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2009年3月24日火曜日

オランダでの演奏会でのレポーターの発言- ラファウ・ブレハッチ

去年の8月21日、ラファウ・ブレハッチのサンサーンスのコンチェルト@アムステルダム・コンセルトヘボウが
オランダラジオ4で生放送されましたが、
オランダのファンの方が、ラファウさんがコンチェルトを弾き終えたときの、実況レポーターの発言を英訳して送ってくれました。

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(その和訳です。)
サンサーンスピアノ協奏曲第2番ト短調作品22、ピアノ・ラファウ・ブレハッチ、王立コンセルトヘボウ管弦楽団、指揮・アンドリス・ネルソンスでした。

ときどき、血が凝結しそうな(息をのむような)演奏、また非常に楽しませてくれる演奏でした。
お客さんの熱狂ぶりがお聞きいただけるかと思います。

可愛らしい少年で、23歳には見えません。
ブレハッチがまた舞台に登場して、大きな花束を受け取りました。
愛想よく客席に手を振ります。オーケストラに謝意を示して、、階段を登って退場です。

また、指揮者と一緒に階段を下りて舞台に登場してきました。当然でしょう。。
軽やかで快活なサンサーンスのピアノ協奏曲でした。真夏の夜のアムステルダムコンセルトヘボウにうってつけでした。

ラファウ・ブレハッチがまた舞台に戻ってきました。アンコールのためにピアノの前に座りました。

(アンコール演奏後)

ラファウ・ブレハッチは体は小さいですが、フレデリック・ショパンの音楽については偉大な演奏者です。
だからこそ、3年前のワルシャワでのショパンコンクールで、全ての賞を独占したのです。

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私もこの放送を聴いていましたが、レポーター(アナウンサー)の声とか話し方、
まさにこんな感じだったと思い出しました。
笑顔で遠くやバルコニー席まで聴衆を見渡し、オケに向かってひかえめに拍手するラファウ・ブレハッチが見えるような気がしました。

生放送で聴けた、というのは、めったにない、恵まれた機会だったと思います。

これを送ってくれたオランダのファンの方は、この演奏会を見にいったそうです。
ビジネスパーソン(男性)で、結構会社でも上の方らしいのですが、
ラファウさんに関しては、最初にラジオ番組で「舟歌」を耳にして、「かつて聴いたことのないピアノの音色」が忘れられず、
すっかりファンになり、
オランダでの3回のコンサートは全て行き、
来年春の5回のコンサートも、たくさん行きそうな勢いです。

私は仕事でときどきオランダの人々とかかわるのですが、
ちょうど去年お会いした某VIPと、彼もかつて仕事で関わったことがあり、
「It's a small worldだね」と言っています。

ラファウさんのピアノの普遍性を感じました。
ラファウさんはオランダが好きなようですね。(もしくは、オランダに好かれている。)
演奏会の頻度も他国より多いようです。

余談ですが、ラファウさんの演奏のレビュー記事には、よく「小柄」だけど「大きな」才能、という比較で、smallだのshortだのtinyだのと書かれています。
これをブログ(英語)に載せるとき、いつも心が痛みます。

しかし、ラファウさんのような演奏家の場合は、スポーツ選手と同様、体を使っての勝負ですから、どうしても
「あの小さな体で、よくこんなに。。」という感激をこめ、人々は、
「小柄」とまず言います。

10月のNYでのショパンのレビューでは、「この子、やせすぎ、ちょっとお肉つけた方がいいわよ、と隣の女性が話していた。」というくだりがあり、
「演奏と何の関係があるのよ!」とポーランドのファンの方が怒ってました。

(注)↑この部分だけだと誤解を生じるかもしれないので、原文をはっておきます
Blechacz looks younger than he is, in some measure because he's slight of build (Alsop -- no giant, herself -- was taller than the pianist). The woman sitting next to me commented (insert appropriate New York/Jewish/Grandmother accent here),
"This boy needs to get some meat on those bones."

このあと、「そうかもしれないが、しかし彼のピアノは・・」と賞賛の言葉がきます。
とてもユーモラスなニュアンスなのがおわかりいただけると思います。
NYでのオリジナルのレビュー(ラファウ・ブレハッチの部分のみ抜粋)に興味のある方はこちら



やはり、23歳の青年にとって、shortだのsmallだの言われるのは、気持ちよくはないだろうなと思い、
ブログに英語記事や英訳を載せるときは、そのような直接的な表現は、はばかられます。

オランダ人は、どういうわけか、すごく長身の人が多いです。
RCOの団員も、かなりの数の女性も含めて大柄です。
なので、このアナウンサーはとりわけ差を感じたのかもしれません。
でも a little boy (可愛らしい少年・ちびっこ)というのはちょっと。。。

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2009年3月22日日曜日

ブレハッチのワルシャワでのベートーベン協奏曲、2日目も成功

19、20日と、ワルシャワのフィルハーモニーで、
ベートーベンのコンチェルト4番をアントニ・ヴィットと共演したブレハッチですが、

両日の演奏を鑑賞したポーランドのファンの方からメールが入りました。


「忘れられない、素晴らしい2晩となりました。
ラファウはとても美しく、息を呑むような演奏をし、
スタンディング・オベーションとなり、アンコールも弾きました。

ラファウ独自の語り(narration)を、オケが受け入れ、調和してくれて、
コンセルトヘボウとのサンサーンスを彷彿とさせました。
こんなに素晴らしいベートーベンのコンチェルト4番は初めてです。

