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2008年5月6日火曜日

ブレハッチ、バンクーバーでのリサイタルのレビュー(カナダ)

バンクーバーサン紙のオンライン版(5月5日付け)に、5月2日のバンクーバーでの演奏会のレビューが載りました。
「ブレハッチ、ショパン音楽の美と素朴さを復活させる。
ポーランド人ピアニスト、24の前奏曲で聴衆を魅了」

まず、ブレハッチの経歴や主催したバンクーバーショパン協会の紹介をし、
原型をとどめないほど複雑化したショパン音楽の、本来の素朴さや情緒の明瞭さを復活する方法を、同国出身のブレハッチが発見し、自然な音作りをしているのは、コロンブスの卵の発見のようだと喩えています。
以下は、プログラム各曲へのコメント部分です。

モーツアルトソナタニ長調、この最も明るいソナタに、ブレハッチは単に速いという以上のあふれくる活発さをもたらした。ただもう素晴らしい。
ドビュッシーは美しく、ペダルにより色彩の、真の味わいを出している。
シマノフスキの変奏曲変ロ短調。初期の作品でショパンの影響を多分に受け、極めて色彩感豊かで美しい作品。めったに聴く機会のないこの作品を聴くことができたのは感慨深かった。

後半はショパンの24の前奏曲全曲。シューマンが「鷲の羽根」(非常に崇高なもののたとえ、でしょうか?)と比喩し、最も短い曲は30秒という小曲集は、最高度に評価されてしかるべき曲集。ブレハッチの魔法で、聴き手はこれら全ての曲に魅了された。16番はただでさえ右手が危険なほど困難な曲だが、大変な速度で弾き、一音たりとも落とさなかった。4番の低音は、純粋な弱音が美しくバランスをとり響き渡った。14番は非常に暗く、衝撃的なまでに不調和な低音が、絶望感を呼び寄せた。

ブレハッチは各曲を、ギャラリーの順路に従って位置づけた。ギャラリーを進むと、「純粋なショパンの陽の輝き」と、ある作家が述べていたような作品から、とても暗い病的な作品まで全てを、金言のように感じることができる。その構成をこの謙虚で若いポーランド人演奏家は、――彼は聴衆のスタンディングオベーションと長く続く歓声に驚いているようだったが――全て暗譜で弾ききった。

ブレハッチの予定は、すでに4年後までいっぱいだ。この演奏会が聴けた我々は幸運だ。
ショパンはブレハッチを必要としている。

原文はこちら。
http://www.canada.com/vancouversun/news/arts/story.html?id=c314b5d2-611f-4bb3-b30b-295cef86c3e5

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