッチは、12月7日19時半より、ロンドンのサウスバンク・センター、クィーン・エリザベス・ホールにてリサイタルを開きます。

サウスバンク・センターのプログラム・サイト

Polish Cultural Institute. UKも、リサイタルを紹介しています。


既に2008年の11月、サウスバンク・センターのロイヤルフェスティバルホールにて、ショパンの協奏曲で演奏しています。(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:シャルル・デュトワ)
ガーディアンに掲載されたレビュー
レビューを書いたアンドリュー・クレメンツは、ブレハッチが今年受賞した、キジアーナ音楽院国際賞の選考委員の一人です。

ロンドンでは、このほか、2007年と2009年にウィグモア・ホールでリサイタルを弾いています。

今年の演奏会も、ロンドンを入れてあと3回となりました。
今年は、正式の演奏会は全部で44回でした。

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2010年12月4日土曜日

ラファウ・ブレハッチのベルリンでのリサイタル――レビューなど

ラファウ・ブレハッチは、11月30日、ベルリン・フィルハーモニーのチェンバー・ミュージック・ホールでリサイタルを開きました。ベルリンでのリサイタル・デビューとなります。(協奏曲では2008年にデビュー)。チケットは完売、レベルの高い演奏に聴衆は暖かい拍手を送りました。地理的理由から、ポーランドから見に行かれた方も多かったそうです。

「一人の人格の中に、画家・彫刻家・語り手・演奏家が棲んでいるよう。ラファウは素晴らしく美しく演奏しました。本当に凄いです。毎回良くなっていく。これで完璧という限界はないのでしょうか?
アンコールは2曲、マズルカop.50-2と遺作のノクターンです。ノクターンを弾いた時、会場は絶対的な静寂に包まれました。そして、スタンディング・オベーション。
ポーランド人もたくさん来ていました。私の近くにはピワからきた二人連れがいました。ベルリンまで300キロ位あるんですよ。」(シュチェチンに住む、ダナさん)


以下は、リサイタルの翌日、Morgenpostに掲載された、レビューです。

English

憂鬱さと対極にあるショパン
ラファウ・ブレハッチは神の恩恵。全てのピアノ教師にとっての夢だろう。ブレハッチはスタインウェイの前に、ろうそくのようにまっすぐ座る。永遠の子供のような、はにかんだ笑顔を浮かべて。そして、私たちが忘れかけた、ピアニストの徳――謙虚さ、節度、精神的な深み――で、輝く。

25歳の演奏家の、これがベルリン・フィルハーモニーでのデビュー。チケットは数週間も前に売り切れた。5年前、ショパン・コンクールで静かに優勝して以来、世界は彼を、美しいピアノの哲人として見ている。ブレハッチは年に数回しかリサイタルを開かない。しかし、それぞれのリサイタルにおいて、稲妻のように心を煌めかせる。このベルリンでの演奏もそうだった。

ショパン、ショパン。ブレハッチは常にショパンと伴に歩む。嵐のようなバラードト短調op23の始めに、ピアニストは長い瞑想を捧げた。作品の合間に、白いハンカチを取り出して、自分の手の汗を鍵盤から拭き取る。気品と優雅さと俊敏な運動神経で、きらきらと光るワルツop34の1と3。スケルツォロ短調op20の、厳密に計算しつくされた激情。ブレハッチは鉄のような自己規律を働かせる。次々と新しい音の陰影を聴かせ、私たちを驚嘆させる。一番心にしみたのは――有名なワルツop34-2の、魅力あふれる、高貴なうすぎぬのようなピアニシモ。ブレハッチの弾くショパンには、熱にうかされた神経症のような、憂鬱な攻撃性はない。彼は人生の明るい側面に立つショパンを見せてくれる。

これほど繊細で、創造力溢れる、完ぺきで自由な、宝石のような演奏家はかつていただろうか。いるとすれば、それは最も重要で代表的なショパンの演奏家たち――アルトゥール・ルービンシュタイン、マルタ・アルゲリッチ、グリゴリー・ソコロフ、エフゲニー・キーシンだけだろう。そして、ブレハッチもそうした演奏家であることが、今夜の音で証明された。
(End)

もうひとつ、Isabel Herzfeldの書いたレビューも出ていました。彼女は、ショパンの暗く憂鬱な側面にも目を向けています。

English

(抜粋)
「…憂鬱、厳格さ、甘えのなさは彼独自の解釈で、とりわけマズルカop41のホ短調で痛みが始まる部分で顕著だ。また、暗く神経質なポロネーズop26は、その憂鬱げなメロディの核をすぐさま表した。全ては格調高く簡潔で的を得て、ポリフォニーに満ち溢れている。これは、偉大なるショパン演奏家の精神が、さらに洗練され輝きを増して、生き返ったと言っても過言ではない。」


(全文は英語でご覧ください。)

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2010年11月30日火曜日

ラファウ・ブレハッチ、ベルリンでリサイタル

ラファウ・ブレハッチのベルリンでのリサイタル、クオリティの高い、素晴らしいものでした。詳細は週末or来週、アップします!(12月2日)

ラファウ・ブレハッチは11月30日20時(現地時間)より、ベルリン・フィルハーモニーのチェンバー・ミュージック・ホールにてリサイタルを開きます。

ポーランド政府のウェブサイト を始め、いくつものサイトに広報が載っていました。
チケットは完売しています。

Polish Institute in Berlin. (German)

