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2008年4月29日火曜日

ラファウ・ブレハッチ、ミシガン州ギルモア・キーボード・フェルティバルでアメリカデビュー、好評

ラファウ・ブレハッチは、4月27日、ミシガン州カラマズーで開催中の「ギルモア国際キーボードフェスティバル」でアメリカデビューを果たしました。

場所は、ウエスタン・ミシガン大学のダルトンセンター音楽ホール。

ミシガン州南部をカバーする、Kalamazoo Gazette紙のブログが、28日付けの号外として、演奏会が大成功だった旨を報道しました。


ラファウ・ブレハッチ、スリリングなリサイタルで優雅で多才な演奏を披露

との見出しに続き、フェスティバルの数ある演奏会の中でも、一際際立った才能をもつブレハッチのソロピアノ演奏は喜びを与えるものだったと評価。

全く異なったスタイルの楽曲から成る難しいプログラムで、輝くような解釈を欠点のない技術によって披露、多数の聴衆を圧倒した、としています。


「モーツアルト(k311)は、すばやいテンポで歯切れよく、かつ茶目っ気ある演奏。信じられないくらい粒がそろい、トリル・装飾音は水晶のようにクリアで繰り返しも新鮮。ブレハッチの手により、音符が優雅にはしゃぎまわる。」


「ドビュッシー「版画」では、完全にギア・シフト。例えば「塔」では、ぶっきらぼうなのに豪奢な音で東洋的なドビュッシーのオーラを伝え、ブレハッチのしなやかな手によって、音符はモーツアルトの古典的調べとは全く異なった展開を。」


「シマノフスキー(op.3)はさらに別のアプローチが必要な作品で、ラフマニノフ的(3,11番)、ロシアロマン派的(8番)、ショパン的(12番)要素を含み、この作曲家に明るくない聴衆にとっては素晴らしい贈り物。」


「ブレハッチが生来の親和性を発揮したのは、やはり、ショパンの傑作、「前奏曲」(op28)で、各小曲それぞれのパーソナリティを完璧に顕在化。

例えば、悲しみの象徴である4番では、楽譜が表わす悲哀の一滴をも搾り出すかのよう。9番のあまりにも美しい左手のトリル、神々しい15番、24番の激しい左手と、右手の劇的な半音階のパッセージ。」


聴衆は純粋に彼を支持し、輝く宝石のようなミャスコフスキーの演奏へ。ブレハッチは違いのわかるギルモアの聴衆の心をつかんだ、と結んでいます。



アンコールのミャスコフスキーって、ひょっとして、モシュコフスキーの間違い?と一瞬思ったのですが、どうなんでしょう?彼のレパートリーに詳しい方、教えてくださいませ。 

実際のアンコールは、モシュコフスキの火花でした。(追記)


まずは好調なスタートのようで、ファンとしてはうれしいかぎりです。
北米での次の予定は、5月2日、カナダのバンクーバーです。


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2008年4月25日金曜日

ラファウ・ブレハッチ、新世界へ

ラファウ・ブレハッチは、4月27日から5月11日まで、北米5ヶ所でリサイタルを開きます。

2005年のショパンコンクール優勝以降、ヨーロッパ・日本では高い評価を得、人気も高まっていますが、アメリカ大陸は今回がデビューとなります。

日程
4月27日  ミシガン州カラマズー(シカゴとデトロイトの間)のダルトン・センター

5月2日   カナダバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学構内チャンセンター

5月4日   カリフォルニア州サンノゼのル・プチ・トリアノン・シアター 

5月8日   同州サンタ・ロサのオークモント・オーディトリウム

5月11日  同州サンフランシスコのフローレンス・グールドホール


プログラム
モーツアルト  ソナタ ニ長調 K.311 (284c)
ドビュッシー  版画
シマノフスキー 主題と変奏曲 変ロ短調 op.3
ショパン    24の前奏曲 op.28

プログラムは今年1月から3月のヨーロッパツアーと同じ内容です。

私たち日本のファンがまだ聴いたことがないのが、モーツアルトのソナタです。
実は私はこの曲を聴いたことがなく、最近、マリア・ジョアン・ピリスの録音で聴いてみました。

30年位前のピリス若かりし頃の演奏です。もっと最近の録音もドイツ・グラモフォンから出ているのですが、若さあふれる「面白い」演奏、とアマゾンのレビューにあったので、こちらを買ってみました。

本当に可愛くて、さわやかな曲と演奏。ちょっと、のだめちゃんのモーツアルトを思い出しました。

ブレハッチがこれを弾いたら、もっと多様な味わいのある、清楚で喜びあふれるブレハッチのモーツアルトになるんだろうなあ。

ブレハッチが1月にパリでこの曲を演奏した際の、音楽評論家の感想では、
「彼はまるで自分の音楽パレットから多様な技術や表現を次々と取り出すかのように、音楽グルメ達の通念や予想に次々と対抗した。」とありました。


リサイタル直前のバンクーバーの新聞に、ブレハッチの紹介が載っていました。
ポイントのみ抜粋・要約します。


「ザ・バンクーバー・サン」4月24日付け

まず、ブレハッチの最新CD「ショパン前奏曲全曲他」(ドイツ・グラモフォン)に対し、レーティング5点と評価し、

「ブレハッチが2005年のショパンコンクールで優勝を含め主要な5つの賞を独占受賞し、第2位が空席となったのは、前代未聞の大成功だった。今回、バンクーバーは、カナダで唯一のリサイタルとなる。」

「ポーランドの、メジャーな文化圏から遠く離れた、小さな町出身のブレハッチは、極めて謙虚で、人とにぎやかに交わるよりも1人森を散策するのを好むと伝えられている。」

そして、彼のCD「ショパン前奏曲」の演奏を「驚くほど明瞭、率直で誠実な演奏」とたたえ、往年の名ショパン演奏家として知られたブラジル人ピアニスト、ギオマール・ノヴァエスGuiomar Novaes (1896 - 1979)を彷彿とさせる演奏、として、「本当に特別な演奏」と結んでいます。

アメリカ最大の書店バーンズ・アンド・ノーブルでは、この4月に彼のCD「前奏曲」の発売の宣伝が出ていました。北米では今頃発売なのでしょうか?そうだとすると、ヨーロッパ・日本より半年遅れですね。

ラファウ・ブレハッチの「新世界」でのデビューが大成功となりますよう、心からお祈りします。 



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