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2009年2月19日木曜日

順風満帆のラファウ・ブレハッチ

Dzień dobry. (こんにちは)
Dziękuję bardzo. (ありがとうございます。)

と、ポーランド語で挨拶することができた相手は、ラファウ・ブレハッチではなく、ポーランドの某大学の先生。
新潟で北東アジアの経済に関するセミナーがあり、このポーランド人女性教授がゲストスピーカーで参加され、
たまたま私が彼女のプレゼンの担当になりました。

プレゼン終了後、「私の話はむずかしくなかった?」と心配する教授に、
「いえ、わかりやすかったですよ(←うそ。)
皆さん、きちんと理解されたと思います(←ほんと。ちゃんと訳したよ、スライドの通りに。)」

あまり英語がお得意な方ではないので、不安をかんじられたのでしょう。
私はいきなり話題を変え、
「去年、ポーランドに行ったんですよ。私はラファウ・ブレハッチのピアノが好きなので。」
「あら、そう?!」

予想してなかったでしょうね。遠い極東の地方都市でこんな話題。しばし話して、
「コンクールは本当にphenomenal だったわ。でも、日本人も入賞してたじゃない?」
「はい、でも、ピアノの音からいって、私はブレハッチの方が断然いいと思います。」
彼女は輝く笑顔でバイバイしました。

今週はつらい仕事が続き、その暗闇の中で、唯一楽しめたひとときでありました。

かなり疲れ果てた状態で、夕べ、ブレハッチの東京文化会館でのリサイタルを観ました。
前半の古典派で爆睡するかも、と予想していたのですが、実際は、よりいっそう集中して聴くことになりました。

この日の客層は、普段のブレハッチのお客さんと随分違って見えました。
都民劇場主催で、ブレハッチのリサイタルは5回分の公演(オケや、歌や)の一部ということもあり、
劇場の常連客が多かったのかな?と思いました。
2300人の文化会館はほぼ満席。ちょっと心配していたのですが、よかったです。
チケットは完売だったそうです。すごいですね。
お客さんの満足度もまずまず高いように感じました。

今回のブレハッチのツアーは、サントリーホールを除いて満席となり、興行的には成功しているし、
新しいファンの開拓という意味でも、成果をあげているように思います。
サントリーホール、狛江、オペラシティではサイン会も開催されました。
(サントリーホールは、オケの愛好者の方が多く、ブレハッチのファンはマイノリティだったと感じました。)

演奏回数を絞り、しっかりとした主催者が選ばれているような気がします。
演奏場所の順番も、非常にうまくいっていると思います。

最初の福岡のコンチェルト。
会場となったアクロス福岡のプロデューサーの方は、どうやら元ジャパンアーツの方?(書いたものを読んで、そのように想像しています。)
事前のプロモーションは徹底していたようで、チケットは完売。
ブレハッチにとって新曲披露でしたが、すでに12月に共演しているオケ・指揮者ということで入りやすかったのでは、と思いますし、
福岡という場所も、東京のように演奏会慣れしすぎていないので、聴衆は素直に純粋に心からの拍手を贈っていました。

また、狛江でのリサイタル。
ブレハッチにとって、10月30日のドルトムント以来、3ヶ月ぶりのリサイタルでしたが、
小ぶりのホールで、都心でなく、熱心なファンが集合したことで、やはりなじみやすかったのでは、と想像しています。

その二日後のオペラシティは、かなり集中度の高い、洗練された演奏だと感じました。
こちらもチケットは早々に完売。
狛江では、心と指の間にやや不整合が見られたのですが、オペラシティでは慎重にとりくんでいました。
やはり、5人のピアニストシリーズの一貫としてチケットが出されていますので、
聴く耳のある、しかし必ずしもブレハッチだけのファンではない人々も多かったような印象です。
聴衆のレベルが高いと、演奏もよくなる気がしました。
この日はアンコールの最後に「月の光」が演奏され、ブレハッチならではの美音が人々の心にじんわりと浸透しました。

そして昨日の上野。やはり新しい人々がブレハッチの世界に触れる機会となりました。

日本でのツアーは、今日(19日)の横浜と、22日の大阪を残すのみになりました。
最後まで良い演奏ができることを心からいのっております。



ポーランドでは、ブレハッチのCDソナタ集が、ショパンプレリュードに続き、10月時点でプラチナディスクとなったそうで、
やはり前年に続き、フレデリック賞にノミネートされたそうです。
まずは、順風満帆、デス。  



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