Facebook posting by Berliner Philharmoniker
Beethoven.org.pl,
Poland Radio (English)

ちなみに、今日のベルリンの天候は晴れ、最高気温マイナス3度(体感温度はマイナス9度)、最低気温マイナス10度とのこと。(トルンやビドゴシチより、随分暖かい?ようです。)

連れ合いが今ドイツにいるのですが、ワイシャツの下にヒートテックを重ね着してると言ってました。
ヒートテックは偉大な発明ですが、寒冷地(国)でどんどん広めてほしいな、などと思いました。

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2010年11月26日金曜日

ブレハッチ、ドイツレコード批評家賞の授与は12月13日に。

English

ラファウ・ブレハッチが2010年のドイツレコード批評家賞を受賞、というニュースは何度かお伝えしてきましたが、12月13日、シュトゥットガルトのリサイタルの際、授与される、というニュースが、Klassikakzente(11月25日付け)で掲載されていました。


(引用)
今年のドイツレコード批評家賞は、ラファウ・ブレハッチに。
栄誉あるドイツレコード批評家賞(2010)は、ピアニストのラファウ・ブレハッチの傑出した録音、フレデリック・ショパンのピアノ協奏曲に対し与えられる。賞は、当初発表されていたハンブルグではなく、12月13日、シュトゥットガルトのベートーベンホールにて、彼のリサイタルの際、授与される。

ラファウ・ブレハッチの受賞理由:
「彼はヴィルトゥオーソというだけでなく詩人である。」ショパンについてハインリヒ・ハイネはこう書いている。1829年と1830年に2つのピアノ協奏曲を作曲した時、ショパンは20歳そこそこだった。

それから175年後、同質のヴィルトゥオーソであり詩人である音楽家が現れた。同じく20歳のラファウ・ブレハッチは、ホ短調の協奏曲で、2005年のワルシャワのコンクールで優勝した。

ドイツ・グラモフォンの2作品の録音は、アムステルダム・コンセルトヘボウの素晴らしい音響とその一流のオーケストラの恩恵を受けている。ブレハッチの演奏は、指揮者イェジー・セムコフに巧みに支えられ、非の打ちどころのないテクニークと若々しい生命力がみなぎっている。それ以上に、創造力がこの若い演奏家には備わっている。彼の均衡のとれたルバートは美しい旋律を自制的な魔法で歌わせ、ショパン音楽を抗えないほど魅力的にする「甘美な深淵」(ハイネ)へと、私たちを沈めるのだ。
(引用終わり)

同様の記事が、オランダのラジオ4のサイトにも掲載されていました。

このブログでの関連記事

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英語ブログに日本のレビューを紹介していて急に思いだしたのですが、アクロス福岡のニュースレターに載っていた、ブレハッチの言葉です。(来日演奏会の聴きどころ)

「興味深いポイントは、ロ短調のスケルツォの中でポーランドの賛美歌”おやすみ私の小さなイエス、お休み”のモチーフが使われていることです。実は、私の日本でのキャリアはこの曲で始まりました。2003年の浜松ピアノ・コンクールの予選で私はこの曲を弾いたのです。」(ラファウ・ブレハッチ)

(注)一次予選で、バッハ平均律第2巻嬰ヘ短調、ハイドンのソナタ第52番1楽章とともに、このスケルツォを演奏しました。市販されているコンクールのCDで聴けますよ♪今の演奏に慣れていると、隔世の感があります。
2003浜松での演奏曲目はこちら。

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全く関係ないのですが、仕事の予習をしながらヴンダーの演奏をYoutubeで流していたのですが、5年前より太った?気になって5年前のコンクールのドキュメンタリーをちら見しました。それで気がついたのですが、最近この過去記事へのアクセスがかなり何件もあったんですね。今年のショパンコンクールで考えるところのある方が多いのでしょうか?
ヴンダーが太ったかも?はともかく、ラファウ・ブレハッチがあと5キロでも体重増えたら、演奏に迫力でるだろうな。。ってときどき思うことあります。でも、それだとかえって平凡化するかも、と、先日友人と議論したところでした。。


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2010年11月22日月曜日

ラファウ・ブレハッチと、北ドイツ放送交響楽団・ウルバンスキの共演、レビュー2件

ラファウ・ブレハッチと、北ドイツ放送交響楽団、指揮:クシシュトフ・ウルバンスキによる演奏会が、先週3回行われましたが、そのうち11月18日のハンブルグ国立歌劇場での演奏会について、レビューが2件出ています。
どちらのレビューも、注目は、28歳のポーランド人指揮者ウルバンスキにあたっており、とりわけペンデレツキの「広島の犠牲者にささげる哀歌」は、彼の深い表現力が高く評価されています。が、このブログの目的から、ブレハッチがソリストをつとめたショパン協奏曲ホ短調部分のみ、紹介します。英語ブログには全文の訳を載せました。興味がありましたら、ご覧ください。(言訳:あまり正確ではありません。雰囲気だけ受け止めてくださいませ。)