ラファウは、とってもとってもうれしそうで、聴衆も幸せでした。」


アンコールは:
ショパンプレリュードop28-4
ベートーベンソナタop2-2 3楽章
モシュコフスキ「火花」(2日目)

ブレハッチは、自分の演奏の謝金を全てチャリティに寄付した旨、プログラムブックに書いてあったそうです。


19日の演奏に対し、Rzeczpospolitaが、

「ブレハッチは、アントニ・ヴィットの(威圧的な)解釈に、完璧な技術で美しくついていった。。」
(おとなしく従った、みたいなニュアンスです。)

とありましたが、彼女はそれに反論しているようです。

日本での同協奏曲の演奏を見る限り、一方の解釈に他方がついていく、というよりは、
ブレハッチは天性のセンスで、ごく自然に指揮者のクロックに同期できてる、
ってイメージを、きりんは持っています。

それにしてもあの会場で久々のブレハッチの演奏、同じオケ、同じ指揮者。
ポーランドのお客さんは、コンクールを思い出し、本当にうれしかったことでしょう。
もちろん、ブレハッチも。

その余韻にひたる間もなく、すでにロッテルダム入りしているのでは、と思います。
ロッテルダムでのリサイタルは、23日です。 



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2009年3月19日木曜日

ラファウ・ブレハッチのケルンでの演奏(ビデオ)(英語版)

きのうアップしたブレハッチのビデオの英語版がありました。

こちらです。

在アメリカのファンの方が送ってくださいました。
ありがとうございます。いつもいつも。

これで内容もブレハッチの発言もクリアになりました。

最後の部分は、

「音楽の哲学」である美学にとても興味を持っており、美学は音楽をよりよく理解するために、
また僕のの仕事である演奏にとても役立つ、

というような発言でした。


ドイツ語版は、Youtubeにもアップされていました。
こちらです。

非常によくできたビデオです。
演奏+ブレハッチのパーソナリティを含めた彼のmeritsをコンサイスにシンプルにまとめています。

よく知りませんけど、Deutsche Wellというこの配信元、さまざまな言語をサポートしているようです。
ポルトガル語のサイトがあったので、見てみたら、ビデオそのものはドイツ語のままでした。
でも、ファンにとってはビジュアル情報は重要ですよね。言葉はわからなくても。

ということや、自らのパーソナリティが非常に浸透力がある、ということを、
ご本人も自覚してるようだ、と最近感じます。
こういう取材に応じるなんて、ブレハッチもやるじゃん♪

去年の秋、
「メディアの役割や、メディアへの対応は30年前とは変わってきています。
僕もインターネットでレビューを読んでいます。」

というような発言を読みましたが、
そう、メディアに追いかけられるのでなく、自分からメディアをうまく利用すればいいんですよね。
自ら、ドイツだけじゃなく、世界の音楽ファンに対してアウトリーチしてる、という印象でした。


ブレハッチはこの後3月中に、ロッテルダム、ナイメーヘン、パリでリサイタルを行います。
素晴らしい演奏会となりますように。    



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2009年3月18日水曜日

ラファウ・ブレハッチのケルンでの演奏(ビデオ)

ラファウ・ブレハッチが3月15日に演奏した、ケルン・フィルハーモニーで撮ったと思われるプロモ・ビデオがありました。

こちらです。

Youtubeにもアップされていました。

曲や合間の会話についてはPreludiaに書いておきました。

簡単に言うと、

音楽は彼にとって言葉、ということと
ショパンコンクールの後、生活が激変したこと、
最近のCDソナタ集について言及、
(ベートーベンのシンフォニーやモーツアルトのオペラをたくさん聴き、ソナタを弾く際の、内面でのオーケストラ化に生かしたこと)
美学の勉強に興味を持っている旨、そして最後に
いつものように

「...playing my job.」
と言っています。

単に、演奏は私の仕事です、と言っているのか、
美学や哲学の勉強が、私の仕事である演奏に深くかかわっている、と言っているのか、
間のドイツ語がわからないので、よくわかりません。


(会話は、冒頭聞こえるラファウさんの英語+ドイツ語の単語の断片での推定です。)

2月の日本公演の際と同様、お元気そうで、マイペースを維持なさっている感じです。

私の最近のブレハッチさんに関する印象は、「とても resilient 。」
「弾力がある」というのがもとの意味ですが、回復力が強い、うたれ強い、しなやかに強い、というようなイメージです。


今はちょうど、ワルシャワで、2日にわたるベートーベンコンチェルトの演奏のうち、1日目が終了しました。

ポーランドの新聞Rzeczpospolitaのサイトで、
1日目、19日の演奏を評価するレビューが出ていました。

「ブレハッチはもはや3年前の少年ではない。成熟した大人の演奏を見せた。
彼はベートーベンの音楽をよく読み解き、
古典とロマン派をの糸を入念に紡ぎ、
アントニ・ヴィットの(威圧的な)解釈に、完璧な技術で美しくついていった。。」

こちら(英語と、元記事ポーランド語へのリンク)


2日目の演奏の成功も成功しますよう、心から祈ります。  



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