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2009年8月13日木曜日

ラファウ・ブレハッチ、ポーランドラジオ2のインタビューを聴いて(雑感)

8月9日、ポーランドラジオ2にて、ラファウ・ブレハッチのインタビューが放送されました。7月に録音した新CD "Chopin, The Piano Concertos"(邦題:ショパンピアノ協奏曲第1番&第2番)について、哲学の勉強について、今後の予定などの部分を、ポーランドのファンの方が英語にしてくれ、ポストしておきました。(前半です。後半は明日。)

インタビューは30分位あり、おおむね、既に他のインタビューで話しているラインだったそうで、新し目のところだけピックアップしてもらいました。
今回は英語が堪能な方が関与したので、読みやすい英語になっています。




(↓関連インタビュー等です。ご参考)

CD録音のため行われたアムステルダムでの演奏会に関するレビュー(日本語)
このレビューアーが、今回のインタビューを担当しました。

RMF classicとのインタビュー(日本語)

ポーランドラジオ1とのインタビュー(英語) 7月に放送←こちらのページから、ラジオ局のアーカイブで、ラファウ・ブレハッチのインタビュー(音声)の前半が聞けます。




英語はちょっと。。。という方も、上記日本語分だけ見ていただければ、ブレハッチの最近の発言のポイントはつかめると思います。今後リリースに向け、もっと多くのインタビュー等出てくると思いますが、基本線は常にこのへんだと思います。

今回のポーランドラジオ2とのインタビューでは、2011年にアメリカで、リストのコンチェルトを演奏する旨、再度発言がありました。「リストのコンチェルト」は今回も複数形になっていました。デュトワとの再共演を楽しみにしているそうです。初共演は2008年11月ロンドンでした。

DGとの新契約に基づく新CDについては、「ポーランドの作曲家の曲が入る。ショパンではない。その他の曲も含め、現在取り組んでいる。まもなく、演奏会でも演奏を始める。」とのこと。しかし、「詳細はまだ言いたくない。」そうです。想像はつくのですが、書くことはひかえましょう。


今回のインタビュー、私はラファウ・ブレハッチの話し方に非常に感銘を受けました。声のトーンが明るくて、とても聞きやすいのです。
いえ、ポーランド語を聞いて理解できるのではありません。が、英語スピーカーからの類推で、彼がどのような話し方をするタイプなのか想像できます。滑舌がよいのでききとりやすく(おそらく!)、文章もそのまま書き下してもちゃんと読めるような、正しい造りの文章なのだろうな、と想像します。繰り返し発言している内容なので、言いよどみがなく、説得力があるのでしょう。

本をよく読む人なので、語彙も洗練されているのでは。
と想像していたら、ポーランド系の方が、こう言ってました。

...yes Rafal is very assuring during interviews and very smooth
and communicative and well versed. He talks without hesitation and in a
very good literary Polish.

確かに自信に満ち、自分の話すべきことが明確なので少しの迷いもない感じ。
書き言葉のようにきれいな文章。

今回は、さらに、電話を通じてのインタビューでしたので、一層意識してクリアーな話し方をしていたようです。


日本語に変換したものを見ていただくだけでもわかるのですが、ショパンの曲に対するご自身の進化・深化に関することがらも、非常に緻密で詳細な説明をしています。この方はよく、「音楽のいいところは、言葉を使わないところ。」と、言葉の有限性と対比する形で音楽の無限の素晴らしさを表現していますが、実際、極めて繊細に言語を使って思考する人だと思います。哲学を専攻しているのだから当然といえば当然なのでしょうけど。目に見えないものの価値を言葉で説明しなくてはいけませんから。おおざっぱな人間は、従って、彼の話を聞いても、表面だけ見て、ディテールまで意識が向かないこともあるだろうな、といろんなインタビューを見ていて感じます。

「年を重ねるごとの、音楽家としての自然な成熟に伴い、自分の演奏も変わっている。」ということを最近ときどき発言しています。
演奏も、演奏家としても、(おそらくはひとりの人間としても)ほんの数年の間に変わってきているなあ、と、彼方で見ていて思います。



声のトーンに興味のある方は、上記ポーランドラジオ1のアーカイブで、彼の声を聞いてみてください。インタビュアーのおじさまの、ぐにゃっとした語りとは異なり、しゃきしゃき話しています。


ラファウ・ブレハッチは英語で話す場合も、一音一音が響くような発音です。(まるで彼のピアノのよう。)母国語の影響か、母音はあまり幅広くないのですが、子音は意識的にはっきりとキレイに発音する人だと思います。落ち着いたアルト、というイメージ。(男性にアルトは変かもしれないけど、とんがった声じゃないということ。)  



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