English (1) (2)
Welt.deに掲載、11月20日付け
by Helmut Peters

(© Felix Broede)
最近トロンヘイム交響楽団の首席指揮者に任命された若いウルバンスキとともに、25歳のピアニストラファウ・ブレハッチも、同様に注意深く繊細であることを、フレデリック・ショパンのホ短調協奏曲で証明した。
ロバート・シューマンに比べると、ショパンはオーケストレーションの才を常に発揮しているとはいいがたいが、しかし、まさにオーケストレーションの部分で、北ドイツ放送交響楽団とブレハッチは煌めいた。木管のソロ奏者とピアニストは何度も対話を重ね、ホルンとピアノの親密な色彩を明瞭に示した。
第2楽章“ロマンス”の精妙な始まりと、フレーズの変わり目を示すホルンの束の間の休符、そこからブレハッチが主導する美しいカンタービレに存在するメロディライン。
ブレハッチが用いるヴィルトゥオーソ的精緻な表現は、決して自己顕示することなく、ディテールを細やかに紡ぎだした。


Aberdblatt.deに掲載、11月20付け(これは印刷物の新聞にも掲載されました。)

ウルバンスキとラファウ・ブレハッチが演奏したショパンのホ短調協奏曲も、やはり格別だった。
ソリストへきびきびと旋律が受け渡された後、オーケストラは背後に退き、詩情あふれる音を追い求めた。ピアノパートは完ぺきに正確に、一音一音をヴィルトゥオーソ的に、透明に演奏された。聴衆はブレハッチに熱狂し、彼から2曲のアンコールを求めた。このショパンは純粋にロマン主義的で、それぞれのテーマが連結するのでなく独立した部分として際立っていた。
才気あふれ完成したピアノ演奏は、作品の広い世界を限られた振幅の中に生かし、貴重な瞬間に作品の魂の核心に触れた。

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指揮者のクシシュトフ・ウルバンスキは、来シーズンより、インディアナポリス交響楽団の音楽監督に就任、インディアナ大学のジェイコブス音楽学部で非常勤教授として教鞭をとることが決まっています。アメリカのメジャーなオケでは、最年少の音楽監督ということです。




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ハンブルグ、マチネコンサートで、再び万雷の拍手

English

11月21日午後3時、ラファウ・ブレハッチは再度ハンブルグ国立歌劇場にて、北ドイツ放送交響楽団と、ショパンコンチェルトホ短調を演奏しました。指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ。

「満席のホールで、ラファウは再び、美しく演奏した。割れるような拍手。観客は足を踏み鳴らし、叫び、アンコールを求めた。ラファウは遺作のノクターンで返礼した。観客の拍手はやまず、もっと弾けそうな雰囲気だったが、オーケストラが立ち上がって、前半の終わりをつげた。」

なお、当初予定されていた、ドイツレコード批評家賞の受賞式は今回は行われず、おそらく、12月13日のシュトゥットガルトでのリサイタルの際、授与される見通しとのことです。



ラファウ・ブレハッチの次の演奏会は、11月30日、ベルリン・フィルハーモニーのチェンバー・ミュージック・ホールにて、オールショパンプログラムのリサイタルです。(日本と同じ演目です。)
チケットは既に完売しています。

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2010年11月21日日曜日

優勝者ラファウ・ブレハッチ――TVP・ARTE共同制作のビデオ

English

このビデオ、観たことありますか?私は初めてでした。探し物をしていて、偶然見つけました。欧州ではおそらく何度も放送されているのでは、と思います。

写真をクリックしてください。ビデオに飛びます。


ポーランドのTVPと独仏のARTEの共同制作、2005年のショパンコンクールの結果発表、受賞式、ブレハッチのインタビュー、そして、本選でのコンチェルト1番の演奏の様子が収録されています。
インタビュー等、すべて英語の字幕がついています!
発売されているビデオには見られないちょっとした場面が印象的でした。

このビデオ、アメリカでは視聴できないそうです!ブレハッチのファンの数・非公式サイトを見てくれる方々が多いのに、残念です。
日本でも、TVPのコンテンツは見られなかったのですが、このサイトはラッキーでした。(11月24日追記)

5年前、誰も疑う余地のない結果が得られた、というのは幸せなことでしたね。

ちなみに、この日本語のブログで一番アクセスが多い記事は、「ショパンコンクールまで1カ月――ブレハッチとコンクール(ビデオ)」です。
日本人が、ショパンコンクールを特別視していることがうかがえます。

英語のブログで一番アクセスが多いのは、ARTEが制作した、ハンブルグでのリサイタル・ドキュメント(ビデオ)の記事です。

**このビデオを見て思ったことがあります。
Mostly Classic12月号に、ラファウ・ブレハッチのインタビューがありましたよね。スタインウェイ・アーチストとしてのインタビュー。
その中で、ブレハッチが、初めてスタインウェイを弾いた時の印象として、
「まるで直接音に触れているようだ・・・指先で直接音をつかんでいるような感覚。」と述べていました。
この、直接音を「つかむ」と言うとき、彼はなんという単語を使ったのだろうか。
とても知りたいです。語学オタクとしてはとても気になる。
彼の演奏している姿は、まさに鍵盤をたたくのでなく、音をつかんで、いるように見えます。
機会があったら、是非確認してみたいです。

**インタビュー、画像としても優れていると思いました。アーチストの疲れているけど輝きのある表情を、照明効果が際立たせており、背景のショパンの肖像と色調も調和しています。

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若いソリストと指揮者、若い聴衆のためにショパンの青春の歌

English

11月19日、ラファウ・ブレハッチは、キールのKieler Schlossにて、ショパンのコンチェルトホ短調を、北ドイツ放送交響楽団と演奏しました。
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ (プログラムサイト



