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2009年5月1日金曜日

「私たちのピアニスト」-ブレハッチ、ロンドンでのインタビュー

ブレハッチが4月22日、ロンドンでリサイタルを開いた際、ポーランド誌のインタビューを受けました。
Preludiaで、5月1日に掲載しましたが、その和訳になります。
(提供元から許可をもらいました。)

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ポーランド語週刊誌「Cooltura」のElżbieta Sobolewska が、4月22日のロンドン・ウィグモアホールでのリサイタルの直後、
ラファウ・ブレハッチにインタビューした。

インタビューはelondyn.co.uk に5月1日付けで掲載された。

インタビュー(ポーランド語)

私たちのピアニスト
by Elżbieta Sobolewska

2005年のショパンコンクールの優勝者、もうすぐ24歳になるピアニストがロンドンに堂々の再登場。
ラファウ・ブレハッチ、ウィグモアホールの聴衆を魅了。
 


バッハとモーツアルトの後、彼は熱い喝采を受けた。
シマノフスキの変奏曲の後、「すごい!」と聴衆はささやきあった。
そして、彼がポロネーズ変イ長調、いわゆる「英雄」を演奏すると、聴衆の熱気は頂点に達した。
アンコールから始まって、人々はラファウと気持ちを分かち合う時間を持った。

「イギリスでは、”私たちのピアニスト”のCDの数が足りなかったって、書いてね。」
音楽ファンであり、詩人でもある女性が力を込めて言った。
ラファウの演奏中に詩を書いたのだという。
できた詩は郵送するが、最初の部分を、コンサートを終えたラファウに読んできかせ、サインしてもらった。


インタビューで約15分、彼と話した。
明朝一番で、次のコンサート地に移動するという。いつものように父君が同行している。
今年の秋、ラファウ音楽の愛好家は、彼の3枚目のアルバムを耳にすることになる。
クラッシック音楽では世界一権威のあるドイツ・グラモフォンが録音を担当する。
1枚目のCDと同じく、今回もショパンの曲となる。


「彼は、僕の心のとても近くにいます。
彼のおかげでこんなふうに世界中で演奏する機会を得たことに感謝しています。
ショパンの音楽に出会うために、古典から印象派にいたるまで、僕はいろいろなスタイルの作品を勉強しました。

ショパンの音楽にとても重要な、色彩や音色に対する僕の感受性は、かなりの部分がドビュッシーを通じて形成されました。
これは、ショパンの作品を理解するうえで、とても役にたちました。
他の作曲家を探求することによって、ショパン音楽を熟成させてきた、と言ってもいいでしょう。」
とラファウ・ブレハッチは言う。


ピアノから距離を置いたことはなかった。常に友達だった。


「最初から、ピアノを弾きたいという意志が、自分の中にありました。
最初は生徒として、やがて学生として実践した練習は全て、演奏技術を磨いてくれました。
自分の宿題はやらなければならなかったけれど、それがなければ、芸術性や演奏をさらに向上させることはできなかったと思います。」
と、彼は続けて言う。


彼は演奏会が好きだ。
プレッシャーは感じず、喜び、やる気、熱意を感じる。舞台であがることはない。


「人前での演奏に従属はしたくないし、次々とコンサートをするために生きる、
ということもしたくありませんが。

名声も、僕の目的ではありません。仕事した結果、ついてきたものです。

自分の中では、競争したいという気持ちはありませんが、
一方で、ショパンコンクールによってのみ、演奏会を開けるようになれる、ということもわかっていました。
聴衆のために演奏する必要性を感じている限り、演奏を続けます。」
とラファウは語る。


2007年11月、ウィーン・コンチェルトハウス


彼の生活は音楽だけではない。最近始めた哲学の勉強が、演奏・解釈の能力向上に役立っているという。

「もし、音楽だけに自分を閉じ込めたら、音楽を失ってしまうことになるでしょう。
作品に取り組むとき、僕は主に自分の生活から、例えば、さまざまな実体験や、絵画や文学といった別の芸術分野から、インスピレーションを得ようと求めます。

哲学はとても広範で、認識力を深め豊かにしてくれます。
文学や芸術を探求するきっかけを与えてくれ、それによって見識を広め、僕の個性を開拓することができます。
音楽の哲学である美学の書物を読むことは、プラスの効果があります。
こうした勉強の成果が、僕の演奏する音楽に生かされているんですよ。

これまで、僕にとって常に最も重要なのは、音楽の美しさを人々と分かち合うという願いでした。
今、この願いが世界中で実現しています。」


ショパンコンクールの直後、ナクウォの人々は彼の自宅の窓の下に立ち、彼がどんな風に練習しているのか聴こうとした。

最近、人々は著名なピアニストが地元にいることに慣れた。
町の名誉市民、詩に描かれるほどの英雄が近くに住むことに。



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