聴衆は若い人々が大変多く、大きな拍手に応えて、ブレハッチは遺作のノクターンをアンコールに演奏しました。

前日のハンブルグ国立歌劇場に比べると音響が劣ることから、指揮者のクシュシュトフ・ウルバンスキは、ややテンポを速めて演奏したとのことです。





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2010年11月19日金曜日

ハンブルグにて素晴らしいショパンコンチェルトーブレハッチ&北ドイツ放送交響楽団

English

ラファウブレハッチは、11月18日、ハンブルグにて、北ドイツ放送交響楽団と、ショパンコンチェルトホ短調で共演しました。(指揮ウルバンスキ)
若いポーランド人マエストロとソリストの演奏を観客は温かい拍手で支持し、ブレハッチはノクターン(遺作)とマズルカ変イ長調で応えました。

19日にキールで、21日に再びハンブルグで演奏します。

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2010年11月18日木曜日

音楽の友12月号、ショパン12月号に、ラファウ・ブレハッチの特別記事多数

English

音楽の友12月号、ショパン12月号に、ラファウ・ブレハッチの来日公演に伴う記事が掲載されています。

音楽の友
青澤唯夫氏の演奏会レポート (カラー記事)
青澤隆明氏の特別インタビュー(カラー記事)、
「秋の来日ピアニスト大収穫祭!」にてポリーニ、ツィメルマン、ブレハッチの特集(by 岡本稔氏、カラー記事)、
コンサートレビューby 道下京子氏

***記事も写真も、素晴らしいです!!


ショパン
インタビューby 森川玲名氏(カラー記事)、
コンサートレビューby 森岡葉氏(カラー記事)

**音楽の友では、クリスティアン・ツィメルマンのインタビューがあり、今年のショパンコンクールについて、興味深い見解を述べています。私がこれまで読んだ中で最もフェアで説得力のある内容でした。

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2010年11月15日月曜日

ハンブルグとキール:ラファウ・ブレハッチ、ドイツの音楽賞を受賞

English
ラファウ・ブレハッチは、11月18,21日にハンブルグ、19日にキールで、ショパンのコンチェルトを演奏します。北ドイツ放送交響楽団、指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ。

21日のマチネ演奏会では、ドイツレコード批評家賞の授賞式もあわせておこなわれます。



11月18,21日@ハンブルグ国立歌劇場 Laeiszhalle
11月19日@キールKieler Schloss

abendblatt.deに掲載された、演奏会プレビュー
9月にブログにアップしたこの記事、なぜかとてもアクセス数が多いです!

ドイツレコード批評家賞受賞の記事
こちらも(当然かもしれませんが)アクセス数多いです。






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2010年11月11日木曜日

シャンゼリゼ劇場で鳴りやまない拍手

English

ラファウ・ブレハッチは11月10日、パリのシャンゼリゼ劇場で、ショパンのコンチェルトホ短調を、(シンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮:イェジー・セムコフ)を演奏しました。
鳴りやまない拍手に応え、マズルカ50-2を弾いたとのことです。

プレスの報道もちらほら出てます。(英語ブログにリンク)

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2010年11月10日水曜日

ラファウ・ブレハッチ、Grand Prix du Disque of Frédéric Chopinのグランプリを受賞


English
KlassikAkzente11月9日のニュース欄より

ラファウ・ブレハッチが、2010年のGrand Prix du Disque of Frédéric Chopinの賞を受賞しました。
Contemporary Recordingのカテゴリーでトッププライズを受賞、および彼のCD「前奏曲集」はHonorable Mentionを与えられたとのことです。

他は、ネルソン・フレイレの「ノクターン」が同じ部門で受賞、マルタ・アルゲリッチの”Martha Argerich plays Chopin”がhistorical recording部門を受賞。
(ドイツ・グラモフォンとDeccaの関係のみ。5年に1回の賞で、同賞のHPを見たところ、今日の段階では2005年分までしか記載されていませんでした。)

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(以下、11月12日以降に追記)
English
ドイツ・グラモフォン公式サイトにて発表


(引用)
ラファウ・ブレハッチ、権威あるポーランドのショパン賞を受賞
1985年以降、ワルシャワのショパン協会は、最も素晴らしいショパン音楽の演奏の録音に対して、フレデリック・ショパン・ディスク・グランプリを授賞してきた。優れたアーチスト、評論家、レコード会社の責任者から成る審査員団は、ショパンコンクールが開催される年に合わせ、5年に1回、受賞作品を選ぶ。2010年のグランプリは、ラファウ・ブレハッチの以下のアルバムに与えられる。

ショパンピアノ協奏曲第1,2番
ピアノ:ラファウ・ブレハッチ
演奏:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:イェジー・セムコフ

「おめでとう、ラファウ。これからもっと出てきそうだね。。」

「ラファウ、グランプリ、おめでとう!」






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2010年11月8日月曜日

ラファウ・ブレハッチ、ワルシャワフィルハーモニー管、イェジー・セムコフと、シャンゼリゼ劇場で。

English

ラファウ・ブレハッチは、シンフォニア・ヴァルソヴィア、イェジー・セムコフと、シャンゼリゼ劇場で11月10日、共演します。

(Program)
Chopin Piano Concerto No.1 in E minor
Schubert Symphony No. 9 in C major, D. 944 "The Great"


シャンゼリゼ劇場ウェブサイト

Culture.plウェブサイト(ポーランド語)


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ウェブラジオ情報

今年の2月22日、ワルシャワで演奏した、ショパンコンチェルト2番が、また、放送されます。
(ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、指揮アントニ・ヴィット)

"Luister Live"をクリックしてください。
及び
 "écouter le direct"をクリックしてください。

(Program)
Schumann Symphony No.2
Chopin Piano Concerto No.2 in F minor
(Encores)
Chopin Mazurka op.17-4,
Chopin Mazurka op.50-2

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2010年11月6日土曜日

Mostly Classic 12月号に、ブレハッチのインタビュー

English

Mostly Classic 12月号で、スタインウェイ特集をしており、スタインウェイ・アーチストとして、ラファウ・ブレハッチがインタビューに答えていました。
10月の来日中、サントリーホールでの演奏会の数日後のインタビューのようです。

Mostly Classicのオンラインバージョン(こちらにはブレハッチの記事はありません。)
音色をつくる上でのスタインウェイの多様な可能性、感情を表現する上での重要性など、について語っています。


こちらは、ラファウ・ブレハッチの、オーストリアのスタインウェイとのインタビューです。2007年秋。(1)(2)

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2010年11月4日木曜日

ミシガン大学の冊子より

English

ミシガン大学のCopernicus Endowment, "Kopernikana 2010"より。
"Pianist Blechacz to play Hill Auditorium".
(ピアニストのブレハッチ、ヒル・オーディトリウムで演奏。)

クリックすると開きます。P.1
クリックすると記事が開きます。P.4




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横浜フィリアでのミニインタビュー+演奏のビデオのアラビア語版 

フランス語  ドイツ語  スペイン語  ポルトガル語

ところで、このビデオの題名は、「ショパンコンクール―音楽家キャリアへの飛躍台」です。しかし、審査で選ばれた人が必ずしも、ツィメルマン、ポリーニ、アルゲリッチ、ブレハッチと同等の音楽性を有しているというわけではない、ということも明白です。


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2010年11月2日火曜日

ブレハッチのスケジュールは、2013年までいっぱい。――ワルシャワのマネージメント会社のインタビュー

(お知らせ)11月5日の01:00-07:00、サーバーのメンテナンス作業のため、このウェブサイトは表示できない場合があります。


English


ラファウ・ブレハッチのカレンダーは2013年まで予約済み。
インタビュアー:Adam Willma

ラファウ・ブレハッチ、クリスティアン・ツィメルマン・ミッシャ・マイスキーといったアーチストのマネジメントを行っている、Warszawski Impresariat Muzyczny (Warsaw Music Management )の社長、アンジェイ・ハルフ氏とのインタビュー

オリジナルのインタビュー記事(ポーランド語)

(抜粋)
(インタビューの前半は、今年のショパンコンクールについて。ハルフ氏は、今年の優勝者と契約する意志はない由。いずれ、審査員の決定は、CDやチケット購入にお金を払う聴衆が見直すことになるだろう、とし、今回のコンクールにおける楽器メーカーの影響力の可能性、審査方法のあり方等について意見を述べました。かなりつっこんだ意見ですので、興味のある方は原文を参照してください。)


ポズナン、2010年5月
―この5年間、ラファウ・ブレハッチのマネジメントにあたっていらっしゃいます。この間、何が変わりましたか?

ラファウは外国で目覚ましいキャリアを積んでいます。あらゆる重要なホールに招かれました。今後の彼のカレンダーをざっと見たところ、サル・プレイエルが3回入っています。演奏会レビューはいずれも熱意をもって彼を称賛するもので、批判的なものは見たことがありません。ラファウは偉大な音楽性を持っていると幅広い層から認知されており、わずか5年の間にほとんどの重要な音楽マーケットで大きなプレゼンスを持つようになりました。

―クラッシック音楽も、音楽ビジネスの一貫を担っています。そうした中、コンクール以外の方法で、この産業で成功するには、どうしたらいいでしょう。

現在、キャリアを築く最も重要な方法は、メジャーなレコード会社と契約することです。ほとんどのレコード会社にはプロモーション部門があります。また、成功の鍵をにぎるのは、自分の聴衆を得ることでしょうね。インターネットの出現で、マーケットの状況は大きく変わりました。各アーチストは、自分の演奏やバイオや写真を自分のウェブサイトに載せることで、聴衆の目に触れ、すばやく見つけてもらえます。昨日、ドイツ・グラモフォンのheadと話したのですが、音楽作品の売上の半分はダウンロード、つまりインターネット上でのファイルの販売によるものだそうです。

―売上のうち、アーチストの収入はどれぐらいですか。
クラッシック音楽のCDの売上によるロイヤルティ収入は、ポピュラー音楽に比べるとずっと低いですね。契約にもよりますが、3%から10%といったところです。音楽家にとって、CDの販売、特に、演奏会の際にCDを販売することは、とりわけ重要です。演奏会でCDを購入した人が、何年かそのCDを聴き、次の演奏会のポスターを目にした時に、では次の演奏会も行こう、という気になるのです。ドイツ・グラモフォンはラファウの演奏会スケジュールを把握し、演奏会に沿った形で彼のCDのプロモーションを行っています。

―ポーランドでは、次にラファウの演奏が聴けるのはいつでしょう?
残念ながら次に予定されている演奏会は2年後になります。2012年の秋です。

―2年も先ですか??
ラファウは、中心的なマーケットに焦点をあてなければなりません。ショパンイヤーの今年は、ポーランドで5回演奏しました(原文どおり)。そして、今、世界でも非常に威信ある演奏会場からの招待を受けています。ラファウは年40回の演奏会という上限を守っています。演奏会ごとの移動時間や、オーケストラとのリハーサルの時間を加えると、年間半分は出かけていることになります。彼は残りの時間を、新しいレパートリーの開拓や、レコーディング、コペルニクス大学の博士課程での勉強に充てています。私もラファウのファンからたくさんメールをいただくのですが、ベルリン・フィルハーモニックなど、ポーランドの近隣での演奏会に行く方もいます。次の1月には新しいCDを録音する計画があります。シマノフスキやドビュッシーの作品です。店頭で販売されるのは多分4月になるでしょう。

(この後、ハルフ氏は、政府が若い才能あるアーチストを資金面で擁護することの重要性や、クラッシック音楽にとってのポーランド市場についてコメントしました。ドイツ等に比べるとポーランドのクラッシック音楽人口は若く、社会での問題・ストレスに疲れた人々がクラッシック音楽へ傾注する傾向もある、とのことです。従って、ポップミュージックとのクロス・オーバーなどは、クラッシック音楽へのきっかけ、という意味で良いアイディアである、としました。)
(抜粋以上)

**アーチストが自由な活動をするためには、経済的な基盤を確立することが不可欠です。そういう意味で、ドイツ・グラモフォンやワルシャワのマネジメントが「価値ある演奏をするための年間の上限は40回」という、ラファウ・ブレハッチの意向を尊重していることは、素晴らしいことですね。
次回の来日が先になって寂しい、という声も聞きますが、コンクールから5年たち、アーチストにとっては本当に自由に活動できる時期がようやく訪れたということかな、とも思います。

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ラファウ・ブレハッチの公式ウェブサイトが最近かなり更新され、今年のレビュー記事も多く掲載されています。このブログでも紹介したものがほとんどですが、もっとずっとちゃんとした英語に訳されてますので、どうぞご覧ください。

2010年レビュー(英語)
2010年レビュー(ポーランド語)

彼の公式ウェブサイトは去年あたりは休眠状態だったのですが、この2,3カ月できちんと更新が進んでいます。アーチストに興味を持った人がまず訪れる場所ですので、長く更新されていないと、「このアーチスト、活躍できてないのかな?」という印象を与えてしまいますよね。とても良くなって、よかったなあ、と思います。

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2010年10月29日金曜日

10月31日、「みんなのショパン」、ブレハッチは21:00~

English

NHK BS hi 10月31日18:45-22-45で放送される、「みんなのショパン」、
ラファウ・ブレハッチの登場は、21時~22時の間、と、

「みんなのショパン」のウェブサイトに、詳細スケジュールが出てます。






ラファウ・ブレハッチの演奏は、21時20分頃でしたか、放送されました。雰囲気が一変して、ここだけ違う番組のようでありました。

ブレハッチの演奏が一番良かった、次元が違う、というような書き込み、twitterを放送中、終了後にたくさん見ました。ブレハッチの演奏後、英雄ポロネーズへの投票が増えて、人気投票で逆転1位になったんだ、という書き込みもたくさん見ました。そうなんですか?私はそのへんは熱心には見てなかったのですが。。

こうしたバラエティ番組的なプログラムにブレハッチの演奏を入れるのはミスマッチ、とか、夜のネオンみたいな背景でラファウはよく弾いたね、とかいう声も、聞きました。私も直後はちょっと憤慨していました。
でも、これを機会に、新しい人たちが彼の存在や演奏を知るきっかけになったとすれば、あるいはポロネーズの素晴らしさを知ったとすれば、それはとても幸せなことかもしれません。
さらに、
「普段はもっと洗練された音楽プログラムや演奏会に慣れている音楽愛好家にとって、自分が音楽に何を感じ求めているのか明確になり、もっと美的な価値を追求するきっかけになったのだろうから、いい経験だったのではないか。」というコメントも(アメリカ人から)送られてきました。


**予定されている放送内容が、急にキャンセル・変更になる可能性もありますので、あらかじめご承知置きください。
ブレハッチは演奏を収録するとき、シリアスなピアノ音楽番組と認識していた可能性があります。彼はポーランド・ドイツ等でも、エンターテインメント系の番組には出演を断っています。自分の演奏が放送電波にのる際、演奏そのもののクオリティと、放送環境の両方にこだわります。考えすぎかもしれませんが、念のため付記しておきます。

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2010年10月27日水曜日

「ショパン・ブレハッチ展」開会――ナクウォ、ポーランド

English

ラファウ・ブレハッチの生誕地ナクウォ・ナド・ノテチョンのミュージアムで、「ショパン・ブレハッチ展」が10月26日から開催されています。
Kurier Nakielskiに、オープニングの様子や展示物の写真がたくさん出ていました。
ナクウォのウェブサイトにも、開催のニュースと写真が掲載されていました。







・・・ なぜ、英語版、ないのかしら


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2010年10月26日火曜日

福岡での演奏写真 ――ブレハッチ、10月21日

English

アクロス福岡のウェブサイトに、10月21日のリサイタルでの、ラファウ・ブレハッチの写真が掲載されていました。

2010年10月25日月曜日

ラファウ・ブレハッチ、10月31日にNHKに出演

English

少し前に、ラファウ・ブレハッチがNHKの取材を受け、放送はおそらく10月31日の「みんなのショパン」らしい、と書きました。
昨日、確認メールをNHKに送ったところ、すぐに回答をいただきました。

確かに、ラファウ・ブレハッチの演奏――英雄ポロネーズの予定――は、「みんなのショパン」で放送されます。
10月31日、18:45-22:45、NHK BS hi です。

ブレハッチが登場する時間帯については、番組の放送日が近づいたら、番組のホームページに掲載されるので、ご覧ください、素晴らしい演奏ですので、どうぞお楽しみに、とのことです。

「みんなのショパン」ホームページ

思えば、ラファウ・ブレハッチが弾く英雄ポロネーズの映像つきの演奏、というのは、ショパンコンクールの直後の頃以来初めてではないでしょうか。来日公演中各会場を熱狂させた(←こういう表現好きじゃないのですが、他に単語が見当たらない)演奏に近いものが見られるとすれば、幸運なことだと思います。私は福岡での演奏について、The Heroic Polonaise was the best in my life.とブログに書きました。こういう表現、本当は好きじゃないのですが。。。


**予定されている放送内容が、急にキャンセル・変更になる可能性もありますので、あらかじめご承知置きください。

2010年10月23日土曜日

ナクウォにて、ショパン・ブレハッチ展開催


English
ラファウ・ブレハッチの生誕地ナクウォ・ナド・ノテチョンのミュージアムで、「ショパン・ブレハッチ展」が10月26日から11月21日まで開催されます。
ラファウ・ブレハッチのアーチスト・ライフの中でのショパン音楽というテーマで、ブレハッチのCDや写真、青春時代にまつわる記念品、ショパン年関連の絵画や本が展示されるそうです。

ショパン2010のウェブサイト(英語)←内容が詳しく書かれています。
ミュージアムのウェブサイト(ポーランド語)
イベントのお知らせウェブサイト(ポーランド語)
ナクウォのウェブサイト(ポーランド語)

この展示会はナクウォだけでなくより幅広い人々にとって、訪れる価値があるとのことです。展示品の多くはラファウ・ブレハッチの個人的なコレクションから借り受けるそうです。例えば、様々な受賞の際の彫像・祝辞・写真など。

(ナクウォ出身、現在バージニア州在住の方からの情報提供)

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English

ラファウ・ブレハッチは10月23日、日本公演の最後のリサイタルを横浜みなとみらいホールで開催しました。今日はとりわけ弱音の美しさが際立っていたとの声をききました。重層感と快速のタッチに、「ひとりで弾いているとは信じられない。」と同僚の妹さんは語っていたそうです。

別の友人は、現代アートのアーチストのプロデュースに長年携わってきた人ですが、演奏について感動する一方、ラファウ・ブレハッチの器が大きい、いうことを言っていました。
例えば今回のプログラムブックで那須田務さんが書いておられるエッセイの中に、
「・・その後ブレハッチの音楽はさらに大きくなり、25歳にしてすでに聴き手の心を包み込む大きな包容力を獲得している。・・・」
とあります。そのいわゆる包容力を、人々と対する時も持っている、というわけです。お釈迦様の掌のごとく。
「今日は天使に会えた。」
と言ってました。

今日のアンコールは、英雄、遺作のノクターン、そして、プレリュードop28-7イ長調でした!
少し寂しい、でも心のこもった、さよなら、また会いましょう、というメッセージに聴こえました。

サイン会では、今日も気が遠くなるほどの長い待ち列ができました。その場で待っていらっしゃったラファウ・ブレハッチのお父様に、何人かのファンの方が「(ラファウは)日本のホールの中でどこが一番好きですか?」と質問したところ、
「サントリーホール。」
音響もさることながら、楽器が素晴らしく、調律師の方が極めて優秀、とのことでした。今日のみなとみらいも音響がとても良い、とのことでした。

ラファウ・ブレハッチが次に来日するのは、2013年2月です。

**(おまけ) ラファウ・ブレハッチは10月24日(現地時間)、無事帰宅し、ゆっくりしているそうです。

**(ぐち) 今年のショパンコンクールで優勝した、ユリアンナ・アヴデーエワさんは、2002年のアルトゥール・ルービンシュタイン国際青少年ピアノ・コンクールの優勝者なのだそうです。ブレハッチのBioに必ず登場する、ブレハッチが2位だったコンクールです。
ショパコンの結果が出た2日後位から、「ブレハッチはアヴデーエワに負けた!」という題名の記事がポーランドのネット上でわんさか出ています。それも、ブレハッチがヤマハを弾いている写真と一緒に。で、むかついています。
いえ、アヴデーエワさんのことをどうこう言うつもりは全くありません。どうということはないのですが、でも、ちょっと愚痴ってみたかった。。。

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2010年10月22日金曜日

ショパンはこの日、ラファウの傍にいた。――2010年10月21日、アクロス福岡リサイタル。

English

ラファウ・ブレハッチは、10月21日、アクロス福岡(福岡シンフォニーホール)にてリサイタルを開きました。ホールの音響は穏やかにブレハッチの音を運び、細かなディテールやニュアンスもかなりよく伝えてくれました。

ブレハッチはとてもリラックスしてショパンの言葉を解釈し、フレージングもテンポもとても自由に操っていました。

私はあっという間に感化され、彼の作りだす世界にいました。不思議体験。ショパンがラファウのすぐそばにいて、彼の演奏を楽しみ、ポーランドをなつかしみ、喜んでいるような気がしました。ちょうど5年前の今日、ラファウ・ブレハッチは2005年のショパンコンクールの覇者として選ばれました。(厳密に言うと、22日の早朝)


「彼はなんだか、一音一音が、まるで祈りのようだね。」と、一緒に行ったかつての上司が言っていました。去年ラファウ・ブレハッチがこの会場でベートーベンの協奏曲第4番を演奏した際、コンサートに行きたかったけどチケット完売で行けず、かわりにCDを購入したということでした。今年こそは、とお誘いしたところ、「チケットはもう買ってある。」とのこと。彼はそこで、職場での同僚の方を誘ってくださいました。同僚の方――ピアノの好きな若い女性――は、
「あんな細い体であんなに強い音やいろいろな音色が出せて凄いです!」と感嘆していました。

プログラムが進むにつれ、聴衆の集中度も増していきました。ブレハッチがポロネーズ作品26を弾き終えた時、会場はしーんと静まりかえっていました。このまま次のマズルカにいくかな、と思ったら、ぱらぱらと拍手が起き、ブレハッチは立ち上がって丁寧におじぎをしました。バラード2番の終わりは、ひっそりと静かで、多くの感情が込められていました。(幸いなことに、オペラシティのようなケータイ音もなく。。。)

アンコールは、ピアニストからの天恵でした。英雄、遺作のノクターン、マズルカ作品50-2の順。英雄は圧巻で、どの曲も最高の経験でした。何が違うのだろう。私には説明する言葉が見つかりません。ツアーの間感じていたもやもや感が全部払拭されました。本当に凄いピアニストだと改めて思いました。


(プログラム)
バラード1番 ト短調 作品23
ワルツ 作品34
スケルツォ 1番 ロ短調 作品20
ポロネーズ 作品26
マズルカ 作品41
バラード2番 ヘ長調 作品38

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今日はサイン会の予定はない、と休憩中ホールの担当者に確認した時言われていました。
しかし、終演後、アーチストルームへ続く階段には、一言ご挨拶を、と願う人々で長い列ができ、結局サイン会形式になりました。地元の方のブログによると、「アクロスでこんな長い列、初めて見た。」とのことでした。
(→この写真は、開演前の様子です。)



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Madokakipさんはオペラを主体に、素晴らしいブログを書いていらっしゃいます。彼女の、好きな作品に立ち向かう本気さと、コメントに参加する方々の大人なエネルギーはかなり凄い。
彼女が2月に書いたラファウ・ブレハッチのリサイタルの記事に、今回の来日公演への感想として大勢の方が意見をのべておられます。ラファウファンの方にとっても興味深いです。コメント欄の後半の方です。


2010年10月20日水曜日

ブレハッチ @横浜フィリアホール、10月11日 フランスAFP制作ビデオのスペイン語版

English

先日、フランスのTV局が制作した、ブレハッチのミニ・インタビューと演奏会の様子のビデオをアップしましたが、それのスペイン語版がペルーのサイトにアップされていました。ブラジルのサイトでは、ポルトガル語版も見ました。

こちらはドイツ語版。(Youtube)


こちらのスペイン語ビデオは無効になってます(2013年1月追記)


(ブレハッチの部分のみ)

2005年のショパンコンクールで優勝したとき、ラファウ・ブレハッチはわずか20歳だった。彼はポーランド北部の人里離れた村の出身。そのヴィルトゥオーソ性と、ショパン音楽とのひそやかな同質性で、彼の演奏は心を震わせた。以来、彼の人生は大きく展開をした。

「ショパンコンクールに優勝した時から、私の国際的なキャリアが始まりました。世界中で演奏をしたい、とずっと夢見てきましたが、ショパンコンクールでの優勝でその夢が実現しました。」と、彼は感慨深げに告白した。

今夜、彼は日本の横浜で演奏会を開く。来月以降は、パリ、ロンドン、ベルリン、ウィーンで演奏する。彼のプログラムにはもちろんショパンが含まれている。彼の人生を大きく変えた作曲家。どこに行くとしても、「ショパンを弾くと心がくつろぎます。」と彼は言う。

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ウェブラジオ――ラファウ・ブレハッチのショパン協奏曲第2番、ワルシャワでのショパンイヤーオープニングでの演奏

English

ラファウ・ブレハッチのショパン協奏曲第2番(アントニ・ヴィト指揮、ワルシャワ国立フィル)今年の2月22日ショパンバースディウィーク初日の演奏、リトアニアのLRT Klasikaで聞けます。

10月20日、22:08-23:30

LRT Klasikaのプログラムページ

放送を聴くにはこちらから。

先日の大阪やサントリーホールの演奏と比べると、かなり違いを感じるのでは、と思います。

その演奏、とても気に入ったの。それがラファウ・ブレハッチだった。――マルタ・アルゲリッチ

English

Polish Culture (10月13日付け)より
(ショパンコンクールの審査員としての)マルタ・アルゲリッチに対するインタビューより。

(アルゲリッチがアレキサンダー・ラスコフスキに)
こちらが前回のコンクールの優勝者の先生よ。ご存知?(と、カタジーナ・ポポヴァ=ズイドロン氏の方を合図する)

ラストワフスキ:もちろんですよ。ラファウ・ブレハッチを、どう思いますか?

アルゲリッチ:大好きよ。といっても、Youtubeでしか聴いたことがないけれど。とても誠実で、並はずれた、繊細なアーチストね。以前、ラジオでショパンの前奏曲を聴いていたの。誰の演奏か知らずに聴いていたのだけど、その演奏とても気に入ったの。それがラファウ・ブレハッチだった